★NIEとは
NIE(エヌ・アイ・イー)は新聞を学校や家庭の教材にしようという活動です。Newspaper In Educationの略で、日本では「教育に新聞を」と訳されています。
学校現場では次のような授業が行われています。
・新聞記事に出てくる言葉の意味を調べたり、読解力をつける国語の授業
・世界や日本のニュースを地図に表す社会科の授業
・数字や図表を読み取る算数の授業
このサイトで実践例を紹介しています。
★家庭では
家庭でのNIEは「ファミリーフォーカス」と呼ばれることもあります。同じ記事を親子・家族で読みそれぞれの感想・意見を話し合うことで社会に関心を持たせたり、子どもの興味を引き出したり。記事や広告を入り口に親子の会話が弾みます。
このサイトで実際の家庭におじゃまして親子の会話を紹介しています。
★なぜ新聞か
・情報が整理され、見出しの大小でニュースを価値判断がされている点(一覧性)、保存できる点、切り抜きが簡単であるなどの点が使いやすい
・教科書に比べて新しい情報、話題になっているニュースなどで関心を引きやすい
・物事にさまざまな見方があることが分かり、多角的に記事を読むことで自分の考えを持つ手助けになる
★日本のNIE
NIEは1930年代にアメリカのニューヨーク・タイムズが大学生を対象に行なった運動が原点と言われています。日本では1985年に日本新聞協会がNIEに取り組むことを宣言。89年から学校に新聞を提供する取り組みが始まりました。2013年度に協会の指定を受けて新聞提供を受けているのは全都道府県の571校にのぼります。
日本新聞協会のサイトでは、実践指定校制度や学習指導要領でのNIEの位置付け、海外NIE視察などの情報が公開されています。
★沖縄のNIE
沖縄県内でも、教育関係者と新聞社がNIE推進協議会に参加して、NIEの普及に取り組んでいます。2013年度は沖縄タイムス社が事務局を担っています。
【2013年度実践指定校】
<日本新聞協会指定>
那覇市立小禄南小学校、沖縄市立越来小学校、沖縄市立コザ小学校、うるま市立中原小学校、沖縄アミークスインターナショナル(うるま市)、名護市立真喜屋小学校、恩納村立喜瀬武原小中学校、県立陽明高等学校、興南学園興南中学校(那覇市)
<県推進協議会独自指定校>
南城市立大里中学校、北谷町立浜川小学校、伊平屋村立伊平屋小学校、石垣市立伊野田小学校、那覇市立城北中学校若夏分校、県立沖縄工業高等学校、石垣市立宮良小学校
★沖縄タイムスのNIE
沖縄タイムスでは、紙面と事業の両輪でNIEに取り組んでいます。
<紙面>
・子ども向け新聞ワラビー 毎週日曜日発行 8ページ
・○○さんちのNIE (ワラビー最終面で家庭でのNIEを紹介します)
・子ども投稿欄 新聞はじんぶんに オピニオン面で毎週日曜特設のほか平日は随時掲載
・月刊NIE 毎月最終水曜日 授業の例などを1ページで特集します
・連載以外のNIE関連記事はイメージカラーで統一したタイトルカットをつけています。
<事業>
・出前記者 新聞の構成や読み方などを児童生徒向け、教師向け、PTA向けにお伝えします。記者の仕事紹介や取材分野の講演も行います。
・スクラップコンテスト
・社内見学
・新聞の教材価格販売 授業に使う場合、5部以上で1部40円で販売します(通常価格は130円)。