小禄南小に学校賞 いっしょに読もう!新聞コンクール

 家族や友人らと新聞記事を読み、感想や意見などをまとめた作文を募集した「第3回いっしょに読もう! 新聞コンクール」で、県内から那覇市立小禄南小(山城銀子校長)が学校賞に選ばれた。5年生を中心に99点を応募。学校ぐるみの取り組みが評価された。我喜屋健(つよし)教頭ら関係者は「短い文(記事)の内容を読み取る力や、文章で表現する力が付いてきた」と新聞を活用した学習成果に手応えを感じている。
 同コンクールは、日本新聞協会が11月のNIE月間に合わせて実施。国外を含め2万5864点の応募があった。学校賞は小中高合わせ、小禄南小を含む10校が受賞した。
 小禄南小は朝の学習時間にNIEタイムを取り入れるなど新聞を積極的に活用してきた。
 5年生の前里周子(ちかこ)さん(11)は、県内の小中学生のダンスグループが世界大会で優勝した記事を取り上げた。「私と年がはなれていない子が頑張っていてすごいと思った。(記事について)お母さんとお姉ちゃんと話し合って楽しかった」と笑顔。本紙の子ども新聞ワラビーを毎週楽しみにしているという。

 このほか県NIE推進協議会の会長賞・奨励賞に6人が選ばれた。
 【県NIE推進協議会表彰】(敬称略)
 ▽会長賞 照屋瑠(小禄南小5年)知花由佳(興南中3年)李英帆(名護高3年)
 ▽奨励賞 赤嶺佳名子(小禄南小5年)伊野波葵(興南中3年)西平愛(名護高3年)

スクラップコンで学校賞に選ばれた小禄南小。5年生は86点を応募した=那覇市小禄

[実践 わたしの活用術](2)プロの助言から表現法学ぶ(小学4年・国語)

「伝わる写真」撮ろう 教員と講師 役割分担

プロの助言から表現法学ぶ

コザ小学校 知念正次先生

対象 小学4年生
教科 国語
指導時間 1時間

【授業の様子】

 折り紙を折る子に数人がカメラを向ける。クラスメートを「仕事中の職人さん」に見立てた撮影会だ。
 「どっちから撮ろうかな」「先生、こんな感じでいい?」。被写体の周りを動いてどの角度から撮ればいいのか工夫をする子も、話しかけながら撮影する子も。報道カメラマンの助言をもとに、4年2組の子どもたちは楽しそうにシャッターを切った。働いている人を紹介するリーフレット作りの一環で本紙のカメラマン、下地広也記者を講師に招いた。教員と講師側が前もって打ち合わせをし、授業の流れをつくり上げた。
 下地記者は、作例を示しながら撮影法について助言。「撮る前に、ちゃんとあいさつをしてください」と心構えについても話した。
 光村図書の教科書の単元「アップとルーズで伝える」に合わせた取り組み。前日までに子どもが撮影しておいた教室の風景を鑑賞することから始めた。
 「アップだと字を書いている様子が分かる」「(被写体の周囲も含めて写す)ルーズだと広い範囲の様子が分かるけど、みんなの顔は見えない」。子どもたちは次々と発言していた。

【授業の手順】

(1)目当てを確認する
 「説明のための写真の撮り方を考えよう」という目当てを確認。「アップとルーズで伝える」の項目で学んだことを振り返る。
(2)写真を鑑賞する
 前もって子どもが撮影した授業風景の写真を並べ、撮影者に意図を聞く。他の子どもの意見も聞く。
(3)カメラマンの話を聞く
 子どもの作品の批評や作例を提示してもらい撮影の方法、心構えなどについて聞く。
(4)撮影会
 助言をもとに撮影会を行う。3人を「仕事中の職人さん」に見立てて撮影する。
(5)学習を振り返る
 撮影する際に気をつけることをワークシートに記入させる。

【ねらいとポイント】

コザ小学校 知念正次先生

■ねらい
 リーフレット作りは、話を引き出す力や文章力のほかに、写真で状況を説明する表現力が求められます。
 取材に先立ち、報道カメラマンの話を聞くことで単元にNIEの性格も持たせました。写真の撮り方だけでなく人との接し方も助言してもらいました。仕事の内容を話してもらいキャリア教育にも役立てました。
 プロの話で子どもから興味や関心を引き出すことができました。全員が写真を撮りたいと希望したため、新たに撮影の時間を設けたほどです。

■ポイント
 あらかじめ撮っておいた写真について、撮影した子と鑑賞した子に発言させ、撮影する意図を共有することが大事です。授業に入る前に外部講師側と話し合うことが必要です。こちらの狙いを伝えた上で授業の内容をつくっていきました。

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。

[遊びながら学ぼ]漢字探し 田中佐和さん(小学1年)・郁絵さん親子

漢字書くの楽しいな

ワークシートに漢字の用法を書き込む田中佐和さん(右)と母親の郁絵さん

 那覇市立高良小学校1年生の田中佐和さん(7歳)と母親の郁絵さん(42)が、漢字探しに挑戦しました。新聞から好きな記事を選び、知っている漢字に印を付けます。次に好きな漢字を選んで用法を書き込みます。本紙の子ども新聞ワラビーを前に親子の会話が広がります。

 

 

 

 郁絵さん 何の記事にする?
 佐和さん 虫がいい。
 郁絵さん ゲッチョセンセ(の沖縄おもしろ博物学)がいいのね。
 佐和さん うん。
 郁絵さん リュウキュウトンボを選んだのね。切り取ったら知ってる漢字に丸をつけてってね。
 佐和さん 色、変えてもいい? オレンジは分かっている漢字で、赤は見たことある漢字…。
 郁絵さん どの漢字にする?
 佐和さん 「体」と「光」。
 郁絵さん 使い方考えるのは難しいから辞典で調べようね。
 佐和さん 体当たり、体操、きらきら光る、月の光…。
 郁絵さん きれいに書けたね。
 佐和さん 漢字を書くのは、やっぱり楽しいな。

 

 

 

 

 

 

 

 使用したワークシート「漢字さがし」はこちらからダウンロードできます。

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。

スクラップコンテスト展示会始まりました

 第2回沖縄県新聞スクラップコンテストの優秀賞以上の展示会が23日、那覇市おもろまちの沖縄タイムス社1階ギャラリーで始まりました。2600点あまりの中から選ばれた66点を展示しています。12月2日まで。
 初日は受賞したお子さんの家族を中心に参観者がありました。学校を通じた応募では受賞の知らせで初めてスクラップをつくったことを知った例もあったようで、我が子がこんなことを考えているとは思わなかったという声もありました。子どもの興味関心のありかが分かるのもスクラップの効果の一つなのだと気づきました。

スクラップコンテスト展示会23日から

 第2回沖縄県新聞スクラップコンテストの展示会準備が整いました。23日(金、勤労感謝の日)から12月2日(日)まで、沖縄タイムス本社1階ギャラリーで開催します。展示するのは県知事賞、県教育長賞、沖縄タイムス社賞、優秀賞の計66点。読んで顔がほころぶ可愛らしい作品、情報量の豊富さにうなる作品などが並びます。展示対象の方はこちら。表彰式の情報はこちら
 準備中は社員も足を止めて、「あ、自分の記事を読んでくれてるんだ」と声をあげていました。記者にとっても展示会を見るのは、得難い体験になりそうです。
 午前10時から午後5時まで。


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銘苅さんら県知事賞 新聞スクラップコンテスト審査

 第2回県新聞スクラップコンテスト(主催・沖縄タイムス社)の3部門66人の入賞が21日の審査で決まった。1位相当の県知事賞は豊見城市立長嶺小2年の銘苅彩音さんら11人が受賞した。応募作品は第1回より704点増え2672点だった。
 表彰式は12月1日午前10時半から那覇市職員厚生会館(那覇市上下水道局庁舎B棟3階)で開く。優秀賞以上の66点は11月23日~12月2日まで沖縄タイムス社1階で展示する。
 銘苅さんの作品は、季節を感じる植物の記事を月ごとに集めた作品。沖縄の地図も貼り、地域の特徴が分かるカレンダー風の工夫が評価された。

幸地さんちのNIE (48)スクラップ/北極海の温暖化拡大

ホッキョクグマが減少

北極海温暖化 影響かな

 北極海で温暖化が広がっています。幸地富代さん(42)、功哲君(10)親子は動物などへの影響を心配しています。

北極海の温暖化拡大

■2012年11月11日国際面

 今年、氷の面積が観測史上で最も小さくなったとされる北極海で、海水に含まれる熱量が1990年代に比べて最大で約3・25倍となるほど温暖化した海域のあることが、東京海洋大の島田浩二准教授(海洋環境学)らの研究チームによる現地調査で分かった。


功哲君▶お母さん、前に写真展でホッキョクグマが少なくなっているってあったよね。
富代さん▶岩合光昭さんの写真展で紹介されていたね。
功哲君▶赤ちゃん3~4匹産んでいたのが、最近1匹しか産まないってびっくり!
富代さん▶そうだったね。えさになるアザラシをどこで捕っていたかな?
功哲君▶そりゃ氷のある所でしょ。
富代さん▶氷がすごく減っているっていうニュースもあったね。
功哲君▶地球が温かいってことだね。温暖化を止めればいいんじゃない。
富代さん▶今回氷が溶けた海が太陽の光でさらに温まるという仕組みが分かったらしい。海が温まるのも困るね。ホッキョクグマの居場所がなくなる…。
功哲君▶動物園でしか見られなくなったらさみしーな。