第19回県マルチメディア教育実践研究大会が24日、那覇市古島の興南中学校で開かれた。公開授業で同校1年1組の石川美穂教諭がタブレット型端末を活用し、動画や写真を取り込むなどの工夫を凝らした新聞作りを報告した。
国語科で「沖縄の未来新聞を作ろう」をテーマに、これまでに「教育」「経済」「基地」「医療」など、7班に分かれ、記事を書き、見出しを付けてきた。
公開授業では記事や見出しの良い点、改善点を全員で意見を出し合い、タブレットを使って修正した。
「どんどん進む温暖化」の見出しで、日本の二酸化炭素削減に向けた取り組みやサンゴの白化現象からの回復を書いた「自然」班は、「記事では前向きな対策を書いているのに、見出しが合わない」と指摘を受け、「帰ってきたサンゴの色」と書き換えた。
参加した浅野昌也君(13)は「紙に手書きすると簡単に消すことはできない。タブレットだと、より良い表現に何度でも書き換えることができる」と評価。
山田みのりさん(12)は「写真や動画を取り入れるなど、工夫すればどんどん分かりやすい新聞を作ることができる」と話した。
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