浜川小5年生 新聞の読み方・特徴学ぶ 教育センターのNIE出前講座

 県立総合教育センターのNIE出前講座が9日、北谷町立浜川小学校(伊良波聰校長)の5年生向けに行われた。本年度から始まったもので、児童・生徒向けと教師向け合わせて6月までの2か月間にすでに5件の依頼があり、NIEへの関心の高まりがうかがえる。

児童の間を回り、新聞記事の特徴を聞き出す甲斐崇研究主任

 甲斐崇研究主事が講師を担当。この日は国語「新聞を読もう」単元の最初の授業として、新聞の仕組みや記事の特徴を学んだ。
 1人1部ずつ持った新聞を全ページめくり、どんな情報が載っているか児童に挙げさせた。新聞の良さとして「読み返せる」「詳しく書いてある」などの声が上がった。教科書の物語文と比べることで、結論を先に書く新聞記事の特徴を確認した。
 3組の城間あいさんは1〜3面の総合面に国内外のニュースが載っていることに気づいて発表した。「新聞のよいところが分かってよかった」と授業の感想を話した。
 2組担任の伊元隆教諭は「家で新聞を取っている子もいない子も新聞の特徴を探していてよかった。昨年度から取り組んで子どもたちに新聞への抵抗感がなくなっているのを感じる」と話した。

PTA向けの出前講座パンフレットできました

 PTA活動向けのNIEパンフレットをつくりました。スクラップ教室や新聞読み方教室、家庭での新聞活用方紹介などのメニューを掲載しています。本島内の小学校から高校に送付します。このページからもダウンロードできます(いずれも別ウインドウが開きます)。ご検討の上、講座などに活用ください。

 印刷用(A3両面刷り用のPDF、6.2MBと大きいです)

 小さいサイズ(jpeg、2.7MB)

幸地さんちのNIE(66)尾崎将、ツアー初の快挙

ジャンボさんの大記録!

長い間活躍してすごいね

  ジャンボさんが66歳にして大記録をつくりました。幸地功哲君(10)と母親の富代さん(42)は、大ベテランの活躍に感動したようです。

尾崎将、ツアー初の快挙

■2013年4月26日スポーツ面
 つるやオープン第1日(25日・兵庫県山の原GC=6793ヤード、パー71)66歳の尾崎将司が1イーグル、9バーディー、2ボギーでコース記録に並ぶ62で回り、年齢以下のスコアを出すエージシュートをレギュラーツアー史上初めて達成し、単独首位に立った。

富代さん▶ジャンボ尾崎の活躍載ってるよー。
功哲君▶66歳なの?!
富代さん▶若い人と一緒のツアーで首位になったのもスゴイ。「エージシュート」っていう記録をつくったらしいよ。エージ(AGE)は年齢のことだよね。それより低いスコアで回ることなんだって。
功哲君▶エージにシュート。友達の名前みたい。お父さんは、僕は自分の年齢よりも40も高いスコアで回っているのに…って笑ってたよ。
富代さん▶そう考えたら、いかに素晴らしい記録か分かるね。
功哲君▶18ホールだよね。20歳くらいの(石川)遼君や松山英樹君はほとんどホールインワンしないと!
富代さん▶若い人は不利だね。
功哲君▶こんなに長い間頑張るには練習をたくさんしているはず。
富代さん▶「ジャンボ」っていうニックネームが付くのも応援したくなる人柄だからだね。よし! あなたも「鉄の女」ならぬ「鋼鉄(功哲)の男」と呼んであげよう!
功哲君▶カタそう~な名前。

[実践 わたしの活用術](7)専門家の助言読み取る(小学6年・道徳)

いじめについて考えよう 勇気持ち 自分で告白

専門家の助言読み取る

糸満南小学校 上原勝先生

対象 小学6年生
教科 道徳
指導時間 1時間

【授業の様子】
 糸満南小学校6年2組の子どもたちは、子ども新聞ワラビーに連載中の「いじめと戦おう!」の筆者・玉聞伸啓さんのインタビュー記事(2012年8月19日付)から、いじめの問題について考えた。
  記事を上原勝先生が読み上げたあと、グループで話し合いながら要点をまとめた。
 黒板に張った短冊には「あなたの笑い声は、いじめっ子を助けています」「誰も傷つけずに笑いを取ることが、あなたにはできるはずですよ」「先生や親に相談する」など子どもたちが読み取った内容が記されていた。
 発表と意見交換では、「友達にあだ名をつけて、みんなでからかっていた。でも、もうしていません」と男の子が、いじめにかかわっていたことをみんなの前で告白した。
 「言葉に出すのは、しっかり反省しているということだね。よく頑張ってくれた。ありがとう」。上原先生が声を掛ける。
 「意地悪しているのを見て一緒に笑っていた」「友達をたたいたことがある」。触発されたように次々と反省の声が上がった。
 上原先生は「自分を振り返らせることが大事だった。口火を切って発言した子の勇気に感謝したい」と話した。

【授業の手順】
(1)いじめの定義を考える
 前回を振り返り、いじめとは、どんなものか考える。
(2)記事を読む
 いじめ防止に取り組む専門家の記事を張り付けたワークシートを配り読み上げる。
(3)内容を読み取る
 話し合い活動をさせる。「いじめられている子へ」「いじめている子へ」「周りで笑っている子へ」の三つの章を各グループに一つずつ担当させ、要点を書き出させる。
(4)発表と意見交換
 要点を短冊に書き込み、黒板に張る。グループの代表者に発表させ、意見交換する。
(5)自分を振り返る
 いじめにかかわった経験がないか問いかけ発表させる。
(6)これからについて話す
 「一日一善」を掲げ、いいことをしたらメモや掲示物で取り上げ「認め合い、高め合う」学級づくりを目指す。

 

【ねらいとポイント】

糸満南小学校 上原勝先生

■ねらい
 前回の授業でイラストから「いじめている」「いじめられている」「傍観している」人がいることを学びました。今回は専門家の発言を読み取り、いじめについての見方、考え方を広げてもらいたいと思いました。その上で「いじめはよくない」という道徳的心情を育てることがねらいです。
■ポイント
 子どもが理解しやすい記事を選ぶことが重要です。今回使った記事は、子どもたちが体験しているような場面を紹介しながら助言しています。特にいじめている子を責めずに、諭しながら励ましているところが、いいと思いました。

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。

新聞読むこつ学んだよ 嘉手納小で教師向けワークショップ

 新聞を教育に活用するNIEの出前講座が19日、嘉手納町立嘉手納小学校(新垣聡子校長)で開かれた。沖縄タイムス社会部の具志堅学記者が見出しの役割や新聞を読むこつなどを話し、授業に生かせるワークショップを紹介した。

新聞記事を題材に意見交換する教員=嘉手納町立嘉手納小学校

 同校は全学年で説明文を書く力を付けることをテーマに掲げている。ワークショップでは「いつ」「どこで」など文章の骨組みを学ぶのに適した記事を探した。「○○と思った写真」という課題で写真を選ぶワークショップでは、教師自身が楽しみ「授業で使えそう」との声も上がった。新垣校長は「記事を選んだら、ほかの先生に話したくなった。子どもたちも同じだろう。今後の授業に新聞を活用していきたい」と話した。

 

【追加情報】
 講座で使ったワークシート「いつ、どこで…を探そう」「私が…と思った写真

[遊びながら学ぼ]記事を紹介しよう 赤嶺七海さん(小学5年)・知佳さん親子

お気に入りは別々だ

 那覇市立壺屋小5年の赤嶺七海さん(10)と母親の赤嶺知佳さん(33)が、それぞれお気に入りの記事を探して紹介し合う取り組みに挑戦しました。アルゼンチンで育ち、日本語教育を受けていない知佳さんも、14日付ワラビーの記事を通じて七海さんとのコミュニケーションを楽しみました。

自分の選んだ記事の内容と感想を紹介し合う赤嶺七海さん・知佳さん親子

 七海さん ブラックホールの記事を選んだよ。宇宙は真っ暗なのに光があるって、見出しにあったから、何が光ってるのかなと思ったんだ。
 知佳さん そうなんだ。
 七海さん 光も吸い込んでしまうのに、ガスが吸い込まれるときには10億度まで上がるんだって。
 知佳さん お湯が沸いた温度は100度だよね。10億って、一瞬で溶けるくらいかな? 想像できないよね。
 七海さん うん。
 知佳さん お母さんは日銀の経済政策で「出回るお金 倍になる」っていう記事。
 七海さん ふーん。
 知佳さん お金を増やしてお金を借りやすくすると、景気が良くなるってさ。気軽に買い物できるようになると、物を大切にしなくなるかも。ごみが増えないか心配。
 七海さん 物の値段が上がって、給料が上がらなかったら生活できなくなるから大変だよね。

 使用したワークシート「お気に入り紹介シート」はこちらからダウンロードできます。

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。