沖縄アミークスに実践指定校認定書を伝達

山内会長(左端)から認定書を受け取る仲筋校長(左から2人目)

 沖縄県NIE推進協議会の山内彰会長と地元紙2社の担当者が9月10日、沖縄アミークスインターナショナル(うるま市栄野比)を訪ね、日本新聞協会からの実践指定校認定書を仲筋一夫校長に伝達しました。

 山内会長は「教科書から一歩飛び込んで、新聞を通して社会とのつながりをつくってほしい」と激励しました。仲筋校長は「指定に応えられるような内容をつくっていきたい」と抱負を述べていました。
 同校は指定を受ける前から、上江洲ジョアナかおる教諭が積極的に新聞を授業に活用しています。上江洲教諭が受け持つ5年生の教室の壁には複数の子ども新聞が張り出され、子どもたちが新聞に親しめる環境づくりが印象的でした。

新聞が張り出された5年生の教室

城北中の3人が職場体験

 夏休みが明けた9月は中学生が職場体験する時期でもあります。
 那覇市立城北中学校2年生の3人が9月5日から7日まで沖縄タイムス社の広告局、読者局、編集局で仕事を学びました。

編集局で記事をパソコンで見る(左から)金城美晴さん、松浦蒼 さん、比嘉良仁君

 金城美晴さんは「たくさんの人が協力して新聞を作っているんだな」と実感したと言います。編集局では「機械がいっぱいで面白い」と興奮した様子で、「将来新聞社で働けたら」と笑顔を見せてくれました。
 比嘉良仁君は、文字や文章の誤りを見つける校閲(こうえつ)作業を何度もしていると知り「すごいと思いました」。松浦蒼さんは「新聞を細かく読んで、生活に生かせるようにしようと思います」と話していました。

社内見学:豊崎小学校5年生のみなさん

 学校からの社内見学シーズンが始まりました。9月6日は、豊見城市立豊崎小学校5年生約100人が訪れました。
 沖縄タイムスができるまでの流れを説明する映像資料を見たり、紙面制作現場に行って画面上で新聞をつくるデモンストレーションを見たりしました。

toyosaki

号外制作を体験をする豊崎小学校の5年生

 5年生は授業で新聞について学ぶ学年で、社内見学の申し込みも5年生が中心です。制作現場で「リードはどんなもの?」と説明役の社員が逆質問すると「記事のあらすじをまとめたもの」という答えが返ってきました。さすがです。
 見学中の写真を撮ってその場で社内見学号外をつくります。操作の一部をやってみたり、出来上がった新聞1ページ大の号外を手にすると、歓声が上がっていました。
 事前に集めてもらった質問項目は38項目にも上りました。今後、見学の様子を個人で新聞にする授業も行われる予定です。

神原小の授業で新聞スクラップ

 8月28、29日、那覇市の神原小学校の授業で新聞スクラップに取り組んでもらいました。記事からいつ、どこで、誰が何をしたという要素を書き出して、感想を書くワークシートを使いました。ワークシートはこちらからダウンロードできます。

 6年2組の男の子は「今まで何となく読んでいたけど、考えながら読んで感想を持つのが大事だと思った」と授業の感想を話してくれました。

 新聞スクラップの授業は来週は4年生対象に行われます。

浜川小学校、大里中学校に県指定校認定書

 8月28日、沖縄県NIE推進協議会の山内彰会長から、北谷町立浜川小学校(伊良波總校長)、南城市立大里中学校(大城朗校長)に県実践指定校の認定書が手渡されました。県指定校は沖縄タイムス社と琉球新報社による指定で、両紙が6か月ずつ提供されます。両校にはNIEアドバイザーの甲斐崇教諭(浜川小)、兼松力教諭(大里中)が所属しています。

山内会長(左から2人目)から認定書を受ける浜川小の伊良波校長(同3人目)

 山内会長は両校で「NIEは学校の外の新聞社と手を取って子どもを伸ばしていこうという取り組み。指定を生かして実践してほしい」と激励。また校外の研修に講師として招かれることが多いアドバイザーの両教諭の活動に理解を求めました。

 浜川小学校の伊良波校長は「課程の中に位置付けたい。朝の活動に新聞を読むことを取り入れることも考えたい」と話していました。

山内会長から認定書を受ける大里中の大城校長(右)

 大里中の大城校長は、卒業生のスポーツでの活躍、青少年が関係する事件などの記事をスライドにして校長講話の中で使う取り組みを紹介。「記事を初めに見せることで生徒たちの食いつきがいい」と活用法を話していました。

 大里中の廊下にはロンドンオリンピックの特集紙面が張り出され、生徒たちが足を止めて見入っていました。

ロンドン五輪特集紙面が掲示された大里中学校

 

 

 

 

神森小でスクラップ教室

 浦添市立神森小学校PTA主催のスクラップ教室のお手伝いに行ってきました。20人あまりの小学生に参加してもらいました。

 小さい子が多かったので、記事の要約や感想にはこだわらず、好きな写真や記事を台紙や画用紙に貼って飾り付けてもらうことにしました。

 それでもできあがった作品は多彩。映画の広告やロボットを取り上げたワラビー記事、エイトマンなどのワラビー漫画を集めた子も。中にはワラビーのデザイン罫線を丁寧に切り抜いて飾りに使う子もいました。

 お母さん方からは「人によってこんなに興味が違うなんて面白いですね」などという感想が聞かれました。このサイトでも掲載しているワークシートをお土産に持ち帰っていただきました。スクラップコンテストへの参加もお待ちしています。

 

NIE実践指定校に認定書を交付

山内彰県NIE推進協議会長(左から2人目)から認定書を受ける越来小の久場明子校長(同3人目)

 8月14日、2012年度のNIE実践指定校のうち3校に日本新聞協会の認定書が手渡されました。沖縄県NIE推進協議会の山内彰会長、アドバイザーの兼松力教諭(大里中)と沖縄タイムス社、琉球新報社の担当者で出向きました。

 訪ねたのはコザ小学校、越来小学校、中原小学校。沖縄市教育委員会、うるま市教育委員会、県教育庁中頭教育事務所も訪ね、行政からの支援も要請しました。

 山内会長から各校長先生には「NIEで子どもを輝かせ、地域に学校の存在感を増してほしい。新聞社ともども協力したい」という趣旨の激励がありました。

 印象に残った先生方の言葉を紹介します。 

 「イエスorはい、でやります」「気張らないけど、頑張ります」

 ただでも忙しいお仕事に中に、新聞を教材にするという新しい課題が課せられるわけですが、前向きにとらえていただいている姿に頭が下がりました。

 行政への要請では、各種研修でNIE講座を取り入れるなどのアイディアが出ていました。今後のNIEの広がり、深まりを予感させる一日でした。