学校の近く飛ぶなんて
うそから信頼崩れるね
楽しい運動会の上空を飛んだオスプレイ。幸地功哲君(10)と母親の富代さん(42)は、約束が守られないことに納得できません。
重低音 増す危険
■2012年10月3日31面
米軍のオスプレイ3機が2日、第2陣として普天間飛行場に飛来し、空の危険はさらに増した。2日連続のこの日は、世界遺産である中城城跡の上空や、運動会を開いていた宜野湾市の小学校グラウンド近くを飛行。名護市でも騒音が聞かれ、反発が広がった。「県民の不屈の心を示す」。集会やたこ揚げの参加者は、オスプレイ撤去、普天間返還まで抗議を続けることを誓った。
富代さん▶昨日の運動会楽しかったね~。秋晴れで。アレが飛ばなければ、言うことなし、だったのになあ…
功哲君▶図工の時間にも飛んできたよ。「あ…オスプレイだっ!」って思わず言ってしまった。
富代さん▶お母さんも公園から見てたよ。昼頃だったね。学校の近くを飛ぶなんて先生も驚かれただろうね。
功哲君▶授業中、うるさくなるのかな。
富代さん▶初めから予定のコースを外れて飛ぶなんて。こういう無理を許していたら、筋の通った考えが通らない世の中になっていくんじゃないかな。心配だ。
功哲君▶うそついたら信じてもらえなくなるよ。
富代さん▶約束は守るもの。だから当然です。
功哲君▶将棋でお父さんに勝ったら遊んでくれるって約束、絶対守ってもらおう。
富代さん▶あきらめずに立ち向かって自分の思いを伝えるのが大事だね。
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