新聞を教育に活用する方法を紹介する第6回県NIE実践フォーラム(主催・県NIE推進協議会)が3日、うるま市立中原小学校(安里禮子校長)で開かれた。教師や保護者ら多数が参加し、学校現場での取り組みなどを見学した。
特別支援学級を含めた各学年全クラスに分かれて行われた公開授業では、紙面からカタカナ語を見つけたり、地域のニュースを探すなど、児童らは新聞を教材に使って生き生きと学習に取り組んだ。
分科会ではNIEアドバイザーの兼松力教諭(大里中)、甲斐崇教諭(浜川小)、佐久間洋教諭(伊平屋小)を講師に、教師や保護者らが新聞の持つ多様性などを学んだ。
4年生は公開授業で、新聞の見出しを使ったすごろく作りに挑戦した。3日の紙面から「沖尚ナイン堂々凱旋」「オスプレイ飛行」などの記事を選んで紙に貼り、「明るいニュースは『進む』」「暗いニュースは『1回休み』」などのルールを決めながら、手作りのすごろくを完成させた。
4年1組のクラスでは、「このニュースの方が大きい」「なるべく明るい話題をたくさん使いたいな」などの意見を出し合いながら和気あいあいと作業を進めた。仲松凜君(9)は早速すごろくゲームをした後「グループで話し合って、いい見出しを選ぶことができたのでよかった」と満足そうな表情だった。
兼松教諭は分科会で、保護者に向けて新聞記事のスクラップの方法を指導。「家族それぞれが気に入った記事を探し、話し合うことでコミュニケーションが広がっていく」と効果を説明した。
県NIE推進協議会の山内彰会長は「(NIEの)意義を共感できてうれしい。子どもたちのバイタリティーを引き出す一つの方法として、NIEに取り組んでもらえたら。絶対に自信につながる」と話していた。
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