パラリンピックに「影」?
国際的問題が選手に影響
ソチパラリンピックが開幕。上阪きらりさん(12)は楽しみにしていましたが、父・雅英さん(45)から問題が起きていると聞き、不安げです。
ソチパラリンピック開幕
■2014年3月8日スポーツ29面
【ソチ共同=吉谷剛】第11回冬季パラリンピック・ソチ大会は7日夜(日本時間8日未明)に、冬季五輪と同じロシア南部ソチのフィシュト五輪スタジアムで開会式が行われ、開幕した。クリミア半島の帰属をめぐりウクライナ情勢が緊迫し、障がい者のスポーツの祭典に暗い影を落とした。
きらりさん▶開幕だから楽しい記事かと思って読んでみたら、「暗い影を落とした」って書いてあるんだけど、どういうことなの?
雅英さん▶パラリンピックに出場できなくなる選手が出るかもしれない状況だったんだよ。スポーツの祭典では、政治や宗教を持ち込むなといわれているんだけどね。
きらりさん▶政治や宗教? 何かあったの? まさか戦争?
雅英さん▶ウクライナ国内でもめていて、死者まで出たんだよ。
きらりさん▶ソチはロシアでしょ? 関係あるの?
雅英さん▶ウクライナの内乱を収めようと、ロシア軍が軍事介入しようとしたから、ウクライナは出場をボイコットしようとしていたんだよ。昔日本も、国同士のけんかに巻き込まれ、出場しなかったんだ。金メダル確実といわれていた選手もいたけれど、悔しい思いをした。
きらりさん▶「スポーツマンシップにのっとり、正々堂々と戦うことを誓います」という宣言は、大切なことだって初めて気が付いたよ。
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