[現場のひと工夫~実践指定校紹介](1)大里南小学校

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低学年も読める新聞台

 南城市立大里南小学校(宮城末義校長、在籍815人)の児童玄関を入ると、すぐに新聞の掲示が目に入る。いわば、学校の目抜き通りに新聞がある環境だ。
 そこは図書館の入り口でもある。司書の崎原みさ子さんが選んだ記事が、1週間交代で張り出されている。地元の話題、科学技術、動物など子どもたちの関心を引きそうな記事が並ぶ。
 同じ通りの、元はベンチだった場所に宮城校長が新聞閲覧台を作った。低学年の子が膝をついても読める低さだ。登下校や休み時間に通る子が記事を読んでいると、つられて別の子も足を止める。崎原さんは、図書館の窓ごしに子どもたちの様子をうかがって、反応を楽しんでいる。「まずは子どもの目に入る所に記事を張って親しませたい」と言う。
 本年度から日本新聞協会の実践校指定を受けた。宮城校長は「学校経営の目標の一つが学力向上、特に国語が課題としてある。本や新聞に親しむことから始め、目標の二つめの『ふるさと学習』と結び付けて発信したい」と抱負を話した。
 実践代表者の土屋勢子教諭は「文を読み取り、まとめる力を付けさせ、言葉を豊富に持っている子を育てていきたい」と話した。

低い位置に置かれた新聞閲覧台=南城市立大里南小学校

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