幸地さんちのNIE(12)スクラップ/極まる不信(5)

 爆音 先生の声聞こえない

危険の解消 みんなの宿題

 米軍普天間飛行場からの騒音に悩まされる幸地富代さん(41)と息子の功哲君(9)。住んでいる地域の将来について語り合いました。

極まる不信(5)

■2012年1月4日付第2社会面

  「激しい騒音のたびに、子どもたちが手で耳をふさぐ姿を知っていますか」
 普天間飛行場の滑走路延長線上にある宜野湾市の野嵩一区公民館。川満広美さん(42)は、対面した斎藤勁官房副長官に問い掛けた。

富代さん▶年明け早々「普天間」の記事がたくさん出ているね。話してる今もヘリの音だ。外でブルブルしてる。
功哲君▶冬休みにも公園で遊んでたら、すごくうるさいジェット機が飛んできたよ。耳をふさいで遊んでた。
富代さん▶学校ではどう?
功哲君▶運動場にいたら、みんなで「うるさーい」って叫んでる。教室でも先生の話が聞こえなかったり、集中できないこともあるよ。
富代さん▶沖国大に米軍ヘリが墜落した事件は、覚えてる?
功哲君▶あの黒焦げになった木がある所? 落ちた日に一緒に見にいったこと、お父さんが教えてくれた。ここは、ずっとうるさいのかなぁ…。
富代さん▶古里がいつまでも危険と隣り合わせのままでいいのかな? 東日本大震災であらためて考えさせられたね。この問題を解決することは私たち全員の宿題なんだよ。
功哲君▶宿題といわれたら逆らえない~!

幸地さんちのNIE(10)スクラップ/科学の不思議にワクワク

沖縄は金属がさびやすい

赤瓦の色に使われてるよ

 志真志小3年の幸地功哲君(9)と、母親の富代さん(41)はスクラップブックにそれぞれの意見を書き込んでいます。まるで交換日記のようですね。

科学の不思議にワクワク

■2011年12月19日付市町村面  【うるま】子どもたちに科学の不思議さやおもしろさに触れてもらおうと「こども塾~工業と技術をカガクしよう~」(事務局・沖縄こども未来ゾーン運営財団が10、11の両日、市州崎の県工業技術センターで開かれた。実験ショーや工作教室、科学セミナーなどが実施され、子どもたちは科学のおもしろさを満喫した。

功哲君▶こないだ行った科学セミナーの記事、友達が写真に写ってるよ。
富代さん▶本当? あ~その日、その子と会ったね。どんな内容だったっけ?
功哲君▶「さびるのひみつ」だよ。実際に金属がさびるか実験した。
富代さん▶三つの条件で金属がさびやすくなるっていってたね。
功哲君▶空気と…あと塩と水!
富代さん▶金属の板に塩水を吹き付けたら、いつの間にか色が変わってたね。
功哲君▶(沖縄は)海が近いから、海水がかかりやすくて、さびやすいんだよね。
富代さん▶首里城の赤瓦はベンガラ色っていわれているけど、その赤褐色もさびを利用して付けられているんだってね。面白かったね~。
功哲君▶FC琉球のチームカラーもそのベンガラ色だったんだね。びっくり!