爆音 先生の声聞こえない
危険の解消 みんなの宿題
米軍普天間飛行場からの騒音に悩まされる幸地富代さん(41)と息子の功哲君(9)。住んでいる地域の将来について語り合いました。
極まる不信(5)
「激しい騒音のたびに、子どもたちが手で耳をふさぐ姿を知っていますか」
普天間飛行場の滑走路延長線上にある宜野湾市の野嵩一区公民館。川満広美さん(42)は、対面した斎藤勁官房副長官に問い掛けた。
富代さん▶年明け早々「普天間」の記事がたくさん出ているね。話してる今もヘリの音だ。外でブルブルしてる。
功哲君▶冬休みにも公園で遊んでたら、すごくうるさいジェット機が飛んできたよ。耳をふさいで遊んでた。
富代さん▶学校ではどう?
功哲君▶運動場にいたら、みんなで「うるさーい」って叫んでる。教室でも先生の話が聞こえなかったり、集中できないこともあるよ。
富代さん▶沖国大に米軍ヘリが墜落した事件は、覚えてる?
功哲君▶あの黒焦げになった木がある所? 落ちた日に一緒に見にいったこと、お父さんが教えてくれた。ここは、ずっとうるさいのかなぁ…。
富代さん▶古里がいつまでも危険と隣り合わせのままでいいのかな? 東日本大震災であらためて考えさせられたね。この問題を解決することは私たち全員の宿題なんだよ。
功哲君▶宿題といわれたら逆らえない~!
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