[実践 わたしの活用術](15)新聞を通じて世界に触れる(小学5年以上・社会)

各国の現状 情報調べる 日本との関わり知る

新聞を通じて世界に触れる

喜瀬武原小学校 玉里真紀先生

対象 小学5年生以上
教科 社会
指導時間 1時間

【授業の様子】
 世界各国について学ぶ単元に5・6年生が取り組んだ。それぞれが国を一つずつ選び、日本との関わりなどを調べて発表した。
 対象となる国は、興味を持った新聞記事の中から選んだ。玉里真紀先生は「新聞には、教科書や本よりも新しい情報が載っている。その国の現在を知ってもらいたかった」と話した。
 5年生の瑞慶山りこさんがフィリピンを選んだきっかけは、台風被害を伝える新聞記事だった。「夏休みが2カ月半ある」「日本はたくさんバナナを輸入している」と本のほか、チラシなども利用して学んだ成果を披露した。
 「米国の学校には制服がない」「オーストラリアは日本にたくさんの石炭や鉄鉱石を輸出している」。どの子も元気よく発表していた。
 米国を取り上げた6年生の伊禮優太郎君は当日14日付のケネディ大使来県の記事について「辺野古のジュゴンやサンゴは沖縄の象徴なのでいなくなってほしくない。青い海が汚れるので(米軍普天間飛行場の)移設はしないほうがいいと思う」と思いを伝えた。

【授業の手順】
(0)前時まで
 1人一つずつ国を選ばせて、調べ学習を行い、B4程度の紙に新聞スタイルでまとめる。(5時間)
(1)目当てを確認する
 目当ての「日本と他国とのかかわりを探し、調べたことを発表しよう」を確認させる。
(2)新聞を調べる
 当日の新聞から選んだ国の記事を探させ読ませる。
(3)発表する
 数人に発表させる。対象国を選ぶきっかけになった記事と当日に選んだ記事を紹介。あらかじめ調べておいた日本と対象国とのかかわりと生活、学校の様子を発表させる。
(4)まとめる
 それぞれの発表を聞いてワークシートに対象国とのかかわりや学校の様子を書き込ませる。

 

【ねらいとポイント】

喜瀬武原小学校 玉里真紀先生

■ねらい
 外国への興味・関心を広げるために、その国の新しい情報を知ることが必要だと思い、新聞を使いました。必要な情報を見つけ出す力も養いたいと考え、インターネットは使いませんでした。
■ポイント
 対象国を決めて調べ学習をさせる際、複数の本を使うよう指示しました。それぞれの内容を理解して要約して比較する力を付けるためです。

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。

幸地さんちのNIE(96)葛西選手へワイドー

宮古で練習 金メダルだ!

取れたら拍手かっさーい

 熱戦が続くソチ冬季五輪。幸地功哲君(11)、富代さん(43)親子は、宮古島と縁のあるスキージャンプの葛西紀明選手に注目しています。

葛西選手へワイドー

■2014年2月8日社会27面
 宮古島市内の映像等制作会社fプロジェクトの山本良子代表(33)は先月、市内関係者から集めた応援メッセージを、スキージャンプ日本代表の葛西紀明選手と伊藤有希選手へ手渡した。2人が、宮古島合宿をしていることから、交流のある山本代表が呼び掛け、寄せ書きとビデオメッセージを贈った。

 

功哲君▶あれ? この人ジャンプの人だ~。
富代さん▶おー! アラフォーの期待の星、葛西選手じゃないの。なんで宮古島?
功哲君▶練習しに毎年来てるんだって。野球のキャンプみたいだね。
富代さん▶なんでスキージャンプの選手が雪のない沖縄に来てるのかな? 面白いね。
功哲君▶ジャンプしながら海に入ったりして…。
富代さん▶あの姿勢で海に入ったらけがしそう(笑)。沖縄とは無縁だと思っていたけど、日本中が応援してるんだね。
功哲君▶ますます金メダリストになってほしい!
富代さん▶若いころから冬季オリンピックに7回も続けて出場してるんでしょ?
功哲君▶すごい! あきらめないことが一番すごい!
富代さん▶神様も驚くよ。その後きっと、葛西選手に拍手かっさーい!
功哲君▶ソッチ~!?

3月4日NIE実践報告会が開かれます(掲載情報を更新)

【追加情報3月7日】
 特集記事を掲載しました(別窓が開きます)。

 3月4日(火)午後4時から6時、NIE実践指定校の報告会が沖縄タイムスホール(那覇市久茂地2-2-2)で開かれます。13の指定校(予定)が1年間の実践を振り返り、成果と課題を共有します。指定校以外の先生方も参加できます。
 会場設営の都合上、参加ご希望の方はこちらから事前に登録ください(別窓が開きます)。必要ならばご案内の文書をお送りしますので、学校名、宛名(学校長か個人)、所在地などの情報をお書き添えください。

ご入学おめでとう大会@宜野湾 新聞ふれあいコーナー

 9日、宜野湾市民会館で「ご入学おめでとう大会」がありました。舞台でのプログラムとは別に、ロビーでは新聞親しむコーナーもありました。親子向け紙面「ワラビー」から、好きなひらがらを探したり、紙面から答えを探すクイズなど。ワラビーとの記念撮影もありました。

 会場で配布した、新聞活用法を紹介したチラシはこちらからダウンロードできます(別窓で開きます)。

 

 

 

上阪さんちのNIE(95)全国へ届け「新基地はいや」

基地は地域の議論が大事

遊園地に替え楽しく仕事

 米軍普天間飛行場をめぐる問題が揺れています。上阪雅英さん(45)と、きらりさん(12)は、基地に頼らないまちづくりを模索しています。

全国へ届け「新基地はいや」

■2014年2月2日ワラビー8面
 昨年末、仲井真弘多知事が「米軍普天間飛行場を県外へ」という約束を破り、名護市辺野古に新しい基地を造ることを事実上、認めました。しかし1月にあった名護市長選挙では、移設に反対する稲嶺進さんが大差で当選し、「基地はごめんだ」という住民の意思が示されました。一方で政府は、移設を強行しようとしています。

 

 

雅英さん▶中学生の音楽劇を見に行って、すごく感動したよ。うちなーぐちを織り交ぜながら米軍基地の存在を考え、二度と戦争を起こさないという気持ちにさせてくれた。
きらりさん▶そういえばワラビーに基地のことが書いてあったよ。沖縄にはいろんな所に基地があるのに、まだいるの? 基地よりも公園とか遊園地を造ってほしいな。
雅英さん▶そうだよね。「地域のことは地域が決める」って書いてあるけど、そこに住んでいる人が、何が一番必要かを話し合って決めていくことが大事だね。
きらりさん▶じゃあ基地はいらない!
雅英さん▶でもね、基地がないと生活が成り立たない人もいるんだ。
きらりさん▶ディズニーランドみたいな遊園地を造れば、楽しい仕事がたくさんできるよ。職場体験が楽しみ!
雅英さん▶それはいい案だね。ディズニーランドのある所に戦争を仕掛けてくる国はないだろうしね。
きらりさん▶目指せ! 観光大国オキナワ!

NIE支援に謝意 推進協が県教育長訪問

 県NIE推進協議会の山内彰会長らは6日、県教育庁に諸見里明教育長を訪ね、新聞を教育に活用するNIE活動への行政の支援に謝意を述べ、教員向け研修のさらなる充実などを求める要望書を手渡した。

諸見里明県教育長(右)に要請文を手渡す山内彰県NIE推進協議会長(左端)ら=県教育長室

 山内会長は「かつては『お願い』で訪れていたが、ここ数年は子どもたち、教師、父母の生き生きした姿を報告できるのがうれしい」と活動の充実ぶりを話した。
 諸見里教育長は「新聞は、現実と学校の懸け橋ですべてが教材となる。NIEを通して生きる力を構築していきたい」と述べた。
 推進協議会副会長の武富和彦沖縄タイムス社取締役編集局長、玻名城泰山琉球新報社取締役編集局長とNIEアドバイザーの甲斐崇県立総合教育センター研究主事、古波津聡コザ小学校教諭も同席し、授業やフォーラムで児童生徒が新聞を活用する姿を報告した。

幸地さんちのNIE(94)那覇の夜空に謎の光

「謎の光」動画にドキドキ

電子新聞って便利よね〜

  那覇の夜空に複数の謎の光!? 幸地富代さん(43)、功哲君(11)親子は記事に驚きを隠せません。動画を確認するなど、不思議な出来事に興味津々です。

那覇の夜空に謎の光

■2014年1月25日社会26面
 23日午後9時ごろ、那覇市上空で約10個のオレンジ色の光が漂っていたという、複数の目撃情報が本紙に寄せられた。専門家は「天文現象とは考えられない」と話している。目撃者によると、那覇市通堂町の那覇港上空付近に複数の光が現れ、上下左右に移動を繰り返し、約15分後、全て消えたという。

功哲君▶何、これ!? 光がたくさん…。並んだり、ばらばらになったりしてるみたいだよ。
富代さん▶謎の光かぁ。飛行機でもなさそうだね。
功哲君▶まさか…UFO? 動き方が変だよ。
富代さん▶“動画”マークがあるよ。電子新聞で見てみよう。
功哲君▶便利だな。動いている様子を映している人がいるのか。
富代さん▶新聞を見逃して後でチェックするのにも、手間がかからなくていいね〜、電子新聞。
功哲君▶自分が映したビデオにUFOが映っていたら珍百景だ〜。僕も電子新聞に載せたいな。
富代さん▶紙面にも載るスクープ映像だね。電子新聞の良さもあるけど、お母さんは普通の新聞をゆっくり読めることがうれしいな〜。ぜいたくな時間でしょ。
功哲君▶本とか読みながら寝てる姿、こっそり映して流してみようかな…。
富代さん▶秘密保護に反してるから、バツを覚悟してね!