五・七・五で記事感想 石田中PTAが講座

 那覇市立石田中学校3年3組の学級PTAが12日、新聞講座を開き、沖縄タイムスNIE事業推進室の指導で、気になった記事を紹介し合ったり、見出しになった言葉を本文から探すなど新聞の読み方や楽しみ方を学んだ。

気になった新聞記事を紹介し合う石田中3年3組の生徒=那覇市繁多川

 生徒30人余と保護者6人が参加。見出しを頼りに10分間で全ページに目を通し、その後気になる記事を一つ選んでグループで紹介し合った。読んだ感想を五・七・五調で書き出すワークショップも実施した。
 福里翔丸君は「学級レクなのに新聞ってビミョウと思ったけど、やってみたら面白い記事も見つかった。選んだ記事について人の意見が聞けて面白かった」。
 担任の宮里征吾教諭は「普段より思っていることを活発に話していた」と記事を仲立ちにした話し合いを振り返った。保護者も「部活動その情熱で学業も」と五・七・五調でまとめ楽しんでいた。企画した学級PTA委員長の真栄田明さんは「新聞とは一生の付き合いになる。読み方を身につければよい習慣になる」と長い目で効果に期待した。

朝の15分 新聞タイム 本紙「読もうよNIE」読み聞かせ 天底小 集中力引き出す

 今帰仁村立天底小学校(座間味靖校長)の6年生が10月から毎週木曜日朝に、沖縄タイムスで毎日掲載しているふりがな付き記事「読もうよNIE」を活用して、読み聞かせに取り組んでいる。児童の集中力を引き出し、豊富なニュースで興味関心を喚起できると好評だ。

嘉陽敬土君(右)が読む記事を集中して聴く6年生たち=3日、今帰仁村・天底小学校

 午前8時15~30分の朝の読み聞かせ「ゆんたく天底タイム」の時間を活用。A4判のワークシートに貼り付けた記事を、図書委員長の嘉陽敬土(たかと)君が読み上げ、続いて児童各自が改めて記事を読む。さらに、記事から出題された、ミニクイズに答えるというもの。
 この日の記事は、9月15日付の「平和願う歌声高らか」という、対馬丸記念館であった合唱交流の記事。児童らは、見出しや1行感想を書くなど熱心に取り組んだ。
 担任の大城仁教諭は図書委員会を中心の取り組みで、同級生が記事を読むことで児童たちがとても集中して聞いているといい、「新聞を取っている家庭は、クラスでも半数ぐらい。この取り組みは、新聞に親しむよい機会になる。記事の種類も多様なため、児童の興味関心を喚起できる。これからも継続していきたい」と話した。
 記事を読んだ嘉陽君は「家で読む練習をしたが、読みがながふられているので、読みやすかった」と笑顔で話した。仲村周真君は「聞く、読む、書くを組み合わせていたので、おもしろい」と楽しんでいた。(赤嶺幸代通信員)

上阪さんちのNIE(83)イプシロン 何がすごいの?

宇宙旅行 身近になるかも

「クモの巣」星雲見たいな

 新型ロケット「イプシロン」が、打ち上げられました。新技術に上阪主税君(14)、雅英さん(45)、あゆみさん(37)親子は夢を膨らませます。

イプシロン 何がすごいの?

■2013年10月6日ワラビー7面
 12年ぶりに開発された日本の新型ロケット「イプシロン」が9月、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。コスト削減をめざしてさまざまな新技術を導入しています。トラブルで打ち上げを2度、延期しましたが、衛星を無事に軌道へ投入することに成功しました。

 

 

雅英さん▶イプシロンの記事が載ってるよ。
主税君▶あれ? 打ち上げ失敗したんじゃなかったっけ?
雅英さん▶コンピューター制御で発射前に中止になったよね。でもそのあと問題解決して打ち上げ成功したよ。
主税君▶これからは飛行機のようにロケットが飛び交うかもね。
雅英さん▶そうだね。打ち上げ費用も大幅に減らせるみたいだし、宇宙旅行も身近になるといいね。
主税君▶宇宙旅行できるなら、「クモの巣」と呼ばれる星雲が見てみたい。すっごくきれいだって。
雅英さん▶壮大な景色を見たら日々の悩みは吹っ飛んでいくな。母さんの小言とか…。
主税君▶怒られる前の70秒間で自動点検して、小言が発射される前に中止する。そんな新技術を導入!
雅英さん▶甘いな。延期はしても発射するんだ。費用を抑えた分、発射の回数は増えるだろうから…。
あゆみさん▶何話しているの?
雅英さん▶主税君▶ほら! 来た!

[出前記者] リーダー育成 新聞作りで 南部工業高生 情報整理など学ぶ

 南部工業高校のリーダー研修が3日、県立糸満青少年の家であり、生徒会や学級役員ら38人が、切り抜き新聞作りを体験した。

ほかのグループの切り抜き新聞にコメントをつけていく南部工業高校の生徒=県立糸満青少年の家

 テーマの設定や記事の順位付けについて話し合い、グループで模造紙大の作品を完成させた。
 リーダーは、学校行事の中心となって生徒を動かす役割があり、切り抜き新聞作りは、生徒同士で話し合う土壌づくりが目的。沖縄タイムスNIE事業推進室から講師を招いた。
 「喜怒哀楽」「つながり」といった抽象的なテーマを選び、そのテーマに合った記事を各自で探し、順位付けするなど、グループ内での話し合いは不可欠。別のグループの作品に付箋紙でコメントを付けるなど作品の出来栄えを評価し合った。
 講師の具志堅学記者は「情報を集めて整理して、自分の考えを表現する活動をした。将来、仕事をする上でも大事なことなので力をつけてほしい」と説明した。
 2年の高嶺朝聖君のグループは「驚いたこと」をテーマに制作。「新聞をめくっていくと新しい発見があった。グループのみんなもしっかりテーマに合った記事を選べていて良かった」と感想を話した。

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幸地さんちのNIE(82)楽天、パ・リーグ初V

楽天がリーグV あっぱれ

マー君の連勝記録 すごい

 楽天が球団初のパ・リーグ優勝を果たしました。幸地功哲君(11)、富代さん(43)親子は大興奮。今後の楽天効果に期待しています。

楽天、パ・リーグ初V

■2013年9月27日総合1面
 プロ野球楽天が26日、埼玉県所沢市の西武ドームで行われた西武戦に勝ち、球団創設9年目で初のパ・リーグ優勝を決め、球史に新たな1ページを加えた。

 

富代さん▶楽天がとうとう優勝したね!あっぱれ~。
功哲君▶楽天は日本一にもなれるかな…楽しみだ!
富代さん▶チーム結成から優勝するまでに9年間…東日本大震災から2年半…あきらめない気持ちと東北の底力を見せてくれたね。
功哲君▶マー君、すごかった! 今年は1回も負けてないんだよね。
富代さん▶まだ連勝記録続行中~! さらに記録を伸ばしてほしい!
功哲君▶楽天ファンは楽しみが増えていいな。仙台って宮城県にあるんだよね。
富代さん▶東北はもちろん、楽天のキャンプ地久米島も大喜びだよ。来年のキャンプは楽天効果でファンが殺到するかもね。
功哲君▶マー君見に来る人が増えるかも~!
富代さん▶米の大リーグ出身のジョーンズ選手はアメリカに帰らないつもりで来たっていうくらい熱意がある人のようだし…東北弁マスターするくらいなじんだりして。
功哲君▶じぇじぇじぇ~。

「スクラップ 勉強になる」 小禄南小でクラブ活動

 那覇市立小禄南小学校は4~6年生のクラブ活動に、新聞スクラップを取り入れている。5月から9月にかけて自然や平和、スポーツなど関心のあるテーマで記事を集め、感想や気づいた点、イラストも書き添えたスクラップ作品を完成させた。児童たちは活動を通して「新聞に興味を持った」「いろいろな記事を読んで勉強になった」と話している。

テーマを決めて集めた記事に感想なども添えて作品を仕上げる児童たち=9月20日、那覇市立小禄南小学校

 子どもたちは3、4人のグループでテーマを決め、スクラップに取り組んだ。6年の兼島上総(かずさ)君(12)らは「地域のことをあまり知らないな」と感じ、(1)地元で頑張っている人(2)自然に関する活動-を柱に、記事を集めた。
 夏はハーリーの記事を多めにした。「中学生とかいろいろな人がハーリーを頑張っていると知って、いっぱい集めようと思った」と振り返る。続けるうちに面白さを感じた兼島君はスクラップを「宿題にも取り入れるようになった」。
 瀬底美結さん(11)=6年=ら4人は、平和をテーマにした。まとめる際は、記事のポイントにマーカーを引いたり、要約文を載せたりして分かりやすくした。
 週1回のクラブ活動の時間以外にも作業を進め、夏休みも記事を収集。大きな模造紙に多様な記事が載った作品ができ、「頑張った」と満足そうだった。
 県NIE推進協議会によると、クラブ活動で新聞スクラップに取り組むのは珍しいという。同クラブは9月で終了したが、奥間ナリ子教諭は「テーマを決めて自由に取り組んだことで、積極的に新聞を読むきっかけになった」と手応えを語った。

新聞通し報道を考える 沖大で沖縄タイムス寄付講座

 沖縄タイムスの寄付講座「ジャーナリズム論」が25日、那覇市の沖縄大学で始まった。新聞の読み方やしくみを、社会部の具志堅学記者がワークショップを交えて、見出しとリード文で記事の大意を知ることができることなどを伝えた。

本紙記者の助言で切り抜き新聞をつくる学生ら=那覇市の沖縄大学

 ワークショップでは印象に残った記事を選び、切り抜き新聞を作った。「喜」をテーマに集めた記事はスポーツや長寿の話題など、さまざま。参加者は意見交換しながら一枚に仕上げた。
 1年の平良龍一さんは「将来はマスコミへ就職したい。大学入試の時、基地問題について新聞を使い勉強した。新聞の読み方を学んであらためて興味を持った」と話した。
 寄付講座は、昨年同大学地域研究所が沖縄タイムス賞を受賞したのがきっかけ。週に1回、来年2月まで。今後は論説委員や現職記者、OBらが講師を務める。