島袋さんちのNIE(43)読み聞かせ/いじめ7万5000件超

いじめの件数増えてるね

ねたみや攻撃してはダメ

 いじめ問題について話し合う島袋敦也くん(14)と父親の久仁人さん。いじめを防ぐためには、どうしたらいいのでしょうか。

いじめ7万5000件超

■2012年2日29面 大津市の中2自殺問題を受けた文部科学省のいじめ緊急調査で、4月から9月までに国公私立の小中高校などが把握したいじめの件数が7万5千件を超え、昨年度1年間の7万231件を半年で上回ったことが1日、分かった。うち、生命や身体が脅かされる恐れがあるなどの重大なケースが約250件に上るという。

久仁人さん▶全国の小中高で把握したいじめの件数が7万5千で昨年1年間の件数を上回ったそうだ。
敦也君▶すごいな。それだけいじめが増えたということかな。
久仁人さん▶記事には子どもが以前より学校で積極的にいじめ被害を相談するようになっているとある。
敦也君▶大きな社会問題になってるから、相談しやすくなったということ? これも何かおかしいよね。
久仁人さん▶敦也の学校では、いじめはあるの?
敦也君▶うちの中学校では、聞かないよ。
久仁人さん▶へぇー。どこでもあるかと思ったから。
敦也君▶お父さん、一番悪いのは、人をねたんだり、攻撃することだよね。
久仁人さん▶もっともだね。携帯メールやネットでも絶対にこういうことはしないように。
敦也君▶うん。

久辺小6年生の新聞が届きました

 先日授業に記者を呼んでいただいた名護市立久辺小学校から「新聞ができました」と連絡がありました。
 授業では新聞の見出しの役割として(1)内容が短い言葉で伝わるようにまとめる(2)文字の大きさでニュースの大きさを表す--という点を伝えました。
 6年生がつくった新聞は校内の平和学習で聞いた講演や、キャリア教育の一環として行った企業見学などが題材。一人が見出し、本文、写真で1セットにした記事をまとめ、5人ほどで合体させてグループごとの新聞にしました。
 学習の成果を新聞にするという取り組みを前にして、読者に伝えるという新聞の原点に立ち返って身が引き締まる思いでした。

 

新聞読んで社会とリンク 興南中で出前授業

それぞれが気になった記事を紹介し合う興南中の生徒たち=那覇市古島の同校

 興南中学校2、3年生の計135人が9月28日、沖縄タイムス社会部の具志堅学記者を招いて新聞の特徴やスクラップ作成の要点を学んだ。当日付の新聞を読むワークショップを指導した具志堅記者は「新聞を読むことで社会とつながる。記事を通して意見交換して人間の幅を広げてほしい」と呼び掛けた。
 具志堅記者は(1)本文の内容を短くまとめて伝える(2)文字の大きさでニュース価値の大きさを伝える-という見出しの役割を解説。時間がないときでも見出しを読むだけで大意が分かると話した。
 社会科の授業で招いた。今後作品をつくり、第2回県新聞スクラップコンテスト(10月31日締め切り)に応募する予定。

いっしょに読もう新聞コンクール県内審査会

 9月25日、日本新聞協会が主催する第3回「いっしょに読もう!新聞コンクール」の沖縄県内審査が行われました。小学校から高校まで約360点の応募があり、山内彰沖縄県NIE推進協議会長ら5人の審査員が3時間かけて全国選考に送る上位作品を選出しました。
 このコンクールは感想文とは違い、新聞記事を家族や友達にも読んでもらい、意見交換する中で考えたことを文章にするユニークなものです。同じ記事を読んだほかの人の考えに触れて、多角的な視点を得た作品もありました。全国選考の結果は11月下旬に発表されます。

 

幸地さんちのNIE (42)スクラップ/宜野湾の今昔見て比べて

昔の宜野湾 静かだった

今の様子と全然違うね

 記事を読んだ幸地功哲君(10)はさっそく自分の地域の今、昔を取材。お母さんの富代さん(42)に報告です。

宜野湾の今昔見て比べて

■2012年9月17日市町村面

 宜野湾市教育委員会は12日から市立博物館で、戦前から現代にかけての宜野湾各地の様子を地図や写真で紹介する企画展を開いている。パネル約360点をはじめ民具、茅葺き家の模型などが展示されており、沖縄戦や米軍統治を経て都市化した宜野湾の移り変わりを知ることができる。


功哲君▶ただいま。お母さん、朝の新聞のこと聞いてきたよ。
富代さん▶何のこと?
功哲君▶宜野湾の記事のこと。おじいちゃんが信号待ちしてたからたずねてみたんだ。
富代さん▶その人どう答えてくれたの?
功哲君▶「人もあまりいなくてさびしい場所だった」って。新聞記事のことを言ったら「私も見ましたよ」って。
富代さん▶面白いね! 今の様子から考えられないね。
功哲君▶お父さんが宜野湾の今昔の写真集、持って来たよ。おじいちゃんの飼ってた牛がうつってるって!
富代さん▶あ!「じのーんどぅーむら」。宜野湾区の字の郷友会が作った写真集だ。
功哲君▶博物館ではどんなものが見られるんだろう?
富代さん▶今度ぜひ行ってみようね。

2011年度沖縄県内NIE実践指定校の実践報告書

 2011年度沖縄県内NIE実践指定校の実践報告書をPDFファイルでダウンロードできます。
 学校ごと分割ファイルの校名の次の行は報告書で触れられている主なキーワードです。(Windowsの場合、左クリックでPDFファイルを表示。右クリック→「名前を付けてリンク先を保存」でダウンロードできます)
 
報告書全体(表紙含め39ページ)約4.5MB

★分割ファイル(学校ごと、その他資料編)
那覇市立小禄南小学校(奥間ナリ子教諭)964KB
 写真でカルタ 漢字を見つける 熟語づくり 読み取る算数 意見文
沖縄市立越来小学校(古波津聡教諭)353KB
 スクラップ新聞 様子を表す言葉 写真にセリフ
うるま市立勝連小学校(伊波鉄也教諭)387KB
 朝の会で記事紹介 ニュースから見える政治 震災報道展示
読谷村立喜名小学校(大城智紀教諭)1077KB
 新聞比べ 志願倍率から割合 スクラップ新聞
宜野座村立漢那小学校(宮里浩文教諭)412KB
 新聞コーナー 写真使ってすごろくづくり
宜野湾市立宜野湾小学校(佐久間洋教諭)315KB
 1分間スピーチ スクラップ新聞 ファミリーフォーカス
北中城村立北中城小学校(甲斐崇教諭)221KB
 NIEコーナー スクラップ 切り抜き新聞づくり
読谷村立読谷中学校(宮城秀輝教諭)340KB
 校舎移転を新聞に 記事の感想を伝え合う
与那原町立与那原中学校(兼松力教諭)437KB
 教科にカリキュラムに位置づけた切り抜き新聞
豊見城市立豊見城中学校(仲程俊浩教諭)301KB
 4コマまんが ファミリーフォーカス NIEクラブの取材体験
沖縄県立真和志高校(新田誠教諭、宮城千恵教諭)261KB
 新聞の比較 投稿 教科内容で新聞づくり
その他資料編 498KB
 (山内彰会長あいさつ、NIEアドバイザー紹介、沖縄NIEの経過)

 

家族間ツールに新聞 親向け講座で提案

 NIE実践指定校のうるま市立中原小学校(安里禮子校長)で20日夕、「家族がつながるNIE」と題した親向けの講座があり、保護者十数人が家庭でコミュニケーションを取る道具として新聞を活用する方法を学んだ=写真。
 講師の兼松力NIEアドバイザー(大里中教諭)は、言語力が学力の基礎にあることを指摘し「子どもが新聞を開くには大人の仕掛けが必要。親が楽しんで新聞を読む姿を見せると子どもが興味を持つ」と家庭での取り組みを勧めた。
 家族がそれぞれの色を決めて関心ある記事に印を付けて意見交換するなど、新聞を読む習慣を付ける手法を具体的に伝えた。
 3年生の子を持つ世嘉良みゆきさん(47)は「世の中で起こっていることに興味を持たせたい。どうやって新聞を読ませたらいいか考えていたのでいい機会になった」と話した。
 11月3日に同校で開かれるNIE実践フォーラムの機運を高めようと開催された。
 次回は10月13日に予定している。

家庭での新聞活用法の例(講座から)
<色ペンを使ったファミリーフォーカス>
 1)何色かの色ペンを用意し、家族でそれぞれを色を決める
 2)各自がその日の新聞で気になる記事を自分の色で印をつける。
  例:忙しい朝は見出しを読むだけでOK
  例:見出しに色をつけたり、記事全体を囲むなど工夫して
 3)家族が集まった時に記事を話題に話す
  例:選んだ理由や読んだ感想を話のきっかけに
  例:親もたまには「教育的配慮」を忘れて、純粋な興味で選んで
  例:ほかの人が選びそうな記事は?という読み方も面白い
 【効果】
 ・子どもの興味関心が分かる
 ・子どもが親の興味関心を知る数少ない機会になる
 ・子どもの興味関心の変化が分かる
 ・記事の切り貼りより手間が少なく続けやすい
<新聞保管法の豆知識>
 2穴パンチで穴をあけ、ファイルではさんでおくと散らかりにくい
<スクラップのアイディア>
 小さい子なら写真集をつくるつもりで、動物や好きなものを集める。
 住んでいる地域の記事を集める。