幸地さんちのNIE(110)ニュースで笑いまshow 集団的自衛権

問題多い「集団的自衛権」

戦争に巻き込まれるかも

 政府が「集団的自衛権」を使えるようにしようとしています。戦争に巻き込まれないか-。幸地富代さん(44)、功哲君(11)は心配しています。

ニュースで笑いまshow 集団的自衛権

■2014年6月15日ワラビー2面
 集団的自衛権は、自分の国が攻撃されていなくても、自分と関係のある国が攻撃されたときに反撃する権利。日本はこれまでこの権利を使えなかったが、安倍晋三首相は憲法の読み方を変えて使えるようにしようとしている。

富代さん▶こないだの学習発表会よかったね。6年の平和についての発表で歌っていたのはどんな歌?
功哲君▶「生命の話をしよう」っていう歌。先月平和学習でガマに行ったから、その時のことも思い出して歌ったよ。ガマの中…怖かった。
富代さん▶貴重な体験をしたね。生きることもつらいこと、勇気のいること。戦争しないことも勇気がいる。
功哲君▶今も戦争している国があるよね…。内戦も多いって。
富代さん▶日本も「集団的自衛権」が問題になっているね。憲法を変えないとほかの国とうまくやれないなんて、納得いかないよね。
功哲君▶このままの政治だと、戦争に巻き込まれてしまうかもしれない。僕たちが戦争に行くの?
富代さん▶戦後70年を目前に、条件付きだとしても戦争を始められるような考えになっていくなんて。
功哲君▶ご先祖様はどう思うかな。
富代さん▶明日は慰霊の日。今の平和に感謝して、自分たちができることを考える日だね。

[出前記者]新聞読み護憲学ぶ 沖女短大 出前講座で議論

 沖縄女子短期大学(鎌田佐多子学長)で13日、沖縄タイムスの具志堅学記者を招いたNIE出前講義があった。児童教育学科2年生の約100人が憲法とつながりのある新聞記事を選んで意見交換することで、身近な生活の中に憲法が生きていることを学んだ。山内彰県NIE推進協議会長が受け持つ「日本国憲法」の講義の一環。

新聞から憲法に関係する記事を選び、意見や感想を発表する学生=13日、那覇市の沖縄女子短期大学

 集団的自衛権を報じる記事は9条、就労中の育児・介護休業は25条、労働条件の改善を訴えるストライキ行使は28条-。1日分の新聞から憲法条文と関連する記事が次々見つかり、学生らは「こんなにたくさん」と驚いた様子。友達の選んだ記事にコメントを寄せる「新聞ツイッター」を通して、さらに議論を深めた。
 中でも、憲法解釈を変えて集団的自衛権の行使を容認しようとする安倍政権の動きを報じる記事を選ぶ学生が多かった。
 2年生の知念舞さん(19)は「自分の身に危険が迫っているようで怖い。新聞をじっくり読み、(集団的自衛権の行使容認は)人ごとでないと感じた」と話した。

[出前記者]記事を選んで切り抜き新聞 松田小

 宜野座村立松田小学校(伊波和子校長)で10日、本紙記者による出前授業があり、6年生16人がテーマを定めた切り抜き新聞を作った。

作った切り抜き新聞を発表する6年生=宜野座村立松田小学校

 見出しなど新聞の仕組みを学んだ後、「びっくり」「元気」など四つの例からテーマを選び、新聞の名前や一番伝えたい記事を話し合った。高齢者でも楽しめる改良カーリングを開発した記事をトップに「チャーガンジュー新聞」を作ったグループもあった。
 仲地アマヤさんは「新聞の知らないことも分かった。自分で記事を切り抜いて新聞を作って楽しかった」と感想を話した。

上阪さんちのNIE(109)かりゆし 国会本会議は駄目?

かりゆし 沖縄文化の誇り

温暖化に適応 素敵な上着

 国会でかりゆしウエアをめぐる議論が起こっています。上阪あゆみさん(38)、きらりさんは、沖縄文化への理解の広まりを願っています。

かりゆし 国会本会議は駄目?

■2014年6月7日総合2面
 【東京】かりゆしウエアは正装ではない? 開会中の国会で、かりゆしウエアの着用をめぐって議論が起きている。発端は4日の参院本会議。厚生労働委員長の石井みどり議員が、かりゆしを着て登壇。これに対し、6日午前の議院運営委員会の理事会で民主議員が「上着を着ないのは違反だ」と疑問を投げた。

 

 

 

あゆみさん▶沖縄より北海道が暑いなんて信じられない。
きらりさん▶北海道でもかりゆしウエアを着たらいいのに。涼しくなるよ。
あゆみさん▶それがさ、東京の国会本会議場では「上着ではない」として、かりゆしを認めてもらえないんだって。
きらりさん▶なんてこと!
あゆみさん▶紅型、ミンサー織、芭蕉布-。沖縄の美しい染織物文化を認めてもらいたいね。
きらりさん▶制服は正装でしょ? 沖縄の学校の夏服がすべてかりゆしになったらいいと思う。かりゆしを着て修学旅行に行ったら、みんなうらやましがって、「上着ではない」なんて言わないはずだよ。
あゆみさん▶すてき! いいアイデアだね。
きらりさん▶式服も白いかりゆしだったら、見ている方も涼しいと思うよ。地球温暖化に適応した、かっこいい上着だよ。
あゆみさん▶クールビズにもってこいだから、みんな誇りを持ってかりゆしを着よう。

[出前記者] ポリテク生40人新聞読み方学ぶ 新規事業の発案も

 沖縄職業能力開発大学校(沖縄ポリテクカレッジ、沖縄市市池原)で3日、沖縄タイムス記者の出前授業があり、学生40人余が新聞の読み方を学び、記事から新規事業のアイデアを練った。

記事を基に新規事業のアイデアを出し合う学生=沖縄市池原・沖縄職業能力開発大学校

 同校応用課程2年生(四年制大学の4年生に相当)が就職活動に向けた講義として受講。中部支社編集部の屋良朝輝記者が、見出しを全ページ読むと短時間で世の中の流れがつかめるなどと説明した。
 受講生は4人一組になって記事や広告を組み合わせ、新規事業などを提案するワークショップにも挑戦。気になった情報を共有して結びつける試みで焼き物の窯の写真と、新生児と同じ重さの米を贈る広告を組み合わせ、泡盛版の新サービスも提案された。
 チューブ状中華調味料の記事と介護法通信講座の広告を組み合わせたグループの新垣一真さん(21)は「いろんな情報を組み合わせると新しいことにつながる。新聞はリード文に情報がまとめられていると気付いた」と喜んでいた。

[出前記者]新聞で考える力つける 平敷屋小6年の46人

 平敷屋小学校(西野朗校長)で5日、沖縄タイムス記者を招いたNIE出前授業があり、6年生46人が切り抜き新聞作りを通して記事を選んだ理由を言葉で表現した。

グループに分かれて切り抜き新聞を作る6年生=うるま市立平敷屋小学校

 授業は体育館で開かれ、見出しなど新聞の構造を学んだ後、4人グループで「びっくり」「かっこいい」などのテーマを選択し、記事を集めた。集めた記事のうち最もテーマにふさわしい記事をトップに置き、理由を書き込んだ。他のグループが作った新聞にも付せん紙で意見を付けて学び合った。
 若年性認知症の調査結果の記事を選んだ平安名颯星(はやせ)君は「新聞は難しいと思っていたけど、ちゃんと読んだら市内の彩橋小の記事もあって楽しかった」と感心。古謝ひとみ教諭は「ふだんから理由を考えさせることに取り組んでいる。トップ記事にした理由を考えることで学習になった」と効果を挙げた。

幸地さんちのNIE(108)平和世 み霊へ祈り

平和な海もかつては戦地

なぜ戦争が起きるのかな

 アジア・太平洋戦争時、日本の統治下にあった旧南洋群島の戦争から70年。幸地富代さん(44)、功哲君(11)親子は、平和を見つめ直しました。

平和世 み霊へ祈り

■2014年5月30日付社会23面
 アジア・太平洋戦争時、日本の統治領だったサイパン、テニアンなどの戦没者を慰霊するため、遺族らが26日から現地を訪れている。両島で慰霊祭を催し、ゆかりの地を巡った。1944年に戦場となり、1万2826人の県関係者が犠牲になった戦争から70年がたつ。

富代さん▶平和世…。写真のサイパンの海は平和そのものなんだけど、かつては戦地だったんだね。
功哲君▶沖縄の海もサンゴがあって、きれいで平和なのにね。なぜ戦争が起こったのかな…。昔は戦争はだめだって言えなかったのかな。
富代さん▶サイパンもひどい戦場になって、移住していたたくさんの沖縄の人が巻き込まれてしまったと…。島ゆえの激戦を想像できる? 逃げ場がなくなって、崖から身を投げ自決した人がいる悲しい海…。
功哲君▶名護市辺野古もきれいな海があるんだから、埋め立てたらみんな後悔するんじゃない? 海の生き物がいなくなるし、基地ができたらうるさくて住めなくなるかも。
富代さん▶普天間飛行場はなくなるかもしれないよ? 授業中静かになるかも。
功哲君▶ない方がいいけど、次は移設先の辺野古の人が苦しむよ。
富代さん▶沖縄の基地負担の解決にはならないね。
功哲君▶平和学習に考えたことを生かそう!