島袋さんちのNIE(21)読み聞かせ/十五の春

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15歳で自立はすごいなぁ

親へのお礼の手紙は感動

息子の島袋敦也君(13)の自立を願う久仁人さん(48)。離島の子どもたちの苦労に思いをはせながらも、会話は違う方向へ…

十五の春

■2012年3月19日付市町村面
 3月10日朝。蒸し暑かった前日とは変わり、島には少しだけひんやりとした風が吹いていた。いつもは子どもたちのにぎやかな声が響く校庭や体育館に、この日は晴れやかな表情で礼服に身を包んだ大人たちの姿があった。

久仁人さん▶敦也、北大東中3年生の卒業式のことが載っているよ。ここ読んでごらん。
敦也君▶お父さん、20日に卒業生12人全員が島を離れて本島に来るとあるよ。すごいなぁ。
久仁人さん▶親への手紙を読み上げ、涙ながらに15年間のお礼を言うって感動だな。
敦也君▶僕にも自立してほしいということでしょ。
久仁人さん▶その通り。島の子たちは親と一緒に生活できる時間が決められている。それと比べれば…
敦也君▶取りあえず、高校まではお願いします。それから先はまだ分かりません(笑)
久仁人さん▶人は期限があることで頑張れるけど、明日までの命だったらどうする?
敦也君▶ひたすら寝る。何も考えないで過ごせるし。お父さんは?
久仁人さん▶みんなでワイワイお酒飲んでるかな。
敦也君▶島の子どもたちの話から脱線しすぎでしょ!

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