島の子は進学が大変だね
僕も自分のことは頑張る
進学のため沖縄本島に移り住む離島の子たちの記事を紹介した島袋久仁人さん(48)。敦也君(13)には将来を考えるきっかけになりました。
十五の春
■2012年2月20日付地方面
「不安と言えば、金、金。子どもの生活が心配なのは当たり前だけど、それ以外で、いつも考えるのはお金のことばかりですよ」―。今春、6人きょうだいの末娘の高校進学で「最後の二重生活」を迎える粟国村の新城正彦さん(53)は、体一つで家計を支えた10年を振り返り、苦笑した。
久仁人さん▶離島に住んでいる子ども達は高校に行くために、島を離れなければいけないんだよ。
敦也君▶えっ? 高校が島にないということかぁ。
久仁人さん▶そうなんだよ。15歳で親元を離れて生活することをどう思う。
敦也君▶……無理。島に高校をつくれないの?
久仁人さん▶過疎化でそれも難しいんだよ。
敦也君▶沖縄は人口が増えていると聞いているけど、減っている地域もあるということだ。
久仁人さん▶島の子たちは自活することが宿命になっているし、親も仕送りで大変。家族の絆が深いなぁ。
敦也君▶僕にできることはとりあえず、しっかり貯金して、親の言うことは……
久仁人さん▶そこが、一番大事でしょ。自分のことは自分でするという。
敦也君▶まぁね。(苦笑い)
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