[NIE全国大会福井大会]記事教材に地域活性策 勝山の中学生が提言 分科会・公開授業

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恐竜をテーマにした街づくりを提言する勝山北部中学校の生徒=7月31日、福井市・フェニックスプラザ

 【福井県で儀間多美子】第17回NIE全国大会最終日の31日、福井県内で17分科会を開き、新聞を教材に教育活動を実践する同県内小中高生らの公開授業のほか、教員と記者らが討論した。「地域活性」「食育」「漢字学習」などをテーマに子どもらが新聞を読み込み、関係者に取材して発信する取り組みや成果を発表。「子ども新聞」を考えるパネルディスカッションなども開かれた。
 恐竜の化石が多く出土することで知られる勝山市の勝山北部中学校3年生は「発信するNIEへの挑戦!~環境・観光・暮らしの視点から恐竜勝山を勝ち山に」のテーマで公開授業。
 県が化石発掘現場を博物館として整備するという「恐竜キッズランド構想」の記事を読み、環境保護や経済支援、観光都市構想などの視点でグループ討議。「マイカーを規制し自然保全を」「地域通貨で町おこし」などのアイデアを出し合い、構想を支援する企画を発表した。
 特別分科会「子ども新聞を考える」では、教員と新聞記者らが子ども新聞を活用した取り組みを話し合った。神奈川県横須賀市立田戸小学校の臼井淑子教諭は、見出しを塗りつぶした紙面を配り、子どもに考えさせるなどの活用例を紹介。「子ども新聞は、大人が読む新聞の入り口で、社会への入り口でもある」と意義を語った。
 ほか原発問題や言語活動の充実、「食育」をテーマとした壁新聞づくりなどの実践発表などもあった。

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