【福井県で具志堅学】新聞を教材としてどう活用するのか考える第17回NIE全国大会福井大会(主催・日本新聞協会)が30日、福井市で始まった。県内の教育関係者13人を含む、教員、識者、新聞関係者ら1345人が学校や家庭で新聞を活用する意義などについて考えた。パネルディスカッションでは「週に一度、15分の活用で子どもが、学校が変わっていく」と学校単位で継続して取り組むことの重要性を強調する声が上がった。
パネルディスカッションでは、「『考える人』になる」という大会テーマに沿い、(1)社会への興味関心が広がる(2)読解力が付く(3)社会への提案力が育つ―などの学習効果について論議した。
東京都NIE推進協議会副会長で北区立東十条小学校の関口修司校長は、毎週水曜日の朝15分間、全学級で新聞を読む「新聞タイム」を実践していると報告。「少しずつでいいから学校全体でやることが大事」と話した。
北区では小中すべての学校にNIE担当がおり、幼小中の連携も図るなど地域を巻き込んで展開している活動も紹介した。
福井県内の女性起業家交流会の顧問を務める後藤ひろみさんは、保護者の立場から、子どもと新聞記事を通じて意見交換することで「親子の話題が増え、子どもの成長を感じ取れた」と話し「新聞を読んで広い視野を持つことで、社会へ出て夢を持って活躍していこうという子どもに育ってくれるのではないか」と期待を込めた。
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