読谷村楚辺区の過去の記事を展示した「あんやたんてん」が、楚辺公民館で開かれている。同区がこれまでに沖縄タイムスで取り上げられた記事の中から選抜し、1961年から2012年までの44点を拡大展示している。20日まで。
同展は、沖縄タイムス楚辺販売店が企画。ことし4月に那覇市の繁多川公民館で同様の展示会が開かれた記事を見て、楚辺区でもできないかと考えた。
会場には、19年間も放置された沖縄戦犠牲者の遺骨を区民の手で発掘したという記事(1964年11月20日付)や、中学生4人が比謝川で大ウナギを仕留めたという記事(80年10月11日付)のほか、沖縄民謡「艦砲ぬ喰(く)ぇーぬくさー」の歌碑設立準備コンサートで大合唱した様子を伝える昨年11月27日付の紙面などを展示している。
初日の14日、公民館を訪れた比嘉信さん(88)は「若いころに畑仕事をしていたことを思い出す」と目を細めた。販売店店主の上地めぐみさん(39)は「見に来た人から『懐かしい。とてもいいね』という声を聞くとうれしい。昔の記事を見て、楚辺の人のすごさが分かった」と語り、来場を呼び掛けた。
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