国の中で戦争しているの?
多くの命奪われ悲しいね
内戦が続くシリアで、化学兵器を使ったと思われる事件が起き、多くの犠牲者が出ました。幸地功哲君(11)、富代さん(43)親子は、心を痛めています。
砲撃後 呼吸困難に
■2013年8月23日国際6面
本格的な内戦が2年目に入ったシリアで、化学兵器の使用が疑われる事件としては犠牲者数で過去最悪の恐れがある「虐殺」が起きた。反体制派はアサド政権の関与を主張するが、政権側は「でっち上げだ」と強く否定。
功哲君▶ねぇ…この国、戦争してるの?
富代さん▶シリアの内戦の記事だね。戦争はほかの国との戦いで…。
功哲君▶あ、そうか! 国内で起こるんだ。軍と市民の対決なんでしょ? お父さんが言ってた。意見が違ったり、軍のやり方に不満があるからけんかになったんだって。
富代さん▶一番つらいことだね…。市民は弱いから力でねじふせられてしまって言いたいことが言えなくなるし、正しいことでなくても通っていってしまうよね。罪のない人が犠牲になる…。
功哲君▶サリンって毒なの?
富代さん▶残念なことだけど、日本でも20年くらい前にサリンが人の命を奪ったことがあったよ。たくさん一般の人が巻きこまれた。今も苦しんでいる人がいる怖い薬。
功哲君▶日本も内戦あったの?
富代さん▶同じ国の人でも考え方を分かり合えないと、相手を困らせたり、大事にしてあげられないのかもしれないね。
功哲君▶平和が一番幸せだね。
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