教員向け研修会おきなわNIEセミナー(主催・県NIE推進協議会)が18日、沖縄市の県立総合教育センターで開かれた。30人余りの教員が「初心者向け」と「社会科授業づくり」の2講座に分かれて新聞活用を学んだ。
社会科の講座は集団的自衛権行使の閣議決定案が題材。NIEアドバイザーの兼松力大里中教諭が新聞に載った案の原文を読んで疑問や不明な点、意見を書き出した後、記事が指摘する論点と付き合わせる手法を紹介し、教員が体験した。
兼松教諭は「原文を先に読んで考えた後で、さまざまな意見に触れると納得や疑問が(生徒の中に)出てくる。読む順番が逆だと特定の意見に流されてしまう」と時事問題を授業で扱う留意点を述べた。
初心者向け講座では、ともにNIEアドバイザーの甲斐崇県立総合教育センター研究主事、佐久間洋比屋根小教諭が写真や4こま漫画を使った実践例を説明した。次回のセミナーは10月4日、新聞社によるワークショップなどを行う。
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