[NIE・実践しんぶん活用](8)小禄南小学校・村吉博勝先生 チラシから「割合」探ろう 算数と生活をつなぐ 値と意味を読み取る

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対象 小学校5年
教科 算数
指導時間 1時間

【ねらい】

新聞やチラシから「割合」にかんする言葉を見つけ出し、その意味と値について考えてもらいます。算数の学習が何の役に立つのか、児童はあまり意識していません。「3割引」「10%オフ」など、割合の表示を読み取る授業を通じて学習したことが実生活で活用できることを知ってもらいたいと思います。

【ポイント】

 

児童に前もって割合が記された記事やチラシを切り抜いておいてもらいます。家庭で新聞をとっていない生徒には、先生が渡してあげてください。古い新聞・チラシでもかまいません。
割引後の値段が載っているものを選ばないようチェックが必要です。
台紙に分かったことなどを書き込ませるときには、積極的に机の間を歩いて支援してください。
全体の場での発表の際、一人でみんなの前に立つと、うまく話せない児童もいます。でもペアを組んでいる子に手伝ってもらうとうまくいく場合があります。授業を通じて分かったことを、自分の言葉で友達に伝えることを大事にしたいと思います。

 

 

【実践を終えて】

チラシなどを切り抜いて台紙に貼り、割引後の値段がどれくらいか計算する5年生=小禄南小学校

ドーナツの割引を例に「136円が20%オフなら109円になる。でも一律100円のときに買った方が安い」などの発表がありました。
多くの児童が楽しんで取り組んでいました。「算数が役に立つところがある」という感想が寄せられています。

授業の手順

(1)「割合」を探す
チラシや記事から「割合」にかんする言葉を2種類探し、切り抜いて台紙に貼る。「5%」「10%オフ」「3割引き」など違う種類の言葉を選んでもらう。

(2)いくらになるのか計算
元の値段と割引率を使って、いくらになるのか計算させる。関係図、線分図を利用し計算方法を考えさせる。状況に応じて電卓を使わせてもいい。

(3)分かったことを書く
「定価○円の品が□%引きなので、値段は△円になる」「税込み105円のお菓子の税抜き価格は○円」「消費税が10%に上がると現在○円のお菓子は△円」など分かったことを文章化して書き込む。

(4)発表する
学んだことを隣の子に発表させる。次に全体で発表させる。

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