対象 小学4年生
教科 国語
指導時間 1時間
【ねらい】
新聞は大人が読むものと思っている児童たちに、開いてみれば「習った漢字がたくさんあるんだ」ということを分かってもらいます。学習したことが、実社会で生きて使われていることを実感すれば、漢字を学ぶことへの大きな動機づけになると考えています。
切り抜いた活字を組み合わせて言葉を作る作業を通じて、熟語の定義を楽しみながら習得させます。
【ポイント】
気軽に読めて、切り抜きやすい「見出し」を対象にしました。
あらかじめ宿題を出し、新聞の見出しを一文字ごとに切り抜き、集めてきてもらいます。授業に先立って、朝の活動の時間などにグループで一つの台紙に切り抜いた文字を貼ってもらう作業を行えば予行演習になります。
授業で使った台紙を、もう一度利用して熟語を書き加えてもらう作業をさせたり、熟語を書き込んだ後で似た意味、反対の意味の熟語を探してもらうと学習効果を高めることができると思います。
漢字辞典・国語辞典を自由に使わせることで、日ごろから積極的に使うきっかけになるかもしれません。
【実践を終えて】
グループ内で協力して楽しく学習することで、熟語作りへの意欲が高まりました。
授業の手順
(1)台紙に漢字を貼る
見出しを一文字単位で切り取っておき、4、5人のグループで一つの台紙に貼り付けていく。
(2)熟語の定義を伝える
「熟語は二つ以上の漢字が結び付いてできた言葉」と伝え、熟語を作ろうと呼び掛ける。
(3)必要に応じ辞書を使う
熟語が思い浮かばなければ、漢字辞典で用法を調べさせる。漢字を組み合わせたら、国語辞典で正しいかどうか調べさせる。
(4)台紙に熟語を書き込む
正しい熟語ができあがったことを確認したら、ワークシートに書き込ませる。
(5)感想を書く・発表する
「振り返りカード」に感想を記入、発表させる。新聞を活用することで楽しく学習できたことを共有し、家庭でも同じように取り組むように勧める。
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