平和な海もかつては戦地
なぜ戦争が起きるのかな
アジア・太平洋戦争時、日本の統治下にあった旧南洋群島の戦争から70年。幸地富代さん(44)、功哲君(11)親子は、平和を見つめ直しました。
平和世 み霊へ祈り
■2014年5月30日付社会23面
アジア・太平洋戦争時、日本の統治領だったサイパン、テニアンなどの戦没者を慰霊するため、遺族らが26日から現地を訪れている。両島で慰霊祭を催し、ゆかりの地を巡った。1944年に戦場となり、1万2826人の県関係者が犠牲になった戦争から70年がたつ。
富代さん▶平和世…。写真のサイパンの海は平和そのものなんだけど、かつては戦地だったんだね。
功哲君▶沖縄の海もサンゴがあって、きれいで平和なのにね。なぜ戦争が起こったのかな…。昔は戦争はだめだって言えなかったのかな。
富代さん▶サイパンもひどい戦場になって、移住していたたくさんの沖縄の人が巻き込まれてしまったと…。島ゆえの激戦を想像できる? 逃げ場がなくなって、崖から身を投げ自決した人がいる悲しい海…。
功哲君▶名護市辺野古もきれいな海があるんだから、埋め立てたらみんな後悔するんじゃない? 海の生き物がいなくなるし、基地ができたらうるさくて住めなくなるかも。
富代さん▶普天間飛行場はなくなるかもしれないよ? 授業中静かになるかも。
功哲君▶ない方がいいけど、次は移設先の辺野古の人が苦しむよ。
富代さん▶沖縄の基地負担の解決にはならないね。
功哲君▶平和学習に考えたことを生かそう!