上阪さんちのNIE(93)知事辞任要求を可決

強引な承認 知事に怒り

自然破壊 やめてほしい

 米軍普天間飛行場の移設をめぐり、県議会が仲井真弘多知事に辞任要求を突きつけました。上阪家は今後の行方を気に掛けています。

知事辞任要求を可決

■2014年1月11日総合1面
 県議会は臨時会最終日の10日の本会議で、仲井真弘多知事が米軍普天間飛行場移設をめぐる名護市辺野古の埋め立てを承認したことは県外移設の公約に違反するとして抗議し、辞任を求める決議を賛成多数(賛成24、反対21)で可決した。県議会で知事に辞任を要求する決議が可決されたのは初めて。

 

 

 

 

 

あゆみさん▶今晩何食べたい?
主税君▶おすしがいいな。
雅英さん▶いいね。サーモンが食べたい。
あゆみさん▶よし、ステーキにしよう。決定。
主税君▶多数決でおすしなのに、それじゃ民主主義じゃないよ。
雅英さん▶仲井真知事も辺野古の埋め立てを強引に承認したので、知事を辞めないといけないかもね。
主税君▶どういうこと?
雅英さん▶知事は普天間飛行場を県外に移設すると言っていたのに、辺野古への移設を認めてしまったから、みんな怒って辞めろと言ってるんだよ。
主税君▶知事が辞めたら辺野古移設は白紙に戻るの?
雅英さん▶戻らないよ。でも、日本は民主主義の国なので、移設に反対する人が多ければ白紙になる可能性は少しはあるね。
主税君▶晩ご飯ぐらいなら我慢できるけど、自然が壊されるのは食い止めてほしいな。

上阪さんちのNIE(91)今年は「輪」

ことしの漢字なんだろう

消費「増」税よりお年玉増

 2014年が始まりました。上阪あゆみさん(37)、主税君(14)、きらりさん(12)は、昨年の世相を表す1字を振り返り、ことしを展望しました。

今年は「輪」

■2013年12月13日社会31面
 2013年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「輪」に決まり、日本漢字能力検定協会が12月12日、京都市の清水寺で発表した。協会によると、応募総数は17万290票で、トップの「輪」は9518票。森清範貫主が「清水の舞台」で、縦1・5メートル、横1・3メートルの越前和紙に特大の筆で揮毫(きごう)した。

 

 

 

 

 

あゆみさん▶昨年1年を振り返る1字はなんだったか覚えている?
きらりさん 主税君▶「輪」。
あゆみさん▶正解! 何といってもオリンピック開催決定が決め手だったね。
きらりさん▶漢字は誰が決めているの?
あゆみさん▶全国からの公募で一番多かった漢字が選ばれるんだよ。1字で表すからこそ、夢や希望がつまった漢字がうれしいね。さあ、ことしはどんな年になると思う?
主税君▶消費税が上がるから「増」かも。
きらりさん▶小学生にとっては公衆電話の料金も「増」だからとっても困るの。
あゆみさん▶ほかに増えるものはなんだと思う?
きらりさん 主税君▶国の借金。
あゆみさん▶消費税が上がっても赤字の穴埋めに消えて、借金は減らないかもね。よし、暗い話題はおしまい。明るい未来を考えよう。増えてうれしいものは?
きらりさん 主税君▶お年玉!

上阪さんちのNIE(89)環境保全 懸念拭えず

埋め立て 自然環境壊す

辺野古の海守れないの?

 辺野古移設は環境上の問題があるという記事を見て、上阪雅英さん(45)ときらりさん(12)は沖縄の海の将来を案じています。

環境保全 懸念拭えず

■2013年11月30日総合1面
 県環境生活部は、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立て申請に関する意見を県土木建築部へ提出した。18項目の意見を明記した上で、申請書に示された環境保全策は不明な点があり、事業実施区域周辺の生活環境および自然環境の保全について「懸念が払拭できない」と指摘した。埋め立てをめぐる意見としては「極めてまれな厳しい内容」と説明した。

 

 

雅英さん▶掃除をしてたらこんな絵が見つかったよ!
きらりさん▶「世界11位豊かな生態系」という記事を読んで書いた絵だよ。
雅英さん▶豊かな海って?
きらりさん▶サンゴがたくさんあって、ジュゴンやウミガメ、魚がたくさん集まる海。
雅英さん▶沖縄の豊かな海はいつまで続くかな?
きらりさん▶辺野古のこと?
雅英さん▶埋め立てると、自然環境を壊してしまう可能性が高いという結果がでたみたいだね。
きらりさん▶じゃあ辺野古には基地を造らないんだね。よかった。
雅英さん▶そうだといいけど…。
きらりさん▶え? どういうこと?
雅英さん▶「懸念拭えず」という見出し通り、議論よりも権力でねじ伏せられるのがオチかもね。
きらりさん▶私たちはどうすればいいの? 見てるだけでいいの?
雅英さん▶…。

上阪さんちのNIE(87)命守るのは 正確な情報

秘密保護法案 怖いんだ

過去の過ち 学ばないと

 国会で「特定秘密保護法案」の話し合いが進んでいます。上阪きらりさん(12)は父・雅英さん(45)と一緒に、法案の意味を考えました。

命守るのは 正確な情報

■2013年11月10日総合1面
 知る権利の侵害などを理由に、共同通信の世論調査に5割が反対する特定秘密保護法案が7日、国会で審議入りした。秘密と向き合ってきた人たちは、未来への影響をどう考えるのか。インタビューを通して考える。

 

 

雅英さん▶この見出しだけ見て何の記事か分かる?
きらりさん▶「命守る」って書いてあるから、東日本大震災のことじゃないかな?
雅英さん▶そうだね。震災の時、自分の判断で逃げて助かった中学生のことも書いてあるね。ただ、この記事で一番伝えようとしていることは、秘密保護法のことだよ。
きらりさん▶秘密保護? 分かった! アメリカがドイツのメルケル首相の携帯を盗聴したやつでしょ。
雅英さん▶盗聴したことが問題になる以上に、盗聴していると暴露した人が悪者になってしまったね。でも、これは日本の法案だよ。国会で通ったら、日本でも同じような問題が起こるかもしれない。
きらりさん▶悪い法案なの?
雅英さん▶ヒトラーの政策と似ている気がして、怖いんだ。学校で歴史を習うのは、過去の過ちを繰り返さないため。世界平和のためにも大事なんだよ。
きらりさん▶暗記して、いい点取ることだけが勉強じゃないんだね。

上阪さんちのNIE(85)中国の大気汚染「最悪」

中国 大気汚染で休校だ

米国は好天で休みってさ

 台風で楽しみなイベントが延期に。上阪きらりさん(12)は残念がりながらも、母あゆみさん(37)と、どんなときに休校になるのかを調べました。

中国の大気汚染「最悪」

■2013年10月22日総合6面
 【北京共同】中国東北部は20日から21日にかけ、深刻な大気汚染に見舞われた。黒竜江省ハルビン市の一部では21日、微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が一時、1立方メートル当たり千マイクログラムを観測。中国が定める6段階の大気汚染レベルで最悪となった。学校が休校になったり、視界不良で交通事故が多発したりするなど市民生活に影響が出た。

 

 

きらりさん▶ガーン! 台風で修学旅行が延期になっちゃった。
あゆみさん▶残念だね。でもくよくよしていないで、世界ではどんなときに学校がお休みになるか調べてみよう。この写真見て。
きらりさん▶うわ! 真っ白!
あゆみさん▶今問題になっているPM2.5による大気汚染だよ。
きらりさん▶中国では大気汚染で休校になるんだね。かわいそう。
あゆみさん▶高度成長期の日本でも大気汚染があったんだ。鼻を刺す臭いがして、昼間でもライトをつけないと運転できなかったそうよ。
きらりさん▶日本が経験者なら、領土問題とかでけんかしてないで、助けてあげればいいんじゃない。
あゆみさん▶そうだね。もちろん日本の科学者も協力しているよ。
きらりさん▶早く青い空が見たいだろうね。
あゆみさん▶青い空といえば、アメリカでは天気がよくて休みになった学校があるよ。
きらりさん▶うらやましい! 「サン・デー」だね。

上阪さんちのNIE(83)イプシロン 何がすごいの?

宇宙旅行 身近になるかも

「クモの巣」星雲見たいな

 新型ロケット「イプシロン」が、打ち上げられました。新技術に上阪主税君(14)、雅英さん(45)、あゆみさん(37)親子は夢を膨らませます。

イプシロン 何がすごいの?

■2013年10月6日ワラビー7面
 12年ぶりに開発された日本の新型ロケット「イプシロン」が9月、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられました。コスト削減をめざしてさまざまな新技術を導入しています。トラブルで打ち上げを2度、延期しましたが、衛星を無事に軌道へ投入することに成功しました。

 

 

雅英さん▶イプシロンの記事が載ってるよ。
主税君▶あれ? 打ち上げ失敗したんじゃなかったっけ?
雅英さん▶コンピューター制御で発射前に中止になったよね。でもそのあと問題解決して打ち上げ成功したよ。
主税君▶これからは飛行機のようにロケットが飛び交うかもね。
雅英さん▶そうだね。打ち上げ費用も大幅に減らせるみたいだし、宇宙旅行も身近になるといいね。
主税君▶宇宙旅行できるなら、「クモの巣」と呼ばれる星雲が見てみたい。すっごくきれいだって。
雅英さん▶壮大な景色を見たら日々の悩みは吹っ飛んでいくな。母さんの小言とか…。
主税君▶怒られる前の70秒間で自動点検して、小言が発射される前に中止する。そんな新技術を導入!
雅英さん▶甘いな。延期はしても発射するんだ。費用を抑えた分、発射の回数は増えるだろうから…。
あゆみさん▶何話しているの?
雅英さん▶主税君▶ほら! 来た!

上阪さんちのNIE(81)美しい琉球弧 未来へ

古来の姿残す生物に驚き

自然や環境守っていこう

 沖縄こども環境調査隊の特集に注目した、上阪主税君(14)と、きらりさん(12)。自然の豊かさを学びながら、守る方法を考えました。

美しい琉球弧 未来へ

■2013年9月15日広告特集16・17面
 沖縄こども環境調査隊2013のシンポジウム「地球の声を伝えよう~琉球弧の豊かな生物と自然のかかわり」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)が7日、那覇市のタイムスホールで開かれた。7月30日~8月2日の3泊4日の日程で、奄美の海や山などの環境問題を調査した隊員8人は、奄美の自然を通して、琉球弧に共通する課題と解決のための決意を宣言した。

 

 

きらりさん▶アマミノクロウサギって初めて聞いたね。
主税くん▶2日に1度、母ウサギが食事を与えに5分間だけ赤ちゃんの巣にやってきて、食べさせ終わったらまた巣を埋めて、赤ちゃんを隠す生態にはびっくりしたね。
きらりさん▶お母さんもいなくて、真っ暗で、怖くないのかな?
主税くん▶それが生きた化石と呼ばれるアマミノクロウサギが、古来の姿のまま生き残れた理由の一つだと思うよ。
きらりさん▶なぜアマミノクロウサギが奄美に、ヤンバルクイナがやんばるに、イリオモテヤマネコは西表島だけに住んでいると思う?
主税くん▶生き延びる条件がピッタリ合ったんだと思うよ。
きらりさん▶それぞれに大自然が残っているよ。その環境にしか生きられないとしたら、人間が自然を壊してはいけないね。
主税くん▶僕たちができることってなんだろう?
きらりさん▶環境調査隊の宣言文を守っていけばいいと思うよ。