幸地さんちのNIE(88)次の米駐日大使 どんな人?

お父さんは有名な大統領

宇宙センターの名前にも

 幸地功哲君(11)と母親の富代さん(43)は今回、新しい米駐日大使の記事に注目しました。選ばれたのは、有名な元大統領の娘です。

次の米駐日大使 どんな人?

■2013年11月17日ワラビー7面
 アメリカ(米国)のオバマ大統領は、米国の代表として日本で仕事をする次の駐日大使に、1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディ元大統領の娘、キャロライン・ケネディさんを選びました。どのような人物なのでしょう。

 

功哲君▶あ! この人。ケネディさんっていうんでしょ。
富代さん▶お父さんも世界的に有名だけど、亡くなって50年の節目のタイミングに日本に大使として来るなんて…持ってる!
功哲君▶ケネディ大統領の本、僕持ってる! ハハハ。
富代さん▶今でも人気があるね。亡くなった時は世界中が悲しんだって。宇宙に進出していくことを進めたり、先見の明があったみたい。
功哲君▶キャロラインさんは、まだ小さかったんでしょ。お父さんが有名人ってどんな感じかな?
富代さん▶アメリカの航空宇宙局(NASA)のロケットの打ち上げ場所の名前、知ってる?
功哲君▶もしかして…ケネディ宇宙センター!?
富代さん▶そう。強い指導者の娘さんが懸け橋として仕事するということに、日本は大きな期待を持っての歓迎ムード一色だね。
功哲君▶まずは“お・も・て・な・し”かぁ。
富代さん▶基地問題では沖縄に“倍返し”してほしいねぇ~。

親子で気になる写真探そう 普天間第二小PTA NIE講座

 宜野湾市立普天間第二小学校の4年生と保護者ら215人が23日、切り抜き新聞作りなどを楽しんだ。NIEアドバイザーで県立総合教育センターの甲斐崇研究主事が気軽にできる新聞の活用方法を紹介した。沖縄タイムスと琉球新報両紙の記者も講師を務めた。

親と意見交換をしながら切り抜き新聞を作る子どもたち=宜野湾市立普天間第二小学校

 甲斐さんは「新聞とちょっと仲良くなろう」と子どもたちに声を掛け、お気に入りの写真を探すことから始めたらいいと助言した。
 切り抜き新聞作りではグループごとに「かっこいい」「おどろいた」「うれしい」などのテーマに沿って写真を集め、コメントを書き込んで作品を仕上げた。子どもたちと保護者が、楽しそうに意見交換する姿が見られた=写真。
 古波蔵浩人君(9)と新城夢飛(めいび)君(10)は「僕らの新しい時代」と題して、電子新聞や電気自動車、ITタグなどの話題を集めた。「いろいろな写真が載っていて新聞は面白い」と声をそろえた。

上阪さんちのNIE(87)命守るのは 正確な情報

秘密保護法案 怖いんだ

過去の過ち 学ばないと

 国会で「特定秘密保護法案」の話し合いが進んでいます。上阪きらりさん(12)は父・雅英さん(45)と一緒に、法案の意味を考えました。

命守るのは 正確な情報

■2013年11月10日総合1面
 知る権利の侵害などを理由に、共同通信の世論調査に5割が反対する特定秘密保護法案が7日、国会で審議入りした。秘密と向き合ってきた人たちは、未来への影響をどう考えるのか。インタビューを通して考える。

 

 

雅英さん▶この見出しだけ見て何の記事か分かる?
きらりさん▶「命守る」って書いてあるから、東日本大震災のことじゃないかな?
雅英さん▶そうだね。震災の時、自分の判断で逃げて助かった中学生のことも書いてあるね。ただ、この記事で一番伝えようとしていることは、秘密保護法のことだよ。
きらりさん▶秘密保護? 分かった! アメリカがドイツのメルケル首相の携帯を盗聴したやつでしょ。
雅英さん▶盗聴したことが問題になる以上に、盗聴していると暴露した人が悪者になってしまったね。でも、これは日本の法案だよ。国会で通ったら、日本でも同じような問題が起こるかもしれない。
きらりさん▶悪い法案なの?
雅英さん▶ヒトラーの政策と似ている気がして、怖いんだ。学校で歴史を習うのは、過去の過ちを繰り返さないため。世界平和のためにも大事なんだよ。
きらりさん▶暗記して、いい点取ることだけが勉強じゃないんだね。

幸地さんちのNIE(86)病のリスク 手軽に検査

手軽に体質検査できるよ

病気ならない生活しよう

 病気のリスクを手軽に調べられるサービスがあります。幸地功哲君(11)は記事を読みながら、母・富代さん(43)と健康について考えました。

病のリスク 手軽に検査

■2013年11月3日経済9面
 病院に行かずに、簡単な器具で病気のかかりやすさや体質を手軽に調べられるサービスが広がっている。綿棒で口の中の粘膜を採取して送ると、遺伝子情報を解析して病気のリスクを判定してくれたり、ドラッグストアで血液検査を受けられたりする。健康管理の一助として注目されている。

 

功哲君▶何か口に入れてる?!
富代さん▶長い綿棒だ。何の話題かな?
功哲君▶病気の予防とか?
富代さん▶あら、流し読みでも理解できたね。
功哲君▶病院に行かなくても、自分でできる検査って書いてある! 18歳以上しかできないんだ…残念。やってみたかったな。
富代さん▶少しお金はかかるけど、忙しい人にはいいね。手軽な検査で自分の体質が分かる。何に気をつければいいか分かるから、病気予防になるってことね。
功哲君▶ぼくはお父さんやお母さんの遺伝子を受け継いでいるから同じ病気になるかもしれないの?
富代さん▶必ずってわけじゃないけど、かかりやすい病気はあるのかな…。もちろん、悪い生活習慣なら、違う病気になるかもしれないよ。
功哲君▶よい遺伝子を自分の子どもにもつなげてあげたいから、病気にならない生活をしよう!
富代さん▶病気のリスクをクスリに頼らず減らせるね。

[出前記者]気になる記事で会話 うるま図書館 親子・中学生講座

 うるま市立中央図書館は読書週間の2日、親子向けと中学生向けの新聞講座を館内で開いた。親子23人、中学生15人が参加、新聞の読み方や楽しみ方を学んだ=写真。沖縄タイムスNIE事業推進室が講師を務めた。

それぞれの気になった記事を紹介し合う2組の親子=うるま市立中央図書館

 両講座とも紙面から気になる記事を紹介し合うワークショップから始まり、活発に意見交換。親子向けでは、写真にせりふを付けるなど年齢に応じたワークシートづくりを実践。中学生向けではワラビーのニュース記事から見出しになる言葉を探して記事の特徴を学んだ。
 美里中3年の金城慎希さんは、知る権利を奪わないでほしいと考え、特定秘密保護法案の記事を選択。「学校でも記事を紹介し合ったら、みんな仲良しになれそう。記事を読んでいたら大人とも話せると思った」と話した。
 同級生の照屋真生さんは「同じ新聞でも興味を持つ記事がこんなに違うのかと思った。記事を紹介するのは発表の練習になる」と手応えを感じた様子だった。

上阪さんちのNIE(85)中国の大気汚染「最悪」

中国 大気汚染で休校だ

米国は好天で休みってさ

 台風で楽しみなイベントが延期に。上阪きらりさん(12)は残念がりながらも、母あゆみさん(37)と、どんなときに休校になるのかを調べました。

中国の大気汚染「最悪」

■2013年10月22日総合6面
 【北京共同】中国東北部は20日から21日にかけ、深刻な大気汚染に見舞われた。黒竜江省ハルビン市の一部では21日、微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が一時、1立方メートル当たり千マイクログラムを観測。中国が定める6段階の大気汚染レベルで最悪となった。学校が休校になったり、視界不良で交通事故が多発したりするなど市民生活に影響が出た。

 

 

きらりさん▶ガーン! 台風で修学旅行が延期になっちゃった。
あゆみさん▶残念だね。でもくよくよしていないで、世界ではどんなときに学校がお休みになるか調べてみよう。この写真見て。
きらりさん▶うわ! 真っ白!
あゆみさん▶今問題になっているPM2.5による大気汚染だよ。
きらりさん▶中国では大気汚染で休校になるんだね。かわいそう。
あゆみさん▶高度成長期の日本でも大気汚染があったんだ。鼻を刺す臭いがして、昼間でもライトをつけないと運転できなかったそうよ。
きらりさん▶日本が経験者なら、領土問題とかでけんかしてないで、助けてあげればいいんじゃない。
あゆみさん▶そうだね。もちろん日本の科学者も協力しているよ。
きらりさん▶早く青い空が見たいだろうね。
あゆみさん▶青い空といえば、アメリカでは天気がよくて休みになった学校があるよ。
きらりさん▶うらやましい! 「サン・デー」だね。

[遊びながら学ぼ]写真で新聞作り 銘苅優音君(小学1年)・末子さん親子

にぎやかに切り抜き

協力して作品を仕上げた(右から)兄の銘苅迅音君、母親の末子さん、優音君、いとこの上原瑠夏さん、姉の彩音さん

 紙面を開けば写真がいっぱい。記事を読むのが難しい小さな子も、写真を「読む」ことができます。豊見城市立長嶺小1年の銘苅優音(ゆうと)君(7)と母親の末子さんがお気に入りの写真を集めた切り抜き新聞を作りました。兄弟もいとこも飾り付けを手伝ってにぎやかな作品ができました。

 

 

 

 末子さん 「楽しい」「かっこいい」「悲しい」「怖い」とかいろいろあるけど、どのテーマにする?
 優音君 「うれしい」がいいなー。
 末子さん そう。どれがうれしそうに見えるかな。
 優音君 トロフィー持ってるから、これ! あと(手を上げて)イエーってやってるものも。
 末子さん なるほど。笑顔の写真がたくさん集まってきたね。どれを一番上に置いたらいいかな。
 優音君 これ。走ってるやつ。
 末子さん だんだんできてきた。題名はどうする?
 優音君 うーん。豊見城新聞、喜び新聞…。喜んでる新聞にする。
 末子さん 書いてみて。
 優音君 うん。「よろこびしんぶん」。(記事を紙に)貼るのは楽しかった。顔が笑っていたり、イエーって(ポーズ)しているから、うれしいって分かったよ。

 

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。