昨年2016年度の県新聞スクラップコンテストの優秀作品を掲載した作品集を発行しました。
県内の学校に配布済みですが、ご希望の個人の方にも送付いたします。
こちらのフォームから送付先をお伝えください。
沖縄タイムス社は、
▽部門 (1)「ノート部門」=ノート、
※部門ごとに小学校低学年(1~3年生)、小学校高学年(4~
▽応募方法 作品の裏に指定の応募用紙を貼り、学校単位、
▽作品受け付け 2015年9月1日(火)~10月16日(金) 郵送もしくは沖縄タイムス本社への持ち込み(
▽審査発表・表彰 2015年12月(予定)
▽問い合わせ 沖縄タイムス社NIE事業推進室 電話098(860)3618(平日午前10時~午後5時)
※下記urlをクリックすると、要項用紙をダウンロードします。
第4回沖縄県新聞スクラップコンテストを学習計画に位置付けて活用している学校もある。部門と校種別に取り組みを紹介する。
週末の宿題 保護者も参加
ノート・比屋根小学校
沖縄市立比屋根小学校は6年生が週末の宿題としてスクラップノートに取り組んでいる。自分で選んだ記事の5W1Hに線を引き、要約とともに感想を書く。保護者がコメントを書くのも特徴だ。
NIEアドバイザーでもある佐久間洋教諭を中心に学年全体で6月から実施。佐久間教諭は「文章を書く量が増えたこと、いろいろな視点を持てるようになったのが成果」と手応えを感じている。
児童は保護者の感想を読んだり、ほかの子のノートを読む機会を設けることで同じ記事でも考えることが違ったり、同じだったりすることを体感している。
作品のメッセージ 明確に
切り抜き新聞・興南中学校
興南中学校は2年前のコンテストから学年単位で応募。今年は全生徒が作品を作った。
社会科の授業の一環。夏休み前から個人でテーマを決めて記事を集め、2学期に分類する。その際、すべての記事に感想を書くので内容を読み込むことになる。事実を書いているのか、意見なのか。記事の性格を理解して自分の作品に効果的な使い方を考える。
重視するのは作品を見る人に伝えるメッセージを明確にすることだ。門林良和教諭は「社会の問題を自分の問題に置き換えられる意義が大きい。社会に対するアンテナの感度が高くなる」と授業への波及効果を期待した。
自分の将来 結びつけ読む
感想文・具志川高校
具志川高校は今年から記事の感想を書く実践を始めた。社会科各分野の「応用」は進路対策と位置付けられるが、推薦入試、センター試験、専門学校などと進路が多様で一律の授業は難しい。週2時間あるうちの1時間は新聞スクラップに取り組み、時事問題を学ぶ機会とした。
初めは記事の読解が浅く、自分の考えが持てない生徒も見られたが、続けるうちに書く内容が深まってきた。進路指導部の譜久山ゆかり教諭は「例えば知事選の記事でも自分の将来と結びつけて、こうあってほしいと書いていた。自分で記事を選ぶことも感性をくすぐるようだ」と話した。
新聞のスクラップ教室が16日、沖縄市の海邦町コミュニティーホームマンタで開かれ、地域の小学生など30人が新聞を自由に切り抜きながら記事の特徴を学んだ。沖縄タイムス海邦町販売店(稲嶺美佐子店主)が主催した。
美東小5年の上地康太君(11)は、米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設着工を報じた15日付の本紙特集面をスクラップ。上地君は13日、ドライブ中にキャンプ・シュワブのゲート前に大勢の人が集まっている様子を見ており「何があったのか分からなかったけど、記事を見て工事を止めようとたくさんの人が頑張っているんだなと思った」と発表した。
同小2年の中山華さん(7)は宜野湾市の新城児童センターで開催されたお化け屋敷の記事を切り抜いた。お化けにびっくりして子どもたちが逃げ出す様子の写真に「もっと怖いお化け屋敷を公民館でつくれたらいいな。新聞にも載りたいな」と笑顔で話した。
沖縄タイムス豊見城販売店会が主催する新聞スクラップ教室が2日、豊見城中央公民館で開かれた。小学生を中心に親子70人が参加。気に入った記事を読み込んで貼り付ける作業をした。
とよみ小学校1年の金城美優さんは、子ども新聞「ワラビー」に掲載された夏休み特集のプール遊びを取り上げ「流れるプールが楽しそう。ウオータースライダーがあると知ったので行ってみたい。スクラップは簡単で楽しかった」と笑顔で話していた。
第4回親子でスクラップ教室(主催・沖縄タイムス浦添店会)が2日、浦添市てだこホール多目的室であり、上港川販売店の照屋恵一さん(47)が記事の見出しや第1段落(リード)から「5W1H(いつどこで誰が何をどうした)」を読み取るこつを親子12人に教えた。
照屋さんは「写真で『これ何だろう?』と思わせる記事もあるね」と話し、中年女性が笑いながら子どもに水をかけるタイの祭りの写真を紹介。「新聞をヒントに、いろいろな知識を持つ魅力ある人になって」と呼びかけた。
教室では記事を自由に切り抜いて5W1Hを整理した。市城間の飯森はるかさん(11)は台風12号の被害を伝える記事を選び「那覇で駐車場崩落」の見出しを「駐車場も壊す! 台風12号」と書き換えて別紙に貼り付けた。
沖縄タイムス販売店会北部連合会が主催した新聞スクラップ教室が7月20日、市21世紀の森体育館で開かれた。60人が参加し、興味のある記事を切り抜きした。
台風8号の記事やスポーツ記事、珍しい生き物の記事を選びスクラップシートに貼り付け、感想などを記入した。また、参加者全員に生まれた日の本紙のラミネートがプレゼントされた。
仲村幹男北部連合会会長は「スクラップは家でもできるので、たくさんの記事を読んで夏休みの自由研究に活用してほしい」と話した。教室終了後はワラビーが来場、大喜びした子どもらと写真撮影した。(仲間里枝通信員)