幸地さんちのNIE(122)子どもの運動 常識? 非常識?(第5回)

鬼ごっこは良い運動ね

そういえば家にも鬼が

 運動能力を養うのに、鬼ごっこがいいそうです。幸地富代さん(44)、功哲君(12)は、遊びについて盛り上がりました。

子どもの運動 常識? 非常識?(第5回)

■2014年10月12日付教育27面
 わたしが子ども時代の運動としてすすめるのは、鬼ごっこです。難しいルールは一切なく、ひたすら逃げるだけ。でも、これこそが、子ども時代に養っておきたい運動能力の宝庫なのです。

功哲君▶運動会、晴れるかな。
富代さん▶小学校最後の運動会、おばあちゃんも楽しみにしてるからね! 練習、毎日やってる?
功哲君▶大太鼓を持つ腕がパンパン!! でも最近ちょっと慣れた。懸垂して、筋肉をつけてるから!
富代さん▶ちょっと。家の柱でやらないでよ、懸垂! 外で遊んで来て。ほら鬼ごっこが最高だって。
功哲君▶鬼ごっこ?! 友だちとやってるよ。学校の廊下でやったら注意されるけど。
富代さん▶そりゃ当然だ…。
功哲君▶サッカースクールの大学生の先生と時々、練習前にしっぽ取りをしてる。
富代さん▶ズボンにタオルを入れて取り合う、鬼ごっこみたいなゲームだね。先生たちも本気で相手にしてくれて、単純だけど発散できて勝負もできて最高!! 年下の人への思いやりも生まれるね。
功哲君▶そういえば、家でも鬼に追いかけられるけど。
富代さん▶渡る世間は鬼ばかり? 渡る世間に鬼はなし、のはずだけど。

上阪さんちのNIE(121)北朝鮮の子3割 慢性的栄養失調

北朝鮮 貧富の差激しい

平等なら 幸せなのにね

 北朝鮮で子どもたちの3割が栄養失調で発育不良になっています。上阪雅秀さん(46)、きらりさん(13)は、子どもたちの状況を気に掛けています。

北朝鮮の子3割 慢性的栄養失調

■2014年10月5日国際6面
 国連人道問題調整室(OCHA)のギング活動部長は3日、国連本部で記者会見し、北朝鮮で「慢性的な栄養失調が常態化し、子供の3割以上が発育不良に陥っている」などとして各国に援助資金の拠出を訴えた。現時点で必要額の2割ほどしか集まっていないという。

 きらりさん▶アジア大会も終わっちゃった。
雅英さん▶日本選手の活躍もすごかったし、感動しちゃったね。
きらりさん▶女子サッカーは、なでしこジャパンが惜しくも負けたけど、北朝鮮が優勝したんだね。
雅英さん▶北朝鮮は男子サッカーも準優勝で、結構強いんだね。
きらりさん▶でも北朝鮮ってすごく貧しい国なんでしょ。
雅英さん▶独裁国家で貧富の差が激しく、恵まれた人はスポーツもできるけど、そうでない人たちは食事も十分に取れない状況みたい。
きらりさん▶なんで、そんなに貧しいんだろう。
雅英さん▶国を強く見せるため軍事費はたくさん使っているみたいだけど、子どもたちが栄養失調になっていても無関心なんだろうね。
きらりさん▶平等だったら、みんながもっと幸せになれるのにね。
雅英さん▶国連が貧しい子どもたちのために援助を呼び掛けているけど、集まったお金も本当に子どもたちにたどり着くのか心配だね。

幸地さんちのNIE(120)起きるのお助け介護ロボ

高齢化社会で介護ロボ

朝も起こしてほしいな

 介護を補助する「介護ロボット」が開発されました。幸地富代さん(44)、功哲君(12)親子は、関心を寄せています。

起きるのお助け介護ロボ

■2014年9月25日経済8面
 パナソニックは24日、高齢者がベッドから立ち上がる動作や、歩行を補助する「介護ロボット」を開発したと発表した。2016年度に病院や介護施設向けに発売。価格は100万円未満に抑える。安全性などを確かめて、在宅介護をする一般家庭への販売も検討する。

功哲君▶「介護ロボ」、100万円!!
富代さん▶高齢化社会になっているから、こういうロボットが出てきたんだね。一般家庭で買う時代が来るかも。
功哲君▶100万円って高いよね!!
富代さん▶車の価格というと高いかもしれないけど、介護の負担は相当な労働だから、介護される人もする人も助けられることになるよ。
功哲君▶介護以外にも、工場で働くロボットとか、部屋の掃除をしてくれるロボットとかあるよね。
富代さん▶災害時に人の入れない場所で役立つロボットも。幅広く活躍しているよね! ありがたい。
功哲君▶この間、お母さんが転んで立ち上がれないから、起きるのを手伝ったよね! 重かった~!
富代さん▶体が衰えてくる年齢とはいえ不覚! 深くおわびします…。
功哲君▶そうだ。朝、起こしてもらおうかな~、ロボットに。
富代さん▶本末転倒!!! 甘えるな!

上阪さんちのNIE(119)蹴られた女生徒「歩くのが怖い」

全盲の女生徒が蹴られる

嫌な気持ちになる事件

 全盲の女子生徒が埼玉県内の駅で脚を蹴られるという事件に、同世代の上阪主税君(14)ときらりさん(13)は怒り、女子生徒に思いを寄せます。

蹴られた女生徒「歩くのが怖い」

■2014年9月11日社会29面
 埼玉県川越市のJR川越駅で8日、何者かに脚を蹴られてけがをした全盲の女子生徒が10日、学校で報道陣の取材に応じ「人とぶつかることはあるけれど、まさか蹴られるとは思わなかった。一人で歩くのが怖い」とおびえた様子で話した。川越署は傷害容疑などを視野に捜査を始めた。

 きらりさん▶ぐしゃぐしゃに丸めて、なかったことにしたい記事に出合うことがあるけど、この記事も読んだ後ずっと嫌な気持ちのまま。
主税君▶想像もしたくない陰険な事件だよね。盲導犬にフォークを刺した事件も、同一人物かも。
きらりさん▶犯人は学校で、障がいを持つお友達と接する機会が無かったんじゃない? 困ってるお友達に「大丈夫?」って声をかけずに大人になったんだよ!
主税君▶犯人が大人か分からないけど、目の見えない女の子を蹴るなんて弱虫なことは間違いない。
きらりさん▶かわいそうに「歩くのが怖い」って。手をつないで一緒に歩いてあげたい。
主税君▶女の子同士だからできる優しさだね。
きらりさん▶男の子もできることはたくさんあるよ。車いすを利用しているそうだから、階段で助けたり、障害物をのけたり。みんなで助け合うと、目が見えないことも障がいではなくて個性に変わるかもね。
主税君▶早く元気になるといいね。

幸地さんちのNIE(118)蚊が寄らぬパジャマ

蚊寄らぬパジャマ期待

ヒット商品になるはず

 蚊が寄りつきにくいパジャマの開発が進んでいます。蚊に悩まされているという幸地富代さん(44)、功哲君(12)親子は、期待しています。

蚊が寄らぬパジャマ

■2014年9月6日経済13面
 グンゼは5日、生地に特殊な加工をし、蚊が寄りつきにくいパジャマの開発に乗り出したことを明らかにした。薬品メーカーとの共同開発で、蚊が嫌うにおいの成分が入ったマイクロカプセルを生地の表面に付着させる。商品化の時期は未定だが、蚊が媒介するウイルスによるデング熱の感染に懸念が高まっており、関心を呼びそうだ。

功哲君▶かゆい、かゆい! 外にいるとすぐ蚊が刺してくる~。
富代さん▶家でもすぐ刺されて…。寝てる間も蚊帳の中にもいて、本当に寝不足、夏は。早くできたらいいな、蚊が寄ってこないパジャマ。
功哲君▶デング熱が広がっているから、ヒット商品になるはず!
富代さん▶生地にどんな加工するんだろう?
功哲君▶蚊よけスプレーみたいな薬を使う?
富代さん▶うーん、できたら自然素材を使ってほしいな。蚊よけで有名なゼラニウムとかを使ったら、子どもにも肌にも安心だよね~。
功哲君▶蚊取り線香の近くにいたら体ににおいがついて、蚊がこないんじゃない?
富代さん▶そうだね。蚊が広める感染症は、マラリアとか日本脳炎とか怖いものもあるから、刺されない方がいいよね。
功哲君▶お母さん、1日中蚊を寄せつけない服を着たいでしょ?
富代さん▶すぐ刺される私はそんな服ができたら夢のよう!

上阪さんちのNIE(117)輝くサンゴ未来へ

島のサンゴ 30年で激減

環境過酷 聞こえる悲鳴

 石垣島の自然について学んだ「沖縄こども環境調査隊」に興味を持った上阪主税君(14)ときらりさん(13)。サンゴ礁の尊さを再確認しました。

輝くサンゴ未来へ

■2014年8月31日ワラビー1面
 子どもたちが環境について考える「沖縄こども環境調査隊2014」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の隊員9人が8月4日から7日まで、石垣島を視察しました。シュノーケリングでサンゴを観察したほか、赤土が流れ出ることで、海に悪影響を与えている現状などを学びました。

 

 

きらりさん▶あ~あ、夏休み終わっちゃったね。
主税君▶ことしは海にもプールにも行けなかったな。
きらりさん▶いいな、環境調査隊。シュノーケリングでサンゴの観察なんて、とっても楽しそう。
主税君▶ことしは大きな台風も来たから、海水が混ざってサンゴには快適だったかも。
きらりさん▶30年前はサンゴが邪魔なほどあったって。そうなの?
主税君▶サンゴは一度なくなると元に戻すのが難しいって書いてある。オニヒトデに環境破壊、温暖化、環境は過酷なんだと思う。
きらりさん▶自己回復能力や再生機能はないのかな?
主税君▶少しはあるんだろうけど、追いつかないんだと思うよ。
きらりさん▶それなのに辺野古ではサンゴ礁を壊してしまうのね。
主税君▶ボーリング調査で海底に穴を開けて、知事にはサンゴの悲鳴が聞こえないのかな?きらりさん▶聞こえないふりをしないでほしいよ。

幸地さんちのNIE(116)事故や事件起こす「危険ドラッグ」

殺人的な危険ドラッグ

簡単に買えるのおかしい

 心身に悪影響を及ぼす「危険ドラッグ」。事件が相次ぎ、幸地富代さん(44)、功哲君(11)親子は、容易に買える現状に警鐘を鳴らします。

事故や事件起こす「危険ドラッグ」

■2014年8月17日ワラビー7面
 利用した人が交通死亡事故や事件を起こして社会問題になっている「危険ドラッグ」。体や心に悪い影響を及ぼすのに、街中のお店で堂々と売られています。「売人」と呼ばれる人が警察官に見つからないように密売する覚せい剤や大麻とは大違いです。

功哲君▶あ! 「危険ドラッグ」だ。「脱法ハーブ」っていう名前から変わったんだよね。
富代さん▶このグラフ、見てよ。事件は増え続ける一方だ。
功哲君▶「500円~やってます」って。安いんだ。
富代さん▶安いし、店でもネットでも売ってるし…。すぐ買えるとなると、どう取り締まる?
功哲君▶自動販売機でも売ってるんでしょ? 機械にカメラをつけて、交番の近くに設置させる!
富代さん▶あまりにも急激に種類が増えて対応できない。どれくらいあると思う?
功哲君▶700種類とか?
富代さん▶今現在1379種類もあるって! もちろん本人にも危険だけど、意識をなくしたまま運転して事故を起こしたり、周りにも害を及ぼす「殺人的ドラッグ」だ!!
功哲君▶簡単に買えるのがおかしい! 世の中の人みんなに害がある、「公害ドラッグ」だよ!!
富代さん▶名前より、対策考えてみよう…。