[実践 わたしの活用術](11)異字同訓 探して調べる(小学4年・国語)

同じ読みでも違う意味 使い分け 身に付ける

異字同訓 探して調べる

小禄南小学校 石原陽子先生

対象 小学4年生
教科 国語
指導時間 1時間

【授業の様子】
 新聞記事と国語辞典を使って、同じ読み方でも漢字や熟語の意味が違うことを小禄南小学校4年3組の子どもたちが学んだ。
 「夏休み中に、面白い記事を見つけたよ」。石原陽子先生が8月12日付本紙のコピーを配る。甲子園で1勝を挙げた沖尚高の記事には「熱っ」、最高気温が連日40度を超えた山梨と高知の記事には「暑っ」と見出しが付けられている。
 「どこが面白いと思う?」と石原先生が聞くと、「どっちも、あついって読む」「でも漢字が違う」と、子どもたちから声が上がる。
 「熱い」と「暑い」の意味を辞典で調べた。熱いには「ものの温度が高い様子」「感情が高ぶっている様子」の二つの意味があることに先生が触れると、「野球のことだから、感情が高ぶっている様子が当てはまる」と答える子に、「本当に意味が違うんだ」と驚く子もいた。
 今度は隣の席の子同士でペアを組んで、記事の中から音読みの「ショウ」がつく熟語を拾った。
 「決勝もショウがつくんじゃない?」「商品もそうだ」。ペアの子同士で話し合いながら、拾い出した熟語を次々とノートに書き出す。話し合いが、前後の席に広がる所もあった。
 子どもたちには、楽しく学べる教材が身近にあることを知る機会となったようだ。

【授業の手順】
(1)目当てを確認する
 「漢字の読み方は同じでも、意味は違うことを確かめよう」という目当てを確認する。
(2)記事を見せる
 異字同訓が使われている記事のコピーを子どもたちに配り、概要を理解させる。
(3)国語辞典を引く
 国語辞典を引いて、意味の違いに気付かせる。
(4)新聞から熟語を探す
 漢字の読み方には音訓があることを確認。隣の子同士ペアを組み、音読みの「ショウ」がつく漢字を新聞から拾い、ノートに書き出す。
(5)発表
 数人に発表させる。

 

【ねらいとポイント】

小禄南小学校 石原陽子先生

■ねらい
 新聞を教材にすることで、漢字は身近なものだと、子どもたちに伝わると考えました。自宅で新聞を広げて、意味が分からない熟語を見つけたら、辞典を引いて調べる。そうすることで、文脈に合わせて漢字が使い分けられるようになればと思います。
■ポイント
 冒頭に、読みやすい異字同訓の漢字を、見出しで目立たせた記事を出したのは、子どもたちの関心を引くため。熟語をノートに書き出す時間がもう少しほしかったですね。

 

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。

2紙読み 違いから学ぶ コザ小、公開授業向け準備

 11月30日のNIE実践フォーラム(主催・県NIE推進協議会)で公開授業を行う沖縄市立コザ小学校で20日、新聞記者を招いて紙面を読み比べる授業があった。授業後は教師らが反省点を出し合い、2か月後に迫ったフォーラムへの準備を進めた。

ヘリ墜落事故を報じる地元2紙を読み比べる児童ら=沖縄市立コザ小学校

 米軍の救難ヘリの墜落事故を報じる8月6日付の地元2紙を5年生が読み比べた。児童からは「写真が、広い範囲が燃えたことが分かるものと、火のアップで違う」「見出しの大きさ」などと挙げていった。
 ゲスト教師で招かれた沖縄タイムスと琉球新報の記者は、大きな事故の取材には大勢の記者が関わることを説明。情報を集める段階と、見出しや写真選びの編集段階で紙面に違いが出ることを話した。
 授業後、教師らは「読み比べで違いを挙げることはこれまでもやっている。なぜ違いが出るのか子どもたちに考えさせる時間がもっと必要だった」などと反省点を挙げていた。

上阪さんちのNIE(81)美しい琉球弧 未来へ

古来の姿残す生物に驚き

自然や環境守っていこう

 沖縄こども環境調査隊の特集に注目した、上阪主税君(14)と、きらりさん(12)。自然の豊かさを学びながら、守る方法を考えました。

美しい琉球弧 未来へ

■2013年9月15日広告特集16・17面
 沖縄こども環境調査隊2013のシンポジウム「地球の声を伝えよう~琉球弧の豊かな生物と自然のかかわり」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)が7日、那覇市のタイムスホールで開かれた。7月30日~8月2日の3泊4日の日程で、奄美の海や山などの環境問題を調査した隊員8人は、奄美の自然を通して、琉球弧に共通する課題と解決のための決意を宣言した。

 

 

きらりさん▶アマミノクロウサギって初めて聞いたね。
主税くん▶2日に1度、母ウサギが食事を与えに5分間だけ赤ちゃんの巣にやってきて、食べさせ終わったらまた巣を埋めて、赤ちゃんを隠す生態にはびっくりしたね。
きらりさん▶お母さんもいなくて、真っ暗で、怖くないのかな?
主税くん▶それが生きた化石と呼ばれるアマミノクロウサギが、古来の姿のまま生き残れた理由の一つだと思うよ。
きらりさん▶なぜアマミノクロウサギが奄美に、ヤンバルクイナがやんばるに、イリオモテヤマネコは西表島だけに住んでいると思う?
主税くん▶生き延びる条件がピッタリ合ったんだと思うよ。
きらりさん▶それぞれに大自然が残っているよ。その環境にしか生きられないとしたら、人間が自然を壊してはいけないね。
主税くん▶僕たちができることってなんだろう?
きらりさん▶環境調査隊の宣言文を守っていけばいいと思うよ。

[出前記者]写真集めて新聞身近に 越来小で親子体験

 日本新聞協会NIE実践指定校の沖縄市立越来小学校(高江洲実校長)で18日、沖縄タイムス記者の出前授業があり、1年生34人が授業参観に来た保護者と一緒に新聞から好きな写真を集めた。

新聞から好きな写真を切り抜いて集める1年生と保護者=沖縄市立越来小学校

 親子でテーマを決め、紙面から写真やイラストを選んで画用紙に貼り付けた。社会部の具志堅学記者は「1年生でも写真を使って情報を選ぶ力がつき、新聞に慣れることになる」と意義を話した。
 1年生は、題字を貼り付けたり、「かわいい」とテーマの文字を記事で切り抜いたり、自由な発想で作品にした。我謝誠君はかっこいいもの、すごいものをテーマにエイサーやサッカーの写真を収集。母親の愛実さんは「すらすらと写真を選べるものだなと思った。自分で選ぶので手伝いは要らないと集中していた」と感心していた。

若狭公民館の講座で新聞ワークショップをやります

 那覇市若狭公民館の若者向け講座で新聞ワークショップをやらせてもらうことになりました。新聞記事を選んで自分の関心のありかを探す試みです。申し込みなど詳しいことは、若狭公民館のブログからどうぞ。

(以下、若狭公民館のブログから) 

☆私と仕事のいい関係★

「働くこと」を考える、全5回の講座を開催します。今よりも、もっとイキイキと充実感を持って働きたい!という方、仕事のことで悩んでいるという方、みんなで一緒に、よりよく働くためのヒントを探してみませんか?ぜひ、お気軽にご参加ください。

第1回目 9月30日『イキイキ働く人から話を聞こう!』
ゲスト:小原 裕輔さん(八重岳ベーカリー)/小池 美津弘さん(床屋M.Koike)
    渡嘉敷 洋美さん(那覇市役所)

第2回目 10月7日『仕事を楽しむ力とは?』
講師:赤嶺 久美さん(一般社団法人ジョブリッジ研究所)

第3回目 10月21日『自分の頭の中を整理せいとん〜NIEを使って〜』
講師:沖縄タイムスNIE事業推進室 安里 努さん、平良 吉弥さん

第4回目 10月28日『“やりたいこと”をカタチにするには?』
ゲスト:山田 哲史さん(COFFEE potohoto)/赤嶺 謙一郎さん(HUVRID)
※他1名調整中

第5回目 11月4日『私と仕事のこれからの関係』
講師:赤嶺 久美さん(一般社団法人ジョブリッジ研究所)

場 所◆若狭公民館 第1研修室 
対 象◆那覇市在住・在勤の18歳〜39歳の方で
    5回とも受講が可能な方。
定 員◆30名(先着順)  
参加費◆無料
主 催◆那覇市若狭公民館 

お問い合わせ 若狭公民館 917−3446(担当/真喜屋)

 

 

 

幸地さんちのNIE(80)20年東京五輪 56年ぶり 大差で勝利

東京五輪決まりワクワク

選手になって連れてくよ

 2020年東京オリンピックの開催が決まりました。幸地功哲君(11)、富代(とみよ)さん(43)親子は、ビッグイベントに期待を膨らませています。

20年東京五輪 56年ぶり 大差で勝利

■2013年9月9日付総合面
 【ブエノスアイレス共同=正田裕生】2020年の第32回夏季オリンピック大会の開催都市を選ぶ国際オリンピック委員会(IOC)総会がブエノスアイレスで開かれ、7日(日本時間8日)のIOC委員の投票で東京がイスタンブール、マドリードを大差で破り、1964年の第18回大会以来56年ぶりとなる開催を決めた。

 

功哲君▶やった! オリンピック、東京でやるんだね。おめでとう。
富代さん▶本当に決まるか心配だったからうれしいね。
功哲君▶マドリードに負けるかもって聞いてたのに。
富代さん▶国の事情もあると思うけど、選手や観光客の安全第一。
功哲君▶危ない国の近くでオリンピックをやろうとして、できなくなったりしたら大変だ。
富代さん▶以前、日本の選手がオリンピックに出られないこともあったんだよ。その時も戦争や国と国の事情でやめるしかなかったの。モスクワオリンピック。
功哲君▶ふーん。東京オリンピックの時はどうだったの?
富代さん▶観戦するためにテレビを買う人が増えて景気がよくなったり、新幹線が開通したり、日本を大きく変えたのがオリンピックだったみたい。お母さんもワクワクするわ~。見に行くチャンスかも。
功哲君▶よし、僕がオリンピック選手になったら連れていくよ!