切り抜き 楽しいな 写真のせりふ考える(沖縄市児童センター) 気になる記事 色付け(大宜味小)

 【沖縄】市福祉文化プラザ児童センターで7日、新聞スクラップ教室が開かれた。沖縄タイムス社員や販売店主の進行で、幼稚園児から小学5年生までの23人が、気になった記事や写真にタイトルを付けたり、写真にせりふを付けたりするワークショップに挑戦した。

好きな記事を見つけて貼り付け、せりふや感想を書き込む子どもたち=沖縄市福祉文化プラザ児童センター

 「○○と思った写真・記事」とタイトルを付けたり、写真の人物や動物が何と言っているか想像してせりふを書き込んだりした。出来上がった作品をみんなで見て回り、お気に入り作品にシールで投票。同じ記事や写真でも書き込むタイトルやせりふが一人一人違うことを実感した。
 白黒ではなく白と茶色い模様のパンダの記事を選んだ小谷大夢(ひろむ)君(高原小1年)は、周りの大人に記事を読んでもらって「めずしいと思った記事」とタイトルを付けた。「記事の周りにワラビーを貼り付けたりして、楽しくできた」と話していた。

 【大宜味】村立大宜味小学校(宮城政信校長)で6日、夏休み親子新聞活用講座が開かれた。25人の親子や地域の中学生が色ペンを使った新聞の読み方を学んだり、記事スクラップづくりを楽しんだ。

新聞から気になった記事を選んでいく親子=大宜味小学校

 沖縄タイムスNIE事業推進室の安里努事務局長が、家族で自分の色を決めて気になる記事を囲む取り組みを紹介。「色の付いた記事を見ることで、親が子の、子が親の興味を知ることができる」と説明した。
 当日の紙面から気になる記事を台紙に貼って感想を書くワークショップに参加した松田鈴さん(3年)は「いろいろな記事があって、切り取って貼るのが楽しかった」と笑顔で話した。

記事選びで感性磨く 親子110人 スクラップ体験 南風原・八重瀬

 沖縄タイムスの南風原町、八重瀬町両販売店会主催の新聞スクラップ教室が4日、南風原町の津嘉山公民館で初めて開かれた。親子ら約110人が記事の切り抜きを通した新たな発見や知識の深まりを喜び、親子間のコミュニケーションを楽しんだ。

親子で話し合いながら新聞をスクラップする参加者=南風原町・津嘉山公民館

 漫画家の大城さとしさんによる漫画教室もあり、大城さんが漫画の制作方法を丁寧にアドバイスした。
 東風平小学校5年の金城陽登(はると)君(10)はゆいレール各駅でのしまくとぅばによる案内の記事を選んだ。「難しいけど、沖縄で使われてきた大事な言葉」とし、「新聞にはいろんな記事がある。社会のことも校内新聞を作る時の参考にしたい」と話した。
 天体に興味があるという南風原小6年の照屋由姫乃(ゆめの)さん(11)は「隕石(いんせき)どうして落ちるの?」の図解記事を切り抜いた。「沖縄にも隕石が落ちてきたことがあるのかどうか調べてみたい」と意欲的だった。
 漫画教室では大城さんが、執筆する際には「(労力が)10あるとしたら、8は話をつくることに集中している」と明かし、話づくりの上達のためには「よく勉強して、よく遊んで、家族や友達といっぱい話をすることが大事」とした。
 津嘉山小3年の仲程こころさん(8)は「せりふを考えるのは大変だけど、お話を想像して描くのは面白い」と笑顔で話した。

上阪さんちのNIE(75)7月28日付大弦小弦

英国王子は産休とったね

娘の素敵な王子様楽しみ

 出産をテーマにしたコラム「大弦小弦(たいげんしょうげん)」に注目した上阪きらりさん(12)、あゆみさん(37)親子。女性同士、盛り上がりました。

7月28日付大弦小弦

■2013年7月28日総合1面
 女子会で盛り上がる話題の一つに「お産談議」がある。感動的な出産物語というよりは、いかに陣痛を乗り切ったか、どんな方法で産んだかといったリアルなエピソード。十人十色の内容が面白い▼ところ変わればなのか。英王室のキャサリン妃が、未来の国王となる男児を出産した翌日にはもう退院したのに驚いた。出産からわずか27時間後、涼しい顔で赤ちゃんを抱き病院を後にした▼……

 

 

きらりさん▶生まれてきた日のことをお友達とおしゃべりすることがあるよ。ママも話すの?
あゆみさん▶一番盛り上がる話題だよ。
きらりさん▶話してる最中に陣痛を思い出して、痛くならないの?
あゆみさん▶とっても痛かったのに、どんな痛みか思い出せない。不思議だね。
きらりさん▶ママは何日ぐらい入院したの?
あゆみさん▶きらりの時はお兄ちゃんがいたから早く退院させてもらった。それでも5日は入院したよ。
きらりさん▶出産に合わせて休みを取ったウィリアム王子のお仕事ってなんだろう?
あゆみさん▶パイロットだよ。空軍で働いているんだ。
きらりさん▶かっこいい! 私も出産のとき、お父さんには産休を取ってほしいな。1週間入院したい。
あゆみさん▶早くきらりの王子様に会いたいな

[出前記者] 新聞活用 生徒目線で 普天間中の教師学ぶ

 宜野湾市立普天間中学校(伊覇行雄校長)は2日、校内研修に本紙記者を招き新聞の活用法を学んだ。20人の教師が記事から要点を抜き出したり、切り抜き新聞にコメントを付け合ったり、生徒の目線でワークショップを体験した。

ほかのグループがつくった切り抜き新聞に付箋紙でコメントをつけていく教師ら=宜野湾市立普天間中学校

 記事の最初の段落から重要な言葉を三つ選ぶ課題に挑んだ比嘉みさき教諭(社会科)は「文章の要点をおさえる練習になる。新聞にはリアルな情報が載っているので、子どもの反応も得やすいと思う」と話した。
 社会部の具志堅学記者が「新しい記事を入れる場所をつくるため、記事は後ろから切れるように大事なことを前に書いている」と解説した。

[出前記者] 「新聞ツイート」体験 屋良小 教員ら意見貼り付け

 嘉手納町立屋良小学校(新里誠校長)は31日、本紙の記者らを招いた校内研修会を開いた。教員17人が切り抜き新聞に互いにコメントを貼り付ける「新聞ツイッター」などを体験し、新聞の活用法を学んだ。

気になった記事のスクラップを手に話し合う教師ら=嘉手納町立屋良小学校

 グループで各自が気になった記事を貼り付けて作った切り抜き新聞に、ほかのグループが感想や意見を書いた付箋紙をつける「新聞ツイッター」は、作品を作る過程でどれをトップにするかを話し合った。
 お気に入りの記事を紹介し、互いに感想や意見を述べ合ったり、記事の1段落目から、見出しになりそうな言葉を選ぶ取り組みも行った。喜友名美順(みより)教諭は「記事に対する一人一人の視点の違いを知ることができた。新聞を通してコミュニケーションすれば、知識や感覚を広げることができそう」と手応えを話した。

[遊びながら学ぼ]新聞パズル 仲宗根泰向君(小学3年)・奈都子さん親子

文章つながっている

 西原町立西原東小学校3年生の仲宗根泰向(たいが)君(9)と母親の奈都子(なつこ)さんが新聞パズルに挑戦しました。お気に入りの話題を選んだら、一緒にじっくり読みましょう。記事、写真、見出しをバラバラに切り取ったあと、文章のつながりに注意して並べ直していきます。

新聞パズルに挑戦する仲宗根泰向君(右)と母親の奈都子さんら

 奈都子さん ジンベエタグ車(18日付)を選んだのね。
 泰向君 うん。
 奈都子さん 泰向は宮古島のこと知ってる?
 泰向君 宮古…。えっと(宮古島)まもる君。
 奈都子さん あっ。そうそうあるよね。あはは。じゃあ写真、見出し、記事の順で切って並べようか。記事は段落で切らないこと。あとで並べるとき、分からなくなっちゃうからね。
 泰向君 切れた。並べようっと。写真は上で、真ん中に見出しだったかな。記事は…。
 奈都子さん もうできたの。すごい!
 泰向君 ここは「日本トランスオーシャン」で終わってるから次(の行)は「航空」でしょ。次は「美ら」だから次は「海水族館」。簡単だったよ。文章はつながってるからね。
 奈都子さん 文を読み取る力が付くかも。ルビが付いていると読みやすくていいね。

   使用したワークシート「新聞パズル」はこちらからダウンロードできます。

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。

[実践 わたしの活用術](10)記事を読み聞かせ 社会に触れる(小学6年・朝の学習)

付せん紙ペタ 意見交換 回重ね表現力アップ

記事を読み聞かせ 社会に触れる

浜川小学校 知念敦子先生

対象 小学6年生
教科 朝の学習
指導時間 10分

【授業の様子】
 知念敦子先生が示した記事の切り抜きには、見出しの一部に付せん紙が貼られていた。「きょうはクイズ! 『ウミガメの巣』ってあるでしょう。続きの文字を隠してあるけど、そこに何て書いてるか当ててほしいわけさ」
  選んだのは、18日付本紙のウミガメの産卵巣に被害が出ているという記事。6年2組の子どもたちは、読み聞かせを食い入るように聞いた。
 「配慮って何?」「気を使って」「遠慮する」。読み上げるのを中断しての問い掛けに声が上がる。
 4月から始まった週1度のNIEタイム。回を重ねるうちに積極的に発言するようになったという。読み聞かせが終わると、付せん紙に見出しや感想を書き込み、記事の周りに次々と貼り付けていく。
 「ほかの生き物も生きているんだということを忘れてはいけない」「地球は人間だけのものじゃない」
 自然を大切さを訴えるコメントが並ぶ。「ウミガメの巣『踏まないで』」と「正解」を出した子もいた。

【授業の手順】
(1)取り組みを説明する
 記事を投影機で映し出す。見出しの一部を隠した意図を説明する。
(2)記事を読み上げる
 記事を読み上げる。理解させたい言葉が出てきたら、読むのを中断して、説明したり問い掛けたりする。
(3)付せん紙に書き込む
 付せん紙に見出しや感想を書いてもらう。その付せん紙を新聞記事を貼ったA3の紙の周りに貼らせる。
(4)見出しや感想を紹介
 貼り付けた見出しや感想の中から、いくつか紹介してクラス全体で意見を共有する。

 

【ねらいとポイント】

浜川小学校 知念敦子先生

■ねらい
 子どもたちには、社会の動きに興味を持ってほしいと思って取り組んでいます。
 回を重ねて、発言が増えてきました。表現力も高まっているのではないでしょうか。
 「きょうは○○の記事でしょ?」と聞いてくる子も出てきました。新聞を開くようになったんだなと感じます。
■ポイント
 スポーツ、動物など子どもにとって身近な話題を選んでいます。台風の記事にも興味を持ってくれました。
 記事を選んだ理由を説明してから始めます。読み上げながら、難しい言葉を、かみ砕いて説明したり、大切なところは問い掛けたりしています。付せん紙を使えば、作文が苦手な子も、気軽に感想を書き込めるようになります。

 

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。