金武教委がNIE研修 小中教員、新聞活用法学ぶ

 金武町教育委員会は30日、町内の小中学校教師63人を対象にしたNIE研修会を金武中学校で開いた。日本新聞協会公認NIEアドバイザー4氏がそれぞれワークショップをした。市町村教委が県NIE推進協議会と連携してNIE研修会を開くのは初めて。

ワークショップで、各自が選んだ記事の順位を話し合う参加者=30日、金武町の金武中学校

 4人グループで各自が気になった記事を選んで大きな紙に貼り、ほかのグループの作品に付箋紙でコメントを付け合う「新聞ツイッター」は、記事に順位を付けることで話し合う力を養うのも目的。講師の佐久間洋伊平屋小教諭は「話す力もつき、多様な考え方に触れられる」と効果を説明した。金武小の金城律子教諭(40)は「遊び感覚でできる。クラスでも取り入れたい」と感想を話した。
 道徳の教材になる記事を児童・生徒に選ばせる兼松力大里中教諭のワークショップに参加した島袋京子教諭(28)=金武中=は「自分で記事を選んで発表するのが楽しかった。子どもたちにも楽しさを感じてもらえると思う」と話した。
 甲斐崇県立教育センター研究主事が主に写真を使った実践、仲程俊浩教諭(城北中若夏分校)が慰霊の日の地元紙、全国紙の読み比べを紹介した。

NIE提言 優しく易しく 静岡 全国大会が閉幕

 【静岡市で安里努】第18回NIE全国大会静岡大会(主催・日本新聞協会)最終日は26日、静岡市内で公開授業や分科会などを行い(1)NIEの意義や魅力の発信(2)「やさしいNIE」を意識した紙面づくり・環境づくり(3)新聞とデジタルとの連携・共存-とする提言を発表して閉幕した。(8月3日付で詳報)

教師によるNIE研究会の運営法などを模造紙に書き出していくアドバイザーたち=26日、静岡県コンベンションツアーセンター

 「易しい」と「優しい」二つの意味を込めた「やさしいNIE」をキーワードに前日から1300人余りの教師らが議論した。
 分科会「『3年目対策』を考える」では、2年の実践指定校の期間が終わると活動が停滞する傾向への対応を話し合った。「新聞が提供されるから実践するのではなく、授業がうまくなるから新聞を使うと意識させたい」といった意見や職務としてNIEを位置づけているという報告があった。
 第19回大会は来年7月31日と8日1日に徳島市で開催される。

「教科書より楽しい」新聞 静岡でNIE全国大会開幕

 【静岡市で具志堅学】第18回NIE全国大会静岡大会(主催・
新聞協会)が25日、静岡市内で開幕した。教育の現場で新聞活用
を進める教員や研究者ら1300人余が全国から集い、NIE活動
の裾野を広げようと討議する。シンポジウムでは教員と小中高生が
登壇。「子ども同士で新聞の良さを伝えていきたい」「教科書で授
業するよりも楽しい」など子どもの視点で提言があった。

全国から教員や研究者ら1321人が集い新聞活用に ついて話し合ったNIE全国大会=25日、静岡県コンベンション アーツセンター

 静岡市は新聞協会が1985年、初めてNIEを提唱した発祥の
地。
 大会では原点に戻り、誰もが無理なく取り組むことができる「や
さしいNIE」を目標にした。最終日の26日は公開授業や実践発
表がある。
 シンポでは、教員が記事の活用で戸惑う現状が紹介された。子ど
もの関心を引き出すために記者が授業することや、分かりやすい表
現で記事を書いてほしいなどの要望もあった。
 清水東高2年生で校内新聞を作っている山内花緒(かお)さんは
「新聞は、どんな授業でも朝の会でも帰りの会でも使うことができ
る。学校で面白さに気付けば、家でも読みたいと思うはずだ」と報
告。
 浜松市立積志(せきし)中教諭の高塚陽子さんは「3人の子ども
たちが、大勢の大人の前で堂々と話せるように育ったということが
(NIEの)成果」と感激していた。

【サイト追加情報】8月3日(土)付の特集紙面で詳しくお伝えします。

泊キッズの30人 スクラップ挑戦

 泊キッズ児童クラブの子ども30人が23日、那覇市泊のとまり会館で新聞スクラップ作りに挑戦した。家族にプレゼントしたい記事をテーマに画用紙に記事を張り、コメントを書いたり、飾り付けるなどして楽しんだ。

床に新聞を広げ、好きな記事を切り抜いていく子どもたち=那覇市泊・とまり会館

 沖縄タイムス読者局員がスクラップの方法を説明した。
 泊小3年の宇良光君は「大生き物展」の紹介記事など生物を取り上げた記事を集め、「海をきれいに」と見出しを付けた。「お父さんと海や山に行くのが好き。ゲッチョ先生の連載を集めていて、今日は久しぶりにスクラップができて楽しかった」と喜んだ。

面白い記事いっぱい! スクラップ教室 3市で210人参加 親子で作業 弾む会話

   夏休みに入って初めての日曜となった21日、糸満、宜野湾、名護の3市で沖縄タイムスの地域販売店会が主催する新聞スクラップ教室が開かれた。合わせて約210人の親子が参加し、切り抜いた記事を話題にコミュニケーションを深めた。
 初めて開催した糸満市販売店会の教室(市生涯学習支援センター)には90人余りが訪れた。琉球舞踊を習って3年の與那覇優さん(潮平小2年)は恋の歌を集めた琉舞の図解記事を切り抜いた。「自分が好きな曲以外にもいろんな歌や踊りがあることが分かった」とうれしそうに話した。
 4年目の開催となる宜野湾市販売店会の教室(市民図書館)には約60人が参加。ロシアで四角いスイカが8万5千円で売られている記事を選んだ米(よね)彩圭(あやか)さん(普天間第二小6年)は「新聞はあまり読まなかったけど、面白い記事がいっぱいあった。これからは毎日読みたい」と記事との出合いを楽しんだ。
 金武・宜野座以北の販売店連合会が開いた教室(名護市大西区公民館)は60人余りが紙面の仕組みなどの講話を聞いた後、製作開始。野球部に入っている糸村昌真君(金武小3年)は県高校野球準決勝の記事に注目した。「美里工業が2アウトから7点も取って勝ったのが分かった。すごい」と試合展開を読み取っていた。

糸満・初開催で90人余りの親子が参加した糸満市販売店会のスクラップ教室=糸満市生涯学習支援センター

 

宜野湾・気になった記事を切り抜いて作品をつくった宜野湾市店会のスクラップ教室=宜野湾市民図書館

 

名護・家族で作品づくりを楽しんだ名護市でのスクラップ教室=大西区公民館

 

好きな題材 話し合う 越来小 スクラップコンテスト出品へ こつ学ぶ(2)

 沖縄市立越来小学校PTCA主催の新聞スクラップ教室が20日、同校で開かれた。約50人の親子が自分の気になった記事を色ペンで囲み、意見交換する新聞活用法を学んだ。

親子で気になる記事を探した越来小学校PTCAのスクラップ教室=沖縄市越来

 県内の2選手が車いすバスケットボールの日本代表に選ばれた記事を切り抜いた喜友名朝希(ともき)君(5年)は「夢を諦めずに代表に選ばれたのはすごいと思った。自分もずっとバスケットを続けて琉球ゴールデンキングスの選手になりたい」と感想を発表した。母親のさゆりさん(40)は「記事をきっかけに子どもの夢をあらためて聞くことができた。親子で会話も弾んだのでよかった」と話した。
 沖縄タイムス社読者局員が新聞の仕組みなどを解説し、夏休み明けに募集が始まるスクラップコンテストの概要も説明した。

記事集め、テーマ決定 嘉数小 スクラップコンテスト出品へ こつ学ぶ(1)

 夏休み明けに募集が始まる県新聞スクラップコンテスト(主催・沖縄タイムス社)への出品を目標に、宜野湾市立嘉数小学校PTAは20日、スクラップ教室を校内で開いた。夏休み初日に約40人の親子が参加し、作業のこつを学んだ。

気になった記事について話しながらスクラップ作品をつくる親子ら=宜野湾市立嘉数小学校

 同社読者局員が(1)ノート(2)切りぬき新聞(3)新聞感想文-の3部門があるコンテストの概要を説明。いずれの部門でもまずは気になった記事を切り取って集め、テーマを考えることを勧めた。切り抜くときに掲載日を書き留めるなどのこつも話した。
 天気予報欄と、プールでの着衣水泳教室の記事を並べて貼った佐久間結良(ゆら)さん(4年)は「気象予報士になりたいので、水難事故が起こらないように情報を伝えたいと思って、二つの記事を並べた」と、ユニークな記事の取り合わせの理由を話した。