うつ病で休職した人が職場復帰を目指す施設「BowL(ボウル)」で18日、新聞記事を使ったグループワークがあった。9人の研修生が同じ日の紙面から各自が選んだ記事を紹介し、活発に意見を交換した。
代表取締役の荷川取佳樹さん(46)は「閉じこもってしまううつ病の人に一番いいのは思いを吐き出すこと。新聞記事を基に話すと普段より発言が増えて、効果が高いと感じた」と手応えを感じていた。
記事を紹介し合うグループワークは、研修生がそれぞれの経験を話しながら和気あいあいと進み、視点の違いなどを楽しんだ。
30代の女性は「新聞は自己完結型のメディアだと思っていたが、ほかの人と読むことで考えていることが共有できて面白かった」と感想を話した。沖縄タイムスNIE事業推進室の安里努事務局長が新聞の仕組みや製作過程を説明。見出しを読むだけで大意が分かることなどを伝えた。
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