新聞を使った授業作りの実践講座が8日、沖縄市与儀の県立総合教育センターであった。中学、高校の社会科教師18人が米軍ヘリコプター墜落事故を報じる地元紙と全国紙を読み比べるワークショップなどに挑んだ。
夏期短期研修の一環。NIE公認アドバイザーで同センターの甲斐崇研究主事が講師を務めた。
教師らは宜野座村での米軍ヘリ墜落事故を報じた6日付の本紙などの地元紙と全国紙をグループごとに読み比べ発表した。
「地元紙の方が見出しも大きくて記事の量も多い」「1面に載せていない全国紙がある」「(一部の全国紙には)『住宅地から2キロ』という記述が見当たらなくて、危険性が伝わらない」「扱いの量でも内容でも認識の差を感じた」と互いの評価を交換。
甲斐主事は「まずは写真、漫画、見出しなどを使って慣れ親しむことから初めて」と助言。見出しをチェックして、気になった記事を選び紹介し合う実践や、朝の10~15分で読み聞かせるNIEタイムなど、新聞を気軽に活用できるメニューを紹介した。
球陽高の金城篤教諭は「新聞を使えば、物事を主体的に考えたり、批判的に見ることができるようになると思った。センター試験でも表とグラフを読み取る問題が出るので、それにも役立つと思った」と手応えを感じていた。
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