記事から広がる学び 喜瀬武原小中 異学年で交流

Share on Facebook

 新聞を学校教育に活用するNIEの授業が10月31日、新聞協会指定実践校の恩納村立喜瀬武原小中学校(西野朗校長)であり、小中学生23人が切り抜き新聞をもとにした意見発表のリハーサルを行った。小学生が中学生に刺激を受け、中学生は小学生に助言することで学習を深めた。小規模校の特性を生かした異学年交流の取り組みが進んでいる。11月はNIE月間。

切り抜き新聞をもとにした発表の内容を相談する小学生と中学生=恩納村立喜瀬武原小中学校

 小中学生は、切り抜き新聞を作り3、4人のグループで記事の内容や意見などを発表する課題に取り組んでいる。関心を持った記事を集めていくうちに、台風やオスプレイ問題などをテーマに決めて集めるグループが出てきた。
 中学の新垣和哉教諭は「一つの記事から関連する記事を探すなど、教師の思惑を超えた取り組みになった」と子どもたちの意欲に感心する。
 小学生は、聞く態度や集まった記事を限られた時間で取捨選択する力を中学生に学び、中学生は小学生に指導しようと、授業に入る前から準備を重ね、学習を深めていったという。この日の授業でも、発表の仕方を助言する姿が見られた。
 小学5年の外間華佳さん(11)は「新聞の授業は苦手だったけど、中学生と一緒にやるうちに面白くなってきた。発表する中身もアドバイスしてくれて楽しい」と笑顔で話した。
 11月30日には、県NIE推進協議会(山内彰会長)が、NIE実践フォーラムを沖縄市の県立総合教育センターで開く。

【追加情報】喜瀬武原小中学校のブログで、この授業の前の取り組みが報告されています。

 

 

前の記事:
次の記事: