沖縄ではどうなるの? 生活との関わり気づく
自分と社会のつながり探す
コザ小学校 知念佳奈子先生
対象 小学4年生
教科 国語
指導時間 2時間
【授業の様子】
なぜ新聞を読むのか。コザ小学校4年2組の子どもが意見発表を通して考えた。
中国の大気汚染の記事を選び、発表したグループがあった。「PM2・5が(黄砂と一緒に)沖縄にきたら大変になるんじゃない」
宮古島に地対艦ミサイルが配備された記事については「沖縄(本島)にも来たら、ミサイルが爆発するかもしれない」
普段から新聞を読んでいない子、記事に書かれていることが自分に関わりがないと思っている子が大多数を占めていた。しかし、仲間の発表を通じて、自分の生活との関わりを見つけていった。
「どんなところが自分に関係あるの」という知念佳奈子先生の問い掛けに次々と手が挙がり、にぎやかな意見交換の場に。新聞を通じて社会に触れることの大切さを感じていたようだった。
【授業の手順】
(1)目当てを確かめる
「普段新聞を読んでいるか」「新聞に書いてあることは、自分たちに関係があるか」と問い掛け、記事を読む目的意識を高める。
(2)記事を選ぶ
各グループに新聞2紙を1部ずつ配る。見出しから自分たちに関わりがありそうな記事を一つ選んで切り抜く。
(3)記事を読み込む
記事を読ませる。選んだ理由と要約を書かせ、スクラップを作る。教員は各グループを回って、内容をより理解できるよう手助けをする。
(4)発表
各グループごとに発表させる。教員は、聞いている子どもに問い掛けて発言を引き出し意見交流させる。
【ねらいとポイント】
■ねらい
積極的に新聞を使っています。子どもたちは長い文章を読めるようになり、辞書を使って語句を調べる習慣が身に付きました。意見交換もできるようになりました。
しかし、普段から新聞を読んでいる子は少数です。もっと新聞を身近なものとして捉えてもらおうと考えて取り組みました。子どもに興味と関心を広げてもらいたいからです。
■ポイント
「選んだ理由」「要約」「感想」の内容は、グループで話し合って決めるよう強調しました。文章を要約するときは、まず「誰が」「何をした」ということを考えさせるように呼び掛けました。
「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。
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