「修飾語名人」めざすぞ 児童の関心引き出す
カード使い文章組み立てる
比屋根小学校 大城拓先生
対象 小学3年生
教科 国語
指導時間 1時間
【授業の様子】
「修飾語名人になろう!」。元気な掛け声が、比屋根小3年2組の教室に響いた。3人一組で課題に挑む。
「建物が」「消え去っていた」。出題役の1人が記事から抜き出した主語と述語のカードを机に並べた。続いて取り出したのは「敷地から」「きれいに」と書かれた修飾語のカードだ。
解答する2人は相談しながら、四つのカードを何度も並べ替える。出題者もヒントを出して手助けする。ほどなく「敷地から建物がきれいに消え去っていた」という文章ができあがった。どのグループも活発に話し合い、パズルを解くように楽しんでいた。
短い文で主語、述語、修飾語がはっきりしている記事を選ぶため、3年生各学級の担任が集まり作業をした。その数は100種に上ったという。「作業しながら、あの子ならこの記事、この子ならこの記事を選ぶだろうなと想像しながら準備した」。2組の大城拓先生と3組の新垣空海(そらみ)先生は笑顔で話した。
【授業の手順】
(1)基本を確認する
パソコン教材で復習した後、主語、述語、修飾語の意味を確認する。
(2)目当ての確認
「主語と述語に修飾語を組み合わせて、分かりやすい一文にすることができる」という目当てを復唱する。
(3)カードを並べ替える
3人グループに分かれ、記事の主語、述語、修飾語をそれぞれ抜き出したカードを文章の意味が通るように並べ替える。1人が出題し、2人が解く。全員が出題者になるよう、3回繰り返す。
(4)みんなで解く
1~2人に出題させてみんなで考える。
【ねらいとポイント】
■ねらい
多くの情報が分かりやすく書かれていて、新しい情報が掲載されている新聞は、楽しみながら記事を選ぶことができ、子どもの興味や関心を引き出しやすいと思います。
ワラビーに掲載されている「ニュースアラカルト」は、コンパクトで5W1Hが明記されていることが多く、比較的気軽に活用できます。これらの記事で修飾語の役割と使い方を学んでもらいます。
■ポイント
子どもたちは前の授業までに、記事の中から主語、述語、修飾語を抜き出してカードにする作業を終えています。
使いやすい記事を教員が前もって選んでおくことが肝心です。記事を多数切り抜いて、抜き出す一文に蛍光ペンで印をつけておきました。子どもは、その中から好きな記事を選びます。
「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。
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