[NIE・実践しんぶん活用](3)宜野湾小学校 佐久間洋先生 最後のせりふ何だろな 読解・文章構成力を付ける 答えの理由考えよう

Share on Facebook

 

対象 小学校5年~
教科 国語・総合的な学習
指導時間 1時間

【ねらい】

前回に続き子どもたちが好きな漫画を使います。文章から考えて4こま漫画を並べ直すのは同じですが、最後のこまの吹き出しのせりふを考えさせる作業を加えることで、前回より高度な取り組みになります。
答えを導き出す話し合い活動を通して、思考力、判断力、表現力を育てます。

【ポイント】

「せりふを読み、4こま漫画を完成させよう」というめあては同じです。文章から考えることを強調します。「1こまずつ配る」「1こま目と4こま目は先に配らない」も同じです。
児童が考えた並べ方や、せりふについて、そう判断した理由を考えさせることが大事です。
グループや全体で答え合わせをする際、周りと違う答えが出たら「なぜ、その答えが間違っているのか」という理由を話し合います。その際、間違った児童に「あなたのおかげで、みんなで考えを深める機会が持てた」ということを常に伝えてください。
漫画のせりふと一言一句、同じものを引き出さなくても、重要な要素が入っていればOKです。今回は「赤」がはいっていれば正解としました。
この授業は、児童が気軽に意見を発表できる雰囲気づくりに役立つかもしれません。

【実践を終えて】

「言語活動」というテーマはハードルが高いように感じてしまいますが、漫画を通して気軽に取り組むことができました。

授業の手順

(1)漫画を配る

あらかじめ切り離しておいた漫画を1こまずつ、全員に配る。答え合わせのために各こまにA、B、C、Dなどの番号を付けておく。

(2)並べ直す

各こまの文章のつながりを意識しながら、正しく並べ直させる。2~3分でできるはず。

(3)セリフを考える

時間をたっぷりとります。うまく考えられない子には、積極的に助言する。

(4)4、5人で答え合わせ

グループで答えを合わせる。異なる答えがあれば、話し合ってもらい考えをまとめる。

(5)全体で答え合わせ

グループごとに答えとそう判断した理由を発表させる。正解を発表し、異なる答えについて、意見を求めるなど考えを深める。

前の記事:
次の記事: