対象 小学校3年~
教科 国語・総合的な学習
指導時間 1時間
【ねらい】
「写真の人 何て言ってる?」「記事がバラバラ! 助けて」(11月1日付NIE特集)に続いて、新聞に慣れ親しむ取り組みです。「分からないことがあれば調べる」という習慣をつけると同時に、文脈から意味を推測して読み進める力をつけてもらいたいと思います。一人で新聞を読めるようになるきっかけづくりです。スクラップや意見発表などの実践へつなげます。
【ポイント】
あらかじめ台紙に新聞を貼り付けておきます。全員が同じ記事で学習するので印刷しておくと便利です。コメントを書き込む余白ができるよう30行程度の記事を選んでください。台紙には、新聞の名前、日付、ページ名を書き込ませてください。
ワラビーなどの子ども新聞を使えば低学年も活用できます。
記事の内容を把握させることが大事なので言葉の意味を調べさせることを優先しましょう。習っていない漢字の読み仮名を調べるのに時間がかかってしまうのなら、先生が教えてあげてもいいと思います。前もって読み仮名を書き込んでおくのも一つの方法です。
例に挙げた記事中の「NPO」「抱卵」「環境省」などのように、新聞記事には小学生用の辞典に取り上げられていない言葉が使われています。見出しの言葉遣いにも特色があります。子どもたちとやりとりをする中で意味を考えさせて、必要なら先生が教えてあげてください。
【実践を終えて】
子どもたちは「意味が分かるようになると新聞の内容がたくさん分かるようになった」「辞典や人の意見を聞いたら分かった」と感想を寄せています。
授業の手順
あらかじめ切り抜いた記事を貼った台紙を生徒に配る。
(2)記事を読ませる
5分間くらい記事を読ませる。意味が分からなかったり、読めなかったりする漢字や言葉を国語辞典や漢字辞典で調べさせる。
(3)意味を書き出す
余白に吹き出しをつけて、その中に調べた言葉の意味を書き込ませる。辞典にない言葉については、ヒントを与えながら全体で確認し、意味を書き込ませる。
(4)記事の内容を確認
全体に問い掛けて記事の内容を確認する。挙手させて発表させてもいい。最後に学んだことを台紙に書き込ませる。
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