対象 小学校2年
教科 国語
指導時間 1時間
【ねらい】
児童にとって親しみやすい写真を使います。擬態語・擬声語・比喩表現といった「様子を表す言葉」を理解させます。日記や作文、詩など文章を作る力を身につけてほしいと思います。児童同士で話し合うことでコミュニケーションに必要な表現力も育てます。
【ポイント】
これまでの授業で写真や、音を消した動画(雨・火事)などを使い、様子を表す言葉について学んできました。
今回は、クリスマスが迫りクリスマスツリーなどの電飾が話題になっており、興味を引くかと思い、新聞に掲載されていた中国上海の夜景の写真を大きく扱った記事を選びました。
短文を作る前に付せん紙に書き込んでもらうのは、写真の中の言葉で表す対象となる部分に、貼れるからです。
短文の内容をグループで確認する際、3人一組として一人に司会役を担わせます。二人だと意見の強い人に引きずられ、4、5人だと話し合いに加わらない児童が出てくるためです。
完成した短文を短冊に書き込んだあとは「主語」に赤、「述語」に青、「様子を表す言葉」に黄色で傍線を引き、言葉の役割について色で印象付けることを狙いました。
【実践を終えて】
大部分が授業を楽しみました。文を書くことを苦手にしていた児童が、短文を書くことができました。家庭での復習に取り組んでくれた児童が半数に上ったことが、うれしかったです。
授業の手順
(1)めあてを確認する
擬音語・擬態語・比喩表現を例示したあと「様子を表す言葉を見つけて文を作ろう」というめあてを確認する。
(2)ワークシートを配る
題材に選んだ写真が掲載されている紙面を紹介する。写真を貼ったワークシートを配る。
(3)言葉を考えさせる
写真から思い浮かべた様子を表す言葉を付せん紙に書き込ませる。
(4)文章をつくる
集めた言葉を使って短文をつくる。主語・様子を表す言葉・述語が入っているか確認させる。グループ内でも確認させる。
(5)短冊に書いて黒板へ
短文を短冊に書いて黒板に掲示し発表会を行う。挙手させ他の児童の短文でいいと思ったところと、その理由を述べさせる。
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