一押し記事に個性キラリ 未来高校沖縄 NIE授業 切り抜き新聞作り

 広域通信制の未来高校沖縄学習センター(那覇市泉崎)で15日、本紙記者によるNIE出前授業があった。グループで切り抜き新聞を作って、各自が選ぶ記事の違いや共通性を実感した。

ほかのグループの切り抜き新聞にコメントを付け合う生徒=15日、那覇市泉崎・未来高校沖縄学習センター

 3年生21人が受講。整理部の具志堅学記者が見出しやリード文を読むことで大意がつかめることや、関心がなかった分野の記事との出合いがあり視野が広がることなど、新聞の読み方や特性を話した。
 4、5人のグループになり「今日の一押し記事」をテーマに1人1枚ずつ選んだ記事を紙に張って切り抜き新聞を作成。ほかのグループの切り抜き新聞を見て回って付せん紙に感想を書いていった。「同じ記事を選んであってうれしい。見逃した記事もあって着眼点がいいと思った」というコメントがあった。

新聞から言葉集め作品に 教師向けNIE講座

 教師向け講座おきなわNIEセミナー(主催・県NIE推進協議会)が17日、那覇市の琉球新報社で開かれた。新聞から好きな言葉を切り抜いて集める「ことばの貯金箱」では生徒へのメッセージや家族への感謝などを思い思いの言葉を選んで作品にした。(28日付「月刊NIE」で詳報

新聞から心に残った言葉を切り抜いて集め、紹介し合う参加者=17日、那覇市天久・琉球新報社

 NIEアドバイザーの古波津聡コザ小学校教諭が「気軽に取り組めるNIE」をテーマに3つの実践を紹介、23人が受講した。
 「ことばの貯金箱」を児童と実践した古波津教諭は「児童の言葉遣いが乱暴と感じていた。きれいな言葉には元気を与えるなどの力があると伝えたかった」と取り組んだ意図を話した。
 糸満中学校の内山直美教諭は自分のクラスの子に贈る言葉として「自立」「目標高く」「飛躍」などの見出しを切り抜いて台紙に貼った。「学活で取り組むと、言葉を通してクラスが仲間意識を持てるのではないか」と感想を話した。

幸地さんちのNIE(106)ドラえもん、全米放送へ

ドラえもん米デビュー

世界でも人気になるね

 人気アニメ「ドラえもん」のアメリカ放送が決まりました。幸地富代さん(43)、功哲君(11)親子は、盛り上がっています。

ドラえもん、全米放送へ

■2014年5月10日社会30面
 のび太は「ノビー」、どこでもドアは「エニーウエアドア」-。日本で長年親しまれているアニメ「ドラえもん」が、ウォルト・ディズニーの子ども向けチャンネルで今夏から、全米で放送されることが、9日分かった。

功哲君▶ドラえもんだ!
富代さん▶アメリカデビューするんだって。名前や道具の呼び方が面白い! 「どこでもドア」は「エニーウエアドア」だって。
功哲君▶「エニーワールドドア」は? どの世界でも行けそう! ポケットの名前はどうなるのかな? 「マジックポケット」とか!
富代さん▶もとは「四次元ポケット」だよね。ほら…、ドラえもんの英語版本に書いてある。「4-D(Fourth Dimensional)Pocket」。今はやりの4Dで「4Dポケットかな」。
功哲君▶のび太は「ノビー」かぁ。アメリカの人にドラえもんって言ったら分かるんだ!
富代さん▶日本のアニメは、世界でも人気だからね。
功哲君▶ポケモンも有名でしょ。
富代さん▶宮崎駿さんも世界で認められているね。ディズニーチャンネルで放送されたら、もしかしてドラえもんがミッキーみたいに。
功哲君▶ディズニーランドに登場したりして!!!

上阪さんちのNIE(105)米軍ヘリ 部品落とす

空からの落下物 怖いよ

事故 日常にならないで

 米軍ヘリから部品が落ちる事故がありました。度重なる米軍機の事故に、上阪きらりさん(13)、あゆみさん(38)親子はあきれ顔です。

米軍ヘリ 部品落とす

■2014年5月2日社会27面
 在沖米空軍によると4月24日夜、米軍嘉手納基地所属のHH60救難ヘリコプターが、うるま市具志川上空の海抜約240メートル(約800フィート)を飛行中、窓からプラスチック製通風孔(重さ約36グラム)が落下した。米軍は30日午後、沖縄防衛局に連絡するまで公表していなかった。被害情報はない。

 

 

 

きらりさん▶沖縄に引っ越してきた最初のころは、エンジン音が聞こえるたびに空を見上げて、飛行機や戦闘機を探していたな。
あゆみさん▶今は違うの?
きらりさん▶当たり前になってしまったから、わざわざ見ないよ。だけどね、きっと沖縄の学校だけだよ、米軍機がうるさすぎて先生の声が聞こえなくてイライラするのは。
あゆみさん▶音は我慢できても、事故は当たり前になってほしくないね。
きらりさん▶空を見上げなくなった理由の一つに、何かが落ちてくるかもって、恐怖があるよ。
あゆみさん▶今度は部品が落ちたって。しかも、事故から6日後に通報。問題だね。
きらりさん▶沖縄に来て初めてこんな事故が日常にあると知ったよ。
あゆみさん▶飛行機が嫌いになった?
きらりさん▶ううん。旅客機と戦争のための乗り物は違うでしょ。沖縄の空には、ミサイルを積むことのできる乗り物が飛ぶから怖いね。

幸地さんちのNIE(104)うちなーぐち安全標語

分かりやすく伝えてるね

警察官と仲良くなれそう

 うちなーぐちで交通安全標語の講話をしている、という記事を読んだ幸地富代さん(43)、功哲君(11)親子。うちなーぐちに挑戦し、関心を深めました。

うちなーぐち安全標語

■2014年4月4月24日地域22面
 【南城】わたいるめー、なーちゅけーん、にじりひじゃい(渡る前、もう一度、右左)-。与那原署久手堅駐在所の小渡錫幸巡査部長(53)が、交通安全の標語をうちなーぐちに訳し、お年寄り向けに講話を続けている。慣れ親しんだ言葉で理解もしやすいと評判も上々だ。

 

富代さん▶「わたいるめー、なーちゅけーん…」
功哲君▶何? それ!?
富代さん▶うちなーぐちに挑戦しているわけさ~。
功哲君▶お父さんやおばあちゃんなら分かるかも!
富代さん▶読んだだけでは、意味が分からないな。会話は、ちょっとずつ分かるようになってきているけど、話すのはまだまだムリだ…。
功哲君▶ぼくたちには分かりにくいけど、おじいちゃん、おばあちゃんたちには分かりやすいのかも。
富代さん▶絵で説明すると、さらに伝わりやすいね。地域で活躍している警察官ならではの工夫だ。相手に分かりやすい言葉で話しかけているんだね!
功哲君▶警察だと思うと怖いけど、仲良くなれそう~。
富代さん▶今、うちなーぐちを広める活動が盛んになっているみたい。うちなーぐちでコミュニケーションが取れたら楽しいだろうな!
功哲君▶叱られても意味が分からなくて、よけい叱られたりして。

[遊びながら学ぼ]五七五でコメント 宮平千優さん(小学5年)・百恵さん親子

食のバランス考える

記事を少しずつ区切って一緒に読む宮平千優さん(右)と百恵さん=中城村

 記事の感想を書くのが新聞スクラップの王道です。でも、何を書いていいのか戸惑うことも。そんなときは文字数に制限をつけるとかえって書きやすくなるものです。中城南小学校5年生の宮平千優(ちひろ)さんと母親の百恵さんがコメントを五七五で表現することに挑戦しました。

 

 

 

 百恵さん ちーちゃんは食べるのが好きだから、南風原で戦後の食事の変化を振り返ったという記事がいいんじゃない。何が分かった?
 千優さん 男(の平均寿命)が30位になったこと。
 百恵さん 1925年ごろは、(1日に食べる)脂肪が7グラムだったのに、最近は70グラムだって。
 千優さん 10倍だ。
 百恵さん ちーちゃんならどうする?
 千優さん 肉を減らす。
 百恵さん 考えたことを五七五にしてみようか。
 (しばらく考える)
 千優さん 「ふり返り 肉からイモへ 今もどる」
 百恵さん 「今もどる」がいいね。よく思いついたね。お母さんも考えよう。
 千優さん 「肉減らす 食のバランス 気をつけて」。あ、肉が同じか。何かに変えたいな。「お母さん」にしよう。
 百恵さん じゃあ、ちーちゃんの激励を受けて。「頑張るぞ! うちの献立 まかせてね」。食のことをいろいろ考えられていいね。

  使用したワークシート「おもしろ見出しシート」はこちらからダウンロードできます。

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。