上阪さんちのNIE(85)中国の大気汚染「最悪」

中国 大気汚染で休校だ

米国は好天で休みってさ

 台風で楽しみなイベントが延期に。上阪きらりさん(12)は残念がりながらも、母あゆみさん(37)と、どんなときに休校になるのかを調べました。

中国の大気汚染「最悪」

■2013年10月22日総合6面
 【北京共同】中国東北部は20日から21日にかけ、深刻な大気汚染に見舞われた。黒竜江省ハルビン市の一部では21日、微小粒子状物質「PM2・5」の濃度が一時、1立方メートル当たり千マイクログラムを観測。中国が定める6段階の大気汚染レベルで最悪となった。学校が休校になったり、視界不良で交通事故が多発したりするなど市民生活に影響が出た。

 

 

きらりさん▶ガーン! 台風で修学旅行が延期になっちゃった。
あゆみさん▶残念だね。でもくよくよしていないで、世界ではどんなときに学校がお休みになるか調べてみよう。この写真見て。
きらりさん▶うわ! 真っ白!
あゆみさん▶今問題になっているPM2.5による大気汚染だよ。
きらりさん▶中国では大気汚染で休校になるんだね。かわいそう。
あゆみさん▶高度成長期の日本でも大気汚染があったんだ。鼻を刺す臭いがして、昼間でもライトをつけないと運転できなかったそうよ。
きらりさん▶日本が経験者なら、領土問題とかでけんかしてないで、助けてあげればいいんじゃない。
あゆみさん▶そうだね。もちろん日本の科学者も協力しているよ。
きらりさん▶早く青い空が見たいだろうね。
あゆみさん▶青い空といえば、アメリカでは天気がよくて休みになった学校があるよ。
きらりさん▶うらやましい! 「サン・デー」だね。

記事から広がる学び 喜瀬武原小中 異学年で交流

 新聞を学校教育に活用するNIEの授業が10月31日、新聞協会指定実践校の恩納村立喜瀬武原小中学校(西野朗校長)であり、小中学生23人が切り抜き新聞をもとにした意見発表のリハーサルを行った。小学生が中学生に刺激を受け、中学生は小学生に助言することで学習を深めた。小規模校の特性を生かした異学年交流の取り組みが進んでいる。11月はNIE月間。

切り抜き新聞をもとにした発表の内容を相談する小学生と中学生=恩納村立喜瀬武原小中学校

 小中学生は、切り抜き新聞を作り3、4人のグループで記事の内容や意見などを発表する課題に取り組んでいる。関心を持った記事を集めていくうちに、台風やオスプレイ問題などをテーマに決めて集めるグループが出てきた。
 中学の新垣和哉教諭は「一つの記事から関連する記事を探すなど、教師の思惑を超えた取り組みになった」と子どもたちの意欲に感心する。
 小学生は、聞く態度や集まった記事を限られた時間で取捨選択する力を中学生に学び、中学生は小学生に指導しようと、授業に入る前から準備を重ね、学習を深めていったという。この日の授業でも、発表の仕方を助言する姿が見られた。
 小学5年の外間華佳さん(11)は「新聞の授業は苦手だったけど、中学生と一緒にやるうちに面白くなってきた。発表する中身もアドバイスしてくれて楽しい」と笑顔で話した。
 11月30日には、県NIE推進協議会(山内彰会長)が、NIE実践フォーラムを沖縄市の県立総合教育センターで開く。

【追加情報】喜瀬武原小中学校のブログで、この授業の前の取り組みが報告されています。

 

 

[遊びながら学ぼ]写真で新聞作り 銘苅優音君(小学1年)・末子さん親子

にぎやかに切り抜き

協力して作品を仕上げた(右から)兄の銘苅迅音君、母親の末子さん、優音君、いとこの上原瑠夏さん、姉の彩音さん

 紙面を開けば写真がいっぱい。記事を読むのが難しい小さな子も、写真を「読む」ことができます。豊見城市立長嶺小1年の銘苅優音(ゆうと)君(7)と母親の末子さんがお気に入りの写真を集めた切り抜き新聞を作りました。兄弟もいとこも飾り付けを手伝ってにぎやかな作品ができました。

 

 

 

 末子さん 「楽しい」「かっこいい」「悲しい」「怖い」とかいろいろあるけど、どのテーマにする?
 優音君 「うれしい」がいいなー。
 末子さん そう。どれがうれしそうに見えるかな。
 優音君 トロフィー持ってるから、これ! あと(手を上げて)イエーってやってるものも。
 末子さん なるほど。笑顔の写真がたくさん集まってきたね。どれを一番上に置いたらいいかな。
 優音君 これ。走ってるやつ。
 末子さん だんだんできてきた。題名はどうする?
 優音君 うーん。豊見城新聞、喜び新聞…。喜んでる新聞にする。
 末子さん 書いてみて。
 優音君 うん。「よろこびしんぶん」。(記事を紙に)貼るのは楽しかった。顔が笑っていたり、イエーって(ポーズ)しているから、うれしいって分かったよ。

 

 「遊びながら学ぼ」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」ページで連載します。

[実践 わたしの活用術](12)カード使い文章組み立てる(小学3年・国語)

「修飾語名人」めざすぞ 児童の関心引き出す

カード使い文章組み立てる

比屋根小学校 大城拓先生

対象 小学3年生
教科 国語
指導時間 1時間

【授業の様子】
 「修飾語名人になろう!」。元気な掛け声が、比屋根小3年2組の教室に響いた。3人一組で課題に挑む。
 「建物が」「消え去っていた」。出題役の1人が記事から抜き出した主語と述語のカードを机に並べた。続いて取り出したのは「敷地から」「きれいに」と書かれた修飾語のカードだ。
 解答する2人は相談しながら、四つのカードを何度も並べ替える。出題者もヒントを出して手助けする。ほどなく「敷地から建物がきれいに消え去っていた」という文章ができあがった。どのグループも活発に話し合い、パズルを解くように楽しんでいた。
 短い文で主語、述語、修飾語がはっきりしている記事を選ぶため、3年生各学級の担任が集まり作業をした。その数は100種に上ったという。「作業しながら、あの子ならこの記事、この子ならこの記事を選ぶだろうなと想像しながら準備した」。2組の大城拓先生と3組の新垣空海(そらみ)先生は笑顔で話した。

【授業の手順】
(1)基本を確認する
 パソコン教材で復習した後、主語、述語、修飾語の意味を確認する。
(2)目当ての確認
 「主語と述語に修飾語を組み合わせて、分かりやすい一文にすることができる」という目当てを復唱する。
(3)カードを並べ替える
 3人グループに分かれ、記事の主語、述語、修飾語をそれぞれ抜き出したカードを文章の意味が通るように並べ替える。1人が出題し、2人が解く。全員が出題者になるよう、3回繰り返す。
(4)みんなで解く
 1~2人に出題させてみんなで考える。

 

【ねらいとポイント】

比屋根小学校 大城拓先生

■ねらい
 多くの情報が分かりやすく書かれていて、新しい情報が掲載されている新聞は、楽しみながら記事を選ぶことができ、子どもの興味や関心を引き出しやすいと思います。
 ワラビーに掲載されている「ニュースアラカルト」は、コンパクトで5W1Hが明記されていることが多く、比較的気軽に活用できます。これらの記事で修飾語の役割と使い方を学んでもらいます。
■ポイント
 子どもたちは前の授業までに、記事の中から主語、述語、修飾語を抜き出してカードにする作業を終えています。
 使いやすい記事を教員が前もって選んでおくことが肝心です。記事を多数切り抜いて、抜き出す一文に蛍光ペンで印をつけておきました。子どもは、その中から好きな記事を選びます。

 

「実践わたしの活用術」は毎月最終水曜日の「月刊NIE」のページで連載します。

「働く」テーマに新聞自作 興味持つ記事材料に 若狭公民館講座

 那覇市若狭公民館主催の青年のための講座「私と仕事のいい関係」で21日、沖縄タイムスNIE事業推進室から講師を招いた切り抜き新聞を作るワークショップが開かれた。20人余りが仕事や自分の価値観でテーマを決め、記事を切り貼りしてオリジナルの新聞を作った。

記事を切り貼りした自作の新聞を紹介し合う参加者=21日、那覇市・若狭公民館

 働くことをテーマにした連続5回講座の3回目。新聞の読み方を学ぶとともに、記事選びを通して自己の興味関心に向き合うことを目的にした。
 「今の仕事に関係する記事」「理想の仕事」「癒やされる記事」「問題意識にひっかかる記事」のテーマ例から一つ選び切り抜き新聞を作った。同じ日の紙面を使っても選ぶ記事はほとんど違い、「女子力アップ新聞」など個性的な名を付けた新聞も。出来上がった新聞を互いに読み、付箋紙でコメントを付け合った。
 観光に携わる金子郁子さん(31)は「一つの記事でもいろいろな見方ができると思った。客観的に見るととても参考になった」と感想を話した。
 講座は月曜日の夜7時半から2時間開催。28日は起業した若者の講話がある。

 

【追加情報】
 若狭公民館のブログで詳しい内容が掲載されています。

高校生 見出し“発見” 那覇国際 新聞の読み方学ぶ 「読んだら面白い」

 県立那覇国際高校で17日、本紙記者を講師に招いた新聞講座があった。2年生44人が新聞の仕組みや読み方のこつを学び、当日の紙面から気になる記事を選んで意見を交換し合った。アンケートでは「見出しを読むだけで記事のだいたいの内容が分かることを知った」など講座前より新聞への関心が高まったとの回答が多かった。

選んだ記事について意見交換する那覇国際高校の生徒=17日、那覇市天久

 社会部の具志堅学記者が全ページの見出しに目を通し、興味が湧いた記事を選んで全文読む方法を説明。3人グループになった生徒は記事を紹介し、意見を交換した。
 原発事故の賠償で国民負担が794億円になるとの記事を選んだグループでは「安易に借金をしても東電は資金を生かせないのではないか」「私たちの世代が頑張って返していかなくてはならない」「自然災害なので何とも言えない」などの意見があった。生徒は講座の後、グループ内で出た意見を踏まえた意見文を書いた。
 アンケートでは「友達の意見を取り入れて視野が広がった」「興味なかった記事も読んでみたら面白かったのでもっと読んでみたい」などの声があった。

幸地さんちのNIE(84) 自転車盗防止 鍵かけで

鍵かけず自転車盗まれた

まずは防犯意識高めよう

 浦添で各種犯罪の対策会議がありました。犯罪防止のルールについて幸地富代さん(43)と功哲君(11)が話し合います。

自転車盗防止 鍵かけで

■2013年10月11日市町村22面
 浦添署管内で起きる自転車盗など各種犯罪に関する対策会議が9月30日、同署であった。浦添や陽明など7高校の生徒指導教諭を招き、8月末現在で102件と増え続ける自転車盗の現状と対策や、サイバー犯罪対策について協議し連携を確認した。同署によると、管内の全刑法犯は、2002年の2487件をピークに10年連続で減少しており、12年は約6割減の1055件だった。一方、自転車盗は横ばいで全窃盗犯に占める割合も年々増えているという。

 

富代さん▶見て! 浦添で自転車盗難やネット被害の話し合いがあったみたいよ。
功哲君▶去年のクリスマスに自転車を取られたのを思い出した。
富代さん▶被害に遭わないように自分でできることは最低限すべきだよ。まずは防犯意識!
功哲君▶鍵をかけなかった自分も悪い。でも、その後さび付いた自転車が見つかった時はショックだった。
富代さん▶ネット被害も同じ。問題に発展する前にトラブルに巻き込まれないか想像してみよう! 危険に気づいたら誰かに相談して身を守ること。
功哲君▶ネットで知り合った相手に待ち伏せされた事件…本当に怖くて悲しい。
富代さん▶ネットは便利だけどその分守るべきルールや気をつけるべきマナーも増える。そうだ! 「防犯常識テスト」を作り合格しないとネットにつながらない、とか…そういうシステム作ったらどうかな。
功哲君▶またテスト?!