スクラップコンテスト1次審査開始

 第2回沖縄県新聞スクラップコンテストの一次審査を始めました。応募点数は1月の第1回より約600点多い2600点余りになりました。ありがとうございました。優秀賞以上の審査結果はこちら
 正直なところ審査は難しいです。新聞を通して学ぶ様子が形になったものに優劣をつけることができるのか?という根っこの自問も湧いてきますが、子どもたちが発見した内容がうまく表現できているかを目安にしています。毎日記事を選ぶことを自分に課した子、親子でコメントを交換した家庭、宿題に出されて懸命に全うした子などなど。すべての子どもたちと、一緒に取り組んでくださった父母、祖父母の方々に「新聞を切り抜いてくれて、読んで考えてくれて、ありがとう」と、この場を借りて言わせていただきます。
 最終審査は21日。翌22日紙面で表彰式参加対象となる受賞者を掲載します。全入賞者は後日掲載。表彰式は12月1日(土)午前10時半、那覇市おもろまちの那覇市厚生会館(市水道局の隣の棟)3階ホールです。(読者局・安里)

 

 


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島袋さんちのNIE (47)読み聞かせ/全方位の海外戦略 奏功

日本企業は厳しい年に

不買運動も起こったね

 日本企業が苦戦しています。島袋敦也君(14)と父親の久仁人さん(49)は、経済の動きに注目しています。

全方位の海外戦略 奏功

■2012年11月6日経済面 「中国リスク」の逆風が吹く中、トヨタ自動車が2013年3月期の利益予想を上方修正した。全方位で加速させた海外戦略が功を奏し、特定地域の落ち込みに左右されない底力を見せつけた。

久仁人さん▶今年は円高の影響や尖閣問題で、日本はとっても厳しい年になったよ。
敦也君▶中国で日本企業が襲撃にあったり、不買運動が起こったりしたんでしょ。
久仁人さん▶そうだな。日本を代表する家電メーカーのパナソニックとシャープの赤字合計が1兆円超すとの記事もあったよ。
敦也君▶日本には資源がなくて、良い商品を作らないと発展しない国なんでしょ。
久仁人さん▶今日の記事でトヨタは厳しい中で、中国で売り上げが減った分を他のアジアの国々で伸ばして利益を伸ばしたとあるよ。
敦也君▶まるで、中国で起こることが予測できてたみたいだね。
久仁人さん▶記事に少子化問題などで日本ではこれから車が売れなくなるとある。
敦也君▶外国では危険も多いけど、突き進まなければいけないわけだ。

中原小学校公開授業の指導案

 11月3日に行われたうるま市立中原小学校のNIE公開授業の指導案(PDFファイル)を掲載します。
・1年生 国語「あそびにいこうよ『あきのあそび』」
・2年生 国語「かたかなの広場(2)」
・3年生 総合的な学習「新聞からうるま市をみつけよう」
・4年生 特別活動「新聞の見出しですごろくづくり」
・5年生 国語「季節の言葉 秋の空」
・5年生 社会「くらしを支える情報」
・6年生 総合的な学習「平和について考えよう」
・特別支援 国語「4コマ漫画のお話について考えよう」
・特別支援 国語「絵を見てお話や吹き出しを考えよう」

幸地さんちのNIE(46)スクラップ/翼が変化 求愛のため?

恐竜の翼は大人の印?

恋のアピールしたかも

 恐竜の翼は求愛に使われていた、という記事を読んだ幸地富代さん(42)、功哲君(10)親子。「それってオス、メス?」と会話が弾みます。

翼が変化 求愛のため?

■2012年10月26日国際面

 鳥類の祖先といわれる恐竜が、翼を持つように進化したのは、飛行よりも求愛のアピールに使うためという説を北海道大やカナダの研究チームがまとめた。


功哲君▶この恐竜、ハデだねぇ!
富代さん▶見た? 恐竜の記事。
功哲君▶「つばさ…が進化、求愛のため?」って。まだはっきりしてないのかぁ?
富代さん▶翼はあるけど飛ばないなんて、沖縄のあの貴重な鳥みたいだ。
功哲君▶ヤンバルクイナ!
富代さん▶翼ができるのは大人になってから。子どもは羽毛だけらしい。布団みたいに温かそう。卵を温めるのはメスの恐竜か、オスか…
功哲君▶オスだよ、絶対! グッピーもキレイなのはオス。恐竜もオスの方がかっこいいはず。
富代さん▶やっぱりオスがメスに気に入られるためなんだ。見た目も美しく、卵も温めないといけないのかぁ。恐竜もイケメン&イクメンが選ばれるのね…

見出しすごろく遊んだ学んだ  「明るいニュースは『進む』」 中原小でNIE実践フォーラム

新聞の見出しを切り貼りしたすごろくで時事を学ぶ中原小4年1組の児童=3日、うるま市中原小学校

 新聞を教育に活用する方法を紹介する第6回県NIE実践フォーラム(主催・県NIE推進協議会)が3日、うるま市立中原小学校(安里禮子校長)で開かれた。教師や保護者ら多数が参加し、学校現場での取り組みなどを見学した。
 特別支援学級を含めた各学年全クラスに分かれて行われた公開授業では、紙面からカタカナ語を見つけたり、地域のニュースを探すなど、児童らは新聞を教材に使って生き生きと学習に取り組んだ。
 分科会ではNIEアドバイザーの兼松力教諭(大里中)、甲斐崇教諭(浜川小)、佐久間洋教諭(伊平屋小)を講師に、教師や保護者らが新聞の持つ多様性などを学んだ。
 4年生は公開授業で、新聞の見出しを使ったすごろく作りに挑戦した。3日の紙面から「沖尚ナイン堂々凱旋」「オスプレイ飛行」などの記事を選んで紙に貼り、「明るいニュースは『進む』」「暗いニュースは『1回休み』」などのルールを決めながら、手作りのすごろくを完成させた。
 4年1組のクラスでは、「このニュースの方が大きい」「なるべく明るい話題をたくさん使いたいな」などの意見を出し合いながら和気あいあいと作業を進めた。仲松凜君(9)は早速すごろくゲームをした後「グループで話し合って、いい見出しを選ぶことができたのでよかった」と満足そうな表情だった。
 兼松教諭は分科会で、保護者に向けて新聞記事のスクラップの方法を指導。「家族それぞれが気に入った記事を探し、話し合うことでコミュニケーションが広がっていく」と効果を説明した。
 県NIE推進協議会の山内彰会長は「(NIEの)意義を共感できてうれしい。子どもたちのバイタリティーを引き出す一つの方法として、NIEに取り組んでもらえたら。絶対に自信につながる」と話していた。

好きな写真プレゼントに うるま市中原幼稚園でスクラップ教室

新聞から好きな写真を切り抜いてプレゼントをつくる中原幼稚園の園児と保護者=うるま市宮里・同園

 うるま市立中原幼稚園(安里禮子園長)で10月31日、園児と保護者が一緒に作品をつくる新聞スクラップ教室があった。約100人の園児が好きな写真を切り抜いて台紙に貼り、絵などを書き添えて父母や祖父母へのプレゼントにした。
 幸地諒真くん(6)はハロウィーンが題材の漫画「エイトマン」のそばにカボチャの絵を書き添えた。家の近くに生えているオジギソウについての図解記事や「お父さんが好きだから」と、闘牛の写真も貼り付けた。
 野球でそろえる子、人物写真を並べる子など関心の向く先はさまざま。新聞風に題字を書いて、切り抜いた見出しと写真を配置する子もいた。
 この日は参観日で、隣接する中原小学校で11月3日に行われる県NIE実践フォーラムの関連行事として開催。写真選びの過程で記事の内容を親が説明する場面も見られた。
 沖縄タイムス社読者局の安里努NIE担当が進行。写真を選んだ理由などで家族の話題の材料にできると伝えた。

幸地諒真君の作品

 

伊良波っ子“夢”集め

児童が選んだ「夢をかなえた人」の新聞記事をバックに経験を話す金城健さん(奥)=豊見城市立伊良波小学校

 豊見城市立伊良波小学校(神村逸子校長)で10月26日、新聞記事から仕事に打ち込む人や夢をかなえた人に関する記事を集め、職業観を磨く4年生の授業があった。ゲストに沖縄科学技術大学院大学準研究員の金城健さん(26)を招き、夢をかなえるまでの体験も聞いた。
 総合学習の教育課程研究集会の公開授業として行った。それまでの授業で記事を集めて新聞を作成。この日の授業ではグループごとに記事を紹介し、自分の夢と重ね合わせて発表した。
 長く現役で活躍するFC琉球の永井秀樹選手の記事を選び「僕も長く活躍できるプロ野球選手になりたい」と発表する男子児童やシェフを紹介したワラビーの連載記事から「私も修行してシェフになりたい」と話す女子児童もいた。
 ロボットのプログラムを研究する金城さんは「誰かのことを思って行動するロボットがいたら面白い」と高校生のころに研究の道を志した。苦手だった英語も「好きな研究のためなら話せるようになる」と語った。