新聞投稿で図書カード集め被災地に贈る 喜瀬武原中生

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 3年前から新聞のオピニオン欄へ投稿を続ける恩納村立喜瀬武原中学校(西野朗校長)の生徒が、掲載後に沖縄タイムスなど県内2紙から届いた500円の図書カード1万円分を東日本大震災の被災地へ寄贈する。生徒らは「好きな本を読んで元気になってもらいたい」と思いを込めた。カードは震災などで移住を余儀なくされた地域へ図書館の設置を支援する団体「みんなのとしょかん」を通じて被災地に送られる。

東日本大震災の被災地へ図書カードを送る喜瀬武原中の生徒たち=喜瀬武原中学校

 東日本大震災が起きた2011年3月、卒業式の準備をしていた当時の3年生が「被災地のために何か役に立ちたい」と国語担当の渡慶次よりえ教諭と相談し、新聞投稿でもらった図書カードの寄付を決めた。
 3年生は卒業したが、後輩が意思を受け継ぎ、授業や学校行事で感じたことをつづり積極的に投稿、20枚のカードがたまった。投稿数は全生徒で延べ60回を超え20回掲載された。渡慶次教諭は「子どもたちの思いが被災地に伝わってほしい」と目を細める。
 投稿最多で4回掲載された3年の與儀美羽さんは「大切な物がたくさん無くなった被災地の人に大好きな本を買ってもらえればうれしい」と期待。投稿を通して「自分の意見をまとめるのがうまくなった。1分間スピーチも上達した」と思わぬ効果もあった。
 1年の大城幸輝君は「人助けにつながることは今後も続けたい」と支援の継続を決意。「喜瀬武原の良いところを書いて投稿文が載ったらうれしい。被災地に図書カードが送れるようにこれからも頑張りたい」と意気込んだ。

【2014/03/31追加情報】

 「みんなのとしょかん」のブログで紹介されました。

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