対象 小学校6年
教科 社会
指導時間 2時間
【ねらい】
教科書の単元「日本と世界のつながり」を、新聞を使って発展させます。直近に起きた出来事を調べることで、より「世界」について身近に考えることができるようになると思います。
地域(大陸)ごとに分類し、どんな点でつながっているのかを考えさせることで、情報を整理する能力を高めます。
【ポイント】
あらかじめ切り抜いた記事を紹介し、地域や記事の内容を確認することが大事です。作業中は机の間を回り、積極的に助言します。作業の途中で、進度の早い児童の例を紹介すれば、他の児童も支援できます。
「スポーツ」「文化交流」といったなじみやすい2、3の分野に絞ると探しやすくなるかもしれま せん。時間に余裕があれば、児童の切り抜きを紹介しながら、記事の内容や日本とのつながりについて全体で考えを深めてもいいでしょう。
【実践を終えて】
国際関係の記事は内容の理解が難しい場合もありますが、児童なりに興味・関心を持って調べていました。「新聞を毎日読むようにします」と日記に書いた児童もいました。
授業の手順
〈1時間目〉
(1)めあてを確認する
これまでの学習を振り返る。前もって切り抜きを紹介。作業の手順を例示して記事から日本とのつながりを探すことを意識させる。
(2)記事を探す
新聞を1人当たり2部配る。20~25分かけて記事を探す。選んだ記事を ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オセアニア、北アメリカ、南アメリカの6地域に分類してスクラップ帳に貼る。地図で日本との位置関係を確認させる。
〈2時間目〉
(1)意見交換
グループでスクラップ帳を交換し、互いの記事や書き込みを読む。どのような点で日本とつながっているのかを考えさせる。
(2)発表
自分で選んだ記事と他の児童が選んだ記事をワークシートにまとめる。一言程度の要約と、どんな分野(文化、戦争・紛争、政治、環境など)でつながっているかを書き込み、さらに分かったこと、自分の考えを書き込む。各グループから1人ずつ発表する。
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