[スクラップ]好きな記事 集めて発表 浦添市販売店会 親子110人参加

 沖縄タイムス浦添市販売店会が主催する新聞スクラップ教室が7日、てだこホール多目的室であった。小学校低学年、高学年に分かれ、計110人の親子が好きな記事や写真を切り貼りして、作品を作った。

新聞から好きな写真や記事を切り抜いて台紙に貼っていく子どもたち=浦添市・てだこホール多目的室

 人前で表現する力を育てようと発表タイムも長く取った。同日付の「ワラビーDo科学」を選んだ伊佐真周君(当山小3年)は「使い終わったペットボトルがハエを捕まえるわなに使えることは知らなかったので勉強になった。自分で作ってみたい。新聞は読んでいてとても楽しい」と話した。
 真栄田薫君(浦添小4年)は、観光シーズン前の那覇空港の様子を取り上げた写真特集を紹介。「将来整備士になりたいので選んだ。スクラップ教室はとても楽しかった」と話した。

上阪さんちのNIE(73)「土曜授業」復活

土曜授業で学力向上!

家で勉強できるけど…

 学力向上のため土曜授業が復活? 上阪主税君(13)、きらりさん(12)、あゆみさん(37)親子は、効果的な学習方法を見つめ直しました。

「土曜授業」復活へ

■2013年6月29日総合1面
 下村博文文部科学相は28日の記者会見で、土曜授業を全国の公立学校で普及させるため「特別な必要がある場合」に限っている実施要件を緩和する方針を明らかにした。中教審で要件を詰め、早ければ今秋にも学校教育法施行規則を改正して来春の拡大を目指す。

 

 

あゆみさん▶土曜日に学校に行くとしたらどんな授業がしたい?
主税君▶三線! 体育!
きらりさん▶学校でおいしい野菜を作って土曜日に売る。売上金は社会の役に立つために使う。そんなボランティアがしてみたい。
あゆみさん▶楽しそう♪ 新聞には「学力向上につなげるのが狙い」って書いてあるよ。
主税君▶土曜日に勉強しなくても学力は上がるよ。頑張りノートを見直すとか。
きらりさん▶頑張りノートにルールがあるといいな。ますを開けたり、絵ばかり描いたりしないように。
主税君▶毎日教科書を持ち帰ったら、家で予習・復習できるよ。
きらりさん▶新聞を読むのもいいと思う。「こんなことがあるんだ」って自分の知りたいこと以外にも情報がいっぱい載っているよ。
主税君▶見出しを見るだけでも面白いよね。
あゆみさん▶もうすぐ夏休みだね。二人の通知表が楽しみだわ~。
主税君きらりさん▶うっ! あまり期待しないでね…。

好きな記事選び各自の視点比較 喜瀬武原小中で授業

 NIE実践指定校の恩納村立喜瀬武原小中学校(西野朗校長)は3日、新聞から好きな記事を選ぶ授業を始めた。小学5年生から中学3年生までの26人が学年を交ぜて7グループに分かれ、上級生と下級生が話し合いながら記事を選んでいった。

小学生と中学生が一緒に好きな記事を選んだ授業=3日、恩納村立喜瀬武原小中学校

 県警が登下校の見守り活動を始めた記事を選んだ與儀美羽さん(中学3年)は「小学生を狙った事件がいろんな所で起きているので、この活動が広がってほしいと思った。新聞は(国際面に)外国の記事が集まっているので比較して読めた」と話した。比嘉一人君(小学5年)は「新聞には見出しがたくさんあって、読みやすいと思った」と感想を述べた。選んだ記事は4日、画用紙に貼り付け、要約や感想を書き添えてグループ作品を完成させる。
 新垣和哉教諭は「記事を選ぶ視点がそれぞれで違うのが子どもたちにも分かったと思う。いろいろな種類の記事が載っている新聞の特徴に気付けた」と手応えを語った。

[出前記者] 新聞授業 児童に熱気 美東小で本紙社員が解説

 沖縄市立美東小学校で6月28日、新聞の仕組みを学ぶ本紙の出前授業があり、5年生約160人がクラスごとにワークシートに取り組んだ。

真剣な表情で見出しなど新聞の仕組みの説明を聞く児童たち=沖縄市立美東小学校

 質問が休み時間に食い込むほど熱気にあふれた授業で児童たちは新聞への理解を深めた。
 新聞委員の児童からは「どうやったら記事が早く書けますか」という質問があった。記者経験がある読者局の平良吉弥局員は「メモを取るときから大事な言葉には線を引いたり、囲んだりしておくといい。書くときもいつ、どこで、誰がといった大事なことは先に書くと早く書けるよ」と助言した。
 新聞の形ができて印刷に回る時間を3択で問うクイズに半数の子は正解の「夜中12時ごろ」と回答。平良将梧君は「僕は12時まで働くのはたぶんできないけど、新聞ができたら達成感があるんだろうなと思った」と授業の感想を話した。

[出前記者] 戦争体験者の気持ち思う 本紙記者が講話 嘉手納小で平和授業

 嘉手納町立嘉手納小学校(新垣聡子校長)の6年生117人は30日、本紙記者を招いて平和授業をした。戦争体験を聞き書きした本紙連載「語れども語れども」を事前に読み、記事を書いた沖縄タイムス中部支社編集部の石底辰野記者(32)の講話を聞いた後、印象に残った場面などを発表した。

記事を読んで印象に残ったことなどを発表する6年生=30日、嘉手納町立嘉手納小学校

 石底記者は取材相手が言葉に詰まったり、絞り出すような声で語ったりする様子を話しながら「戦争体験者の話を聞けるのはみなさんが最後の世代かもしれない。話を聞いて戦争の悲惨さを語り継いでほしい」と訴えた。
 6年生は連載記事2本を事前に読み(1)家族に伝えたい場面(2)そう思った理由(3)記者になったつもりで記事の登場人物に質問したいこと-を考えた。
 重傷の日本兵が「お母さん、助けて」とつぶやいた場面を挙げた吉田達郎君は「読んで泣きそうになった。お母さんを愛していたんだなと思ったから」と発表。杉浦百香さんは「戦争が終わったときにどう思ったのか聞きたいと思った」と体験者の気持ちを想像した。

【追加情報・授業について】
 授業の3週間前に講話で取り上げる人物の記事を配布して、ワークシートに答えながら読むようにしました。ワークシートの設問は(1)記事を読んで家族に伝えたいと思ったところに線を引く(2)なぜそう思ったか文章で書く(3)自分が新聞記者になったつもりで記事に出てくる人への質問を考える--の3点。授業は日曜参観として行われるため、家族と結びつけた設問にし、講話と児童の発表を授業時間の半分ずつとしました。最後は出前授業の礼として全員で「月桃」を歌っていただきました。 

新聞親しむ一歩 教師ら実践学ぶ 喜瀬武原小中で研修

 本年度から日本新聞協会のNIE実践指定校になった恩納村立喜瀬武原小中学校(西野朗校長)で27日、NIE校内研修が開かれた。小中合わせて20人の教師が県立教育総合センターの甲斐崇研究主事に理論と実践例を学んだ。

新聞から気になった記事を紹介しあう喜瀬武原小中学校の教師たち=恩納村喜瀬武原

 甲斐主事は、全国学力テストで新聞から必要な情報を読み取る設問が出されていることを指摘。「新聞はさまざまな使い方があるが、子どもにどんな力を付けたいかを考えて使ってほしい」と結んだ。記事を読ませる前に写真を使った実践で新聞に慣れさせることを勧めた。
 同校は「思考力を育む授業」を本年度のテーマに掲げている。研修担当の仲村渠正智教諭は「新聞を読むには漢字を読めるなどいろいろな力が必要だが、すべての力を付けてから読むのではなく、読むことで必要な力を付けていけるのだと思った」と研修の感想を話した。

[出前記者]新聞読むコツつかんだ 天願小6年生が講習

 うるま市立天願小学校(和宇慶江理子校長)の6年生は25日、本紙記者を招いたNIE授業を受けた。新聞の仕組みを学び、記事から要点を抜き出して見出しと照らし合わせるワークショップを体験した。

記事から要点を抜き出すワークシートに取り組む6年生=うるま市立天願小学校

 運動部の當山学記者は、見出しを隠したワラビー紙面を読んで記事の要点を探す児童に「大事な言葉が抜けてないかな」と呼び掛け、「1段落目に重要なことを書くのが大事」と強調した。
 社会部の具志堅学記者が受け持ったクラスでは「夜中に大事件があったらどうするんですか」という質問があり、具志堅記者は「紙面に組んだ記事を後ろから切ってスペースを作って新しい記事を入れる。そのために大事なことを前に書いてある」と説明した。瀬良垣太智君(11)は「見出しやリード文の大事さが分かった。新聞を読むときに、気にして読みたい」と話した。